ストライク・ザ・ブラッド (1) 聖者の右腕(三雲岳斗)の書評/レビュー


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ストライク・ザ・ブラッド (1) 聖者の右腕

強大な力に群がるものたち
評価:☆☆☆☆★
 東京から南へ330kmの海上につくられた人工島、絃神島は魔族特区と呼ばれ、本物の獣人や吸血鬼たちを実験台として、様々な研究が行われている。その島に暮らす暁古城は、風来坊の母親と出来た妹・凪沙を持つ普通の高校生だった。3か月前までは。

 3か月前に第四真祖と呼ばれる、幻の四人目の吸血鬼の真祖としての能力を受け継いだ古城は、本人の自覚のないまま、一人軍隊、天災扱いの存在になっていた。それを監視するため、獅子王機関から剣巫の少女、姫柊雪菜が派遣される。
 手回しの良いことに、古城の隣に引っ越してきた彼女は、どこへ行くにも彼のあとをついて回るのだった。

 そんな生活に慣れ始めて来た頃、彼らの前に欧州ロタリンギアの殲教師ルードルフ・オイスタッハと、ホムンクルスの少女アスタルテが現れる。彼らはある目的を持って吸血鬼狩りをおこなっていたのだ。
 未だ真祖としての力を使いこなせない古城は、彼らの前に手痛い敗北を喫するのだが、彼らの魔手は、古城の友人、藍羽浅葱の元へと迫っていた!


 冒頭あたりは本当に作者の作品かなと疑問に思うくらいの違和感を感じてしまった。何というか、普通の物語にしようとしているというか、いつも感じる欲みたいなものが薄い気がした。でも、後半に近づくに従って、やっぱり作者の作品だなと思いなおした。
 絶大な吸血鬼の力を持ちながら使いこなせない少年と、本人は知らないながらもその供物として差し出された監視者の少女、そして彼らを取り巻く謎の人物たち。その存在が何を意味するかは、いまのところ全く見えてこない。

 しかしこの展開だと、毎回美少女を捕まえて血を吸うというパターンになるんじゃなかろうか?

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