ダンタリアンの書架 (1)(三雲岳斗)の書評/レビュー


 ダンタリアンの書架 (1)(三雲岳斗)の作品の書評/レビューを掲載しています。

関連作品の書評/レビュー
ダンタリアンの書架 (1) ダンタリアンの書架 (2)

ダンタリアンの書架 (1)

どんな方向に展開させるのか楽しみ
評価:☆☆☆☆★
 この世にあらざるべき力を読み手に与える幻書。この幻書を集めたダンタリアンの書架を管理する黒の読姫ダリアンとその鍵守ヒューイによる、幻書に魅入られた人間の物語。「ザ・スニーカー」に連載された作品を編集しまとめただけでなく、書下ろしとして、焚書官を名乗る幻書にまつわるもう一組も登場しており、まだまだこれからどう展開させるのかというところ。
 全体的に面白いものになりそうな予感はあるし、作者の短編物は好きなのだけれど、何かしっくり来ないものも同時に感じる。色々な設定を組み合わせて、伏線を張り巡らそうとしているのだけれど、一つの世界観としてまとまりきれていないというか…。一話完結で物語を展開させていくためには、絶対的に主人公たちのキャラが立っていないと難しいと思うのだが、いまいちヒューイの腹の底が見えないので感情移入しづらいというか…。
 いづれにせよ、続編が出そうな雰囲気なので、楽しみに待つことにします。

   bk1
   
   amazon
   
三雲岳斗作品の書評一覧

ホーム
inserted by FC2 system