僕は友達が少ない (1)(平坂読)の書評/レビュー


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僕は友達が少ない (1)

だって休み時間は暇だし
評価:☆☆☆☆☆
 そうそう。休み時間なんて、寝ているか、ぼーっと空を見ているか、トイレ行くくらいしかやることないし。そんな、友達が少ないことを自認する人たちが、友達が少ない事で憐れまれないようにかりそめの友達となって、本当の友達を作るために必要そうな活動をするというお話。こうやって文章にすると、涙なくしては読めないような気がするが、実際はとても楽しそう。

 冒頭で紹介される様に、将来的にはもっと部員が増えるみたいだけれど、今回登場する部員は4人のみ。母親が英国人のため染めるのに失敗した様な金髪を持ち、周りからヤンキーだと思われている羽瀬川小鷹。黒のロングヘアで容姿は抜群なのだけれど、放課後エア友達と楽しく語り合っている三日月夜空。理事長の娘でスタイルも抜群、クラスの男子を奴隷の様に扱うが女子からは嫌われている柏崎星奈。小鷹の男らしさに憧れて入部する、美少女の様な容姿を持つ少年、楠雪村。
 そんな彼らが、仮想友達との共通の話題作りのためにゲームの通信プレイに挑戦したり、ギャルゲでコミュニケーションのやり方を学ぼうとしたり、友情を維持する演技の勉強のためにお芝居をやってみたりする。最後は、お約束として、色々と残念な結果になるわけだけど。

 とにかく、作者が楽しく書いていることが伝わってくる作品。

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