宮地拓海作品の書評/レビュー

魔王と勇者の0フラグ #2

勇者の籠絡
評価:☆☆★★★
 襲撃してきた勇者マリアを返り討ちにし、牧場のログハウスで生活を共にさせる魔王ギリアムは、餌付けをして順調に勇者を懐柔しつつあった。まるで、ストックホルム症候群である。
 魔王を慕う四天王のぱるめらと、勇者を慕う神官のセシリアとの奇妙な同居生活は、四天王のイプサスとヴェルヘルミナの来訪、そして魔法王国アルドワンのエノワイル教会による魔王の召喚で終わりを告げ始める。

魔王と勇者の0フラグ

勇者を拉致監禁して洗脳する魔王(悪意ある視点)
評価:☆☆☆★★
 勇者マリアは魔王ギリアムを倒しに魔王城に乗り込んだものの、あっさりと返り討ちにあってしまった。気がつくとそこは牧場のログハウスだった。彼女を助けた魔王は、ここで僕と一緒に暮らそうという。
 断固拒否する勇者に、魔王は魔剣ガルバンダを渡し、勇者がそれを自分のものにして魔王を倒せるようになるまでの間に、彼女を説得することにした。

 そんな奇妙な同居生活がはじまった牧場に、魔王を慕う四天王のぱるめらと、勇者を慕う神官のセシリアがやってきて、魔王と勇者のいちゃラブな空気を壊そうとするのだった。
 最近、たまにあるような、物語性よりもひたすらライトさを追求したような作品だ。第17回スニーカー大賞最終選考作「魔王と勇者の牧歌的な恋愛」を改稿改題したとのこと。

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