僕は友達が少ない (4)(平坂読)の書評/レビュー


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僕は友達が少ない (4)

みんな自然に楽しめるようになってきた
評価:☆☆☆☆☆
 なぜ目次にわざわざ書いてあるのかなと思ったら、そういうことか!という第4巻。

 10年前の友人関係を小鷹に思い出してもらい小さな秘密を抱えて微笑む夜空と、自宅に小鷹を呼んでお父さんに顔合わせまでした星奈。小鷹の妹というポジションを競い合う小鳩とマリア。小鷹に絡むけれど決定的にはならない理科と幸村。そんな風に隣人部メンバーの立ち位置も固定してきた感じがする。

 今回は、マリアが天才少女だという設定がはじめて生きてきて、ついでに変なシスターもおまけでついてくる。あれをみれば、なぜマリアがあんな子に育ってしまったのかが分かる気がする。
 そして、夜空が自分の態度に迷ってうろたえたり、星奈のいやらしい子ぶりが発揮されている背後で勝手に外堀が埋められていたり、次巻以降で友達を通り越した展開に発展しそうな予感すらしてきてしまう。
 こんな感じで他の子たちが頑張ったので、幸村はいつにも増して影が薄い。同じ様なポジションの理科は、スポットで出て主役を食う働きをするんだけれどね。

 ちなみにボクは、同窓会の手紙は開催日までは捨てません。一縷の望みに託したい気がするから…。

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