樋口司作品の書評/レビュー

ウサギツキ双魔鏡

とりつく妄執
評価:☆☆☆☆★
 ファンシー雑貨の店兼何でも屋を営む家に住む平野蒼太は、母親の平野早苗が失踪してしまったため、母親を探しつつ、店を継ぐことにした。そこに、宇津木リンという少女が訪ねてきて、服を脱げと脅迫する。
 リンが虚空から取り出した鞭で上を剥かれてしまう蒼太は、彼女から墓碑銘(エピタフ)という、死者の怨念が乗り移った証と、それがもたらす異能力についての話を聞く。

 彼が彼女の妹の宇津木レンを探すための重要なキーになると考えているリンは、蒼太にストーカーすることを宣言し、彼の学校にも転入してくる。そしてそこから、綿貫ミホ、加藤ユウという、墓碑銘(エピタフ)の持ち主との関係が生じていくのだった。

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