アスラクライン (4) 秘密の転校生のヒミツ(三雲岳斗)の書評/レビュー


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アスラクライン (4) 秘密の転校生のヒミツ

交差と反転らしい
評価:☆☆☆☆☆
 操緒が学校への通学を許され困惑する中、智春を更なる災難が襲う。他者の運を奪う悪魔の留学生、大量の下着を盗み続ける泥棒、連続悪魔襲撃事件。本来ならば関わる必要もないはずなのに、何故か騒動のど真ん中!
 ハードSFの手法は、世界に余分な項を追加して、それが生み出す法則の変化によって物語をつくる。だからその影響はその世界に住むどんな人にも現れる。しかし、余分な項を追加しても、それを打ち消す項を追加するならば、局所的にはその影響が現れても、世界としての変更を施す必要はない。だから、騒動の影響を受けない人もいる。これがファンタジーというものなのか?
 本作では、このストーリーの軸となる2つの存在が提示されます。そして、タイトルの意味も…。ドタバタコメディとしての読み方も、ちょっとSF的な作品としても読めるかもしれません。

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