星住宙希作品の書評/レビュー

聖絶のラングエイジ

携帯端末で魔法
評価:☆☆☆☆☆
 魔科学都市バビロンの魔導技術攻究養成校アガルタ高等部の風紀委員を務める本条秋継は、市外の取り締まりでやり過ぎた罰則で、副会長の雨咲玲奈にペナルティを課され、小等部の自習監督に派遣されることになった。説明は友人の樫月春雄に任せ、隠蔽術式で授業をさぼっているアーニャ・グラヴィティスを追跡し、友人となる。
 あくる日、きちんと監督をしなかった罰則で、幼馴染の悠弦秋姫と共に実習補佐として派遣された本条秋継は、魔法戦闘を行っている痕跡を発見し、駆けつける。そこには、バビロンの制限を超える魔法を行使する男がいた。

 状況から、魔科学都市ヴァルハラのエージェントと察した本条秋継は、電子精霊アーデル・ベェルヴァーのサポートを得て、制限がかけられた魔法で敵を圧倒する。そして、現場の空に浮かんでいた少女、アルファと名乗る戦術汎用機バイオノイドを発見するのだった。  不可抗力からアルファの逃走に付き合うことになった本条秋継は、魔法の深遠に近づくことになる。

 審査員特別賞受賞作品。もう少し構成を整理して、いま出すべき要素と、あとから小出しにしても良い要素を切り分けた方が読みやすくなりそう。とにかく詰め込んで説明不足で、理論的側面から十分に矛盾なく世界構築出来ていることが理解しにくい。

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