M.G.H.―楽園の鏡像(三雲岳斗)の書評/レビュー


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M.G.H.―楽園の鏡像

鳥はソラを舞い、そして哀しく鳴く
評価:☆☆☆☆☆
 我思う、ゆえに、我あり。人間が生きていると言う証しがもし思考にのみあるのならば、人間にとっての世界というものは自分の頭の中だけにしか存在しない。他者とのコミュニケートは単なる結果の伝達に過ぎず、思考プロセスは自分の中でしか記録されないのだから。これは、そんな世界で自分を残そうとあがいた人たちの悲しい物語かもしれない。
 偽装新婚旅行で訪れた宇宙ステーションで起きた不可思議な事故。自分達のみを守るため、事件の謎に迫る凌と舞衣。一体誰が、どんな方法で?そして、なぜこんな場所で?最後まで読めば、それぞれに対する解答が読者に提供されることでしょう。ただし、自分で解決しようとお考えの方は、少し物理の知識が必要かもしれませんが。(ミステリー)

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