むらさきゆきや作品の書評/レビュー

覇剣の皇姫アルティーナ XIV

評価:☆☆☆☆★


覇剣の皇姫アルティーナ XIII

評価:☆☆☆☆★


覇剣の皇姫アルティーナ XII

評価:☆☆☆☆★


覇剣の皇姫アルティーナ XI

評価:☆☆☆☆★


覇剣の皇姫アルティーナ X

狡兎死して
評価:☆☆☆☆★
 ハイブリタニアとランゴバルトの連合軍に占領された城塞都市グレボヴァール解放戦線に帝国第一軍の軍師として従軍したレジスの活躍と危機を描く。

覇剣の皇姫アルティーナ IX

戦場の出会い
評価:☆☆☆☆★
 昇進と叙爵を滞りなく済ませるため、第二皇子ラトレイユの軍師としてハイブリタニア軍追撃戦に臨むことになったレジスは、第一軍の敵意の中、都市攻めの策を練る。
 一方、帝都へ帰還した第三皇子バスティアンは、亡き友人の師匠である自由主義者モルガール・ブールジーヌに接触を図るのだった。

覇剣の皇姫アルティーナ VIII

意図せぬ離間
評価:☆☆☆☆★
 昇進と叙勲のために帝都へ一ヶ月ほど赴かなければならなくなったレジスは、アルティーナと引き離されることになってしまった。第二皇子ラトレイユが弑逆の上、即位しようとしている中、下策と言わざるを得ない状況だ。
 しかしレジスは、これをラトレイユの真意と帝都の状況を知る機会となるとアルティーナを説得し、帝都へと向かう。だがこのタイミングで、外敵の侵攻を迎えることになってしまうのだった。

艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 瑞の海、鳳の空

瑞鳳ヒロイン
評価:☆☆☆☆★
 遠洋航海が終わる直前、深海棲艦のル級Flagshipの襲撃を受けた駆逐艦に乗艦していた青年中尉は、同期の将校に庇われ、最後の一人まで生き延びていた。もはやこれまでというところで現れた九九艦爆により敵は撤退、海上に少女の姿を見て意識を失ってしまう。
 退院後、連合艦隊司令部に召喚された青年中尉は、司令長官から大尉、そして少佐への昇進を申し渡される。そしてとある鎮守府へと着任することになった。そこは、通常兵器が通用しない深海棲艦に対抗できる秘密兵器がある場所だったのだ。

 瑞鳳ヒロインのお話。

覇剣の皇姫アルティーナ 小綺譚

転換点
評価:☆☆☆☆★
「~前夜~」
 北方の辺境へ司令官として赴任した第四皇女アルティーナだが、将兵から認められず、自分の地位をいかにして勝ち取るかを考えていた。そんな時、倉庫から物資が盗まれるという事件が起きる。

「銀の皇女オーギュスト」
 第二皇子ラトレイユの母親により暗殺された第一皇子オーギュストの死を隠すため兄に成り代わったフェリシア。再び送り込まれる暗殺者に先駆けて、防衛強化の口実となる護衛として使わされたのは、人が殺せないバルザック公爵エディだった。

「明星の誓い」
 女王の座を奪われ、第三皇子バスティアンと共に逃亡するエリーゼは、ティラソラヴェルデという商人に救われ、ジャン・ロランド・ドゥ・ティラソラヴェルデという学生と出会う。これがバスティアンの人生を変える出会いとなるのだった。

覇剣の皇姫アルティーナ VII

大いなる牙
評価:☆☆☆☆★
 ハイブリタニア軍の補給線を絶つ任務を任された新生第二軍団を指揮する第四皇女マリー・カトル・アルジェンティーナ・ドゥ・ベルガリアと軍師レジス・オーリック三等文官は、傭兵王ギルベルト・シュヴァインツェベルクが護衛する補給部隊を撃破しなければならない。
 あらゆる策を練り、自然を味方につけて戦場を構築するレジスだったが、百戦錬磨の傭兵王の牙は、その戦場を食い破り、マリーに忍び寄るのだった。

 一方、第一軍を指揮する第二皇子アレン・ドゥ・ラトレイユ・ドゥ・ベルガリアは、皇宮に巣食う獅子身中の虫に気づくのだった。

銀弾の銃剣姫(ガンソーディア) IV

最後の戦い
評価:☆☆★★★
 不死の銃剣将として戦う覚悟を決めた龍崎蛍介は、姉の龍崎鷹音の重荷を下ろさせ、銃剣《紫電》を携えて最終決戦へと臨む。その戦いの果てに、彼は幸せをつかむことができるのか?
 シリーズ最終巻。

銀弾の銃剣姫(ガンソーディア) III

銀弾擬人化
評価:☆☆★★★
 対異界連合(AAA)太平洋域軍所属のルノアヴェル大尉のかつての相棒であるフィーアラファエル大尉が異界人に乗っ取られ、友軍を殲滅してしまった。その結果、《刻印銀弾》は敵の手に渡ってしまう。
 それでも龍崎鷹音の勧めで、岬美砂やエリザベートロサロザリア大尉、クロア中尉やアジア中央域軍リン・メイリン少佐とプールに出かけた龍崎蛍介は、彼をパパと呼ぶ銀髪の美少女と遭遇するのだった。

覇剣の皇姫アルティーナ VI

制海権の奪還
評価:☆☆☆☆☆
 新女王マーガレットと軍師オズワルド・クルサード大佐率いるハイブリタニア軍が持つ高性能小銃などの新兵器の威力で、ベルガリア帝国第七軍は壊滅目前となった。第二皇子アレン・ドゥ・ラトレイユ・ドゥ・ベルガリアも傭兵王ギルベルト・シュヴァインツェベルクにより手傷を負わされてしまう。
 第七軍を辛くも壊滅から救った第四皇女マリー・カトル・アルジェンティーナ・ドゥ・ベルガリアと軍師レジス・オーリック三等文官は、敗残兵を糾合して第四軍を組織し、帝都攻略を企てるハイブリタニア軍の補給線を寸断すべく、輸送船護衛艦隊の撃破を目指すことにする。

 しかし海戦においても、帝国海軍は王国海軍の蒸気式戦列艦と長距離砲の威力に全く歯が立たない状況だ。艦隊の指揮権を手に入れたレジスは、漁民の少女と仲良くなりつつ、制海権の奪還を目指す。

覇剣の皇姫アルティーナ V

狭まる包囲網
評価:☆☆☆☆☆
 ヴァーデン大公国から奪取したヴォルクス要塞が、傭兵王ギルベルト・シュヴァインツェベルクに率いられた傭兵団《吊られた狐(ルナルパンドウ)》を加えたヴァーデン大公国に包囲された頃、ベルガリア帝国は新女王マーガレットと軍師オズワルド・クルサード大佐率いるハイブリタニア軍による侵攻を受けていた。これを受けて、総軍司令官のアレン・ドゥ・ラトレイユ・ドゥ・ベルガリア第二皇子は、第四皇女マリー・カトル・アルジェンティーナ・ドゥ・ベルガリアと軍師レジス・オーリック五等文官に対し、二千の兵力を率いての援軍を命じる。
 帝位継承争いからの脱落を避けるため、会戦への合流を目指すことにしたレジス・オーリックは、目の前の戦場を一瞬で片づけることを決意する。その策を実行すべく戦場へと出たマリー・カトルだったが、傭兵王ギルベルトの二人の妹イェシカとフランツィスカのひとり、フランツィスカと遭遇し、《帝身轟雷ノ四/グラントネール・カトル》を使い物にならなくされてしまうのだった。

覇剣の皇姫アルティーナ IV

囚われのお姫様を助ける王子様
評価:☆☆☆☆★
 第二皇子アレン・ドゥ・ラトレイユ・ドゥ・ベルガリアと軍師ジェルマン・ラウレンティス・ドゥ・ボーマルシェ一等文官の帝都における策謀を無事に切り抜けた第四皇女マリー・カトル・アルジェンティーナ・ドゥ・ベルガリアと軍師レジス・オーリック五等文官は、辺境へと戻っていった。
 一方、第三皇子バスティアン・ドゥ・マドレーヌが留学しているアップルウッドのセントエドワード独立学校があるハイブリタニアでは、第一王女マーガレットと軍師オズワルド・クルサード大佐が現王女の推す第二王女を排し、次期女王へ即位しようとしていた。

 そんな政情とは何のかかわりもなく留学生活を送るバスティアンは、唯一の友人であるエリーゼ・アーチボルトととある約束を交わす。しかしその約束は、儚くも破られることとなってしまうのだった。
 約束を果たすべく、身分を隠した強力バカ皇子が駆ける!

 これまでの展開からガラッと変わって、囚われのお姫様を助ける王子様展開となっております。売上って怖い…。

銀弾の銃剣姫(ガンソーディア) II

絆を断ち切る戦い
評価:☆☆☆★★
 普通の高校生だったはずの龍崎蛍介は、姉の龍崎鷹音が司令を務める対異界連合(AAA)太平洋域軍所属のルノアヴェル大尉の来訪を受け、現在、異界人イヴォグとの戦いが繰り広げられている事実を知る。そしてその戦いの過程で、彼の魂は<刻印銀弾/シルバレッド>の中に封じられ、不死人となってしまう。
 戦闘の際に壊れたルノアヴェルの銃剣を修理するため、生徒会長の岬美砂らと共に、臨海学校の体で南の島に出かけた龍崎蛍介は、エリザベートロサロザリア大尉やクロア中尉を脱がせつつ、アジア中央域軍リン・メイリン少佐(10歳)と出会う。彼女は、訓練生時代に親友を射殺した過去を持っていた。

覇剣の皇姫アルティーナ III

謀略の園
評価:☆☆☆☆☆
 《帝威破軍ノ弐/アルメヴィツファ・ヴォロンテ》の持ち主で総軍司令官のアレン・ドゥ・ラトレイユ・ドゥ・ベルガリア第二皇子に召喚され帝都へと向かうことにしたマリー・カトル・アルジェンティーナ・ドゥ・ベルガリア第四皇女は、軍師レジス・オーリック五等文官と護衛のエリック・ミカエル・ドゥ・ブランシャール、女官のクラリスと愛剣《帝身轟雷ノ四/グラントネール・カトル》と共に旅立つ。
 そんな彼らを迎えたのは、ラトレイユの軍師ジェルマン・ラウレンティス・ドゥ・ボーマルシェ一等文官だった。機先を制され落ち込むレジスだったが、事態はドンドンと動いていく。皇帝がユハプリシア・オクトーヴィア・フォン・エスタブルクを第六王妃に迎えたことで、継承争いが本格化してきたのだ。
 《護帝護国ノ七/デファーンドル・セット》の持ち主であるエディ・ファビオ・ドゥ・バルザック公爵を護衛につけたカルロス・リアン・オーギュスト・ドゥ・ベルガリアは、新興貴族で豪商のエレアノール・エルレッド・ウィン・ドゥ・ティラソルヴェルデを中心とした同盟を後ろ盾として得て勢力を伸ばし始める。だがそれに対し、ラトレイユはオーギュストの秘密を暴く手を打っていた。

 そんな状況の中、アルティーナとレジスは必要な立場を手に入れることが出来るのか?

覇剣の皇姫アルティーナ II

難攻不落の要塞攻略
評価:☆☆☆☆☆
 バイルシュミット辺境連隊を掌握し、名実共に司令官となったアルティーナの初陣は、黒き森を領土とする蛮族、バールトゲインハイムの王ディートハルトとの戦いとなった。戦いに勝利し、彼らの合理性に価値を見いだしたアルティーナは、彼らと和睦し、自身の力とすることにする。
 ところが、辺境に朽ちさせようとした妹が意外な力をつけてきたことを憂慮した第二皇子アレン・ドウ・ラトレイユ・ドゥ・ベルガリアは、ゲルマニア連邦ヴァーデン大公国の難攻不落の要塞であるヴォルクス要塞を、増援なしで陥落させることを命じてくる。

 友人にして剣豪のバルタザール・バジル・ドゥ・バルザック公爵からの連絡で、帝都における状況を事前に知っていたアルティーナは、軍師レジス・オーリックの献策により、第五次ヴォルクス要塞攻略戦の発動を命じる。
 一方、レジスの下には、テネゼ侯爵軍で彼に恩義を感じた若き騎士エリック・ミカエル・ドゥ・ブランシャールが、彼を慕ってやって来ていた。

覇剣の皇姫アルティーナ

少女の覇道
評価:☆☆☆☆☆
 奇襲に備える進言が入れられず本陣から外されたために生き残り、壊滅したテネゼ侯爵軍の責任を取らされる形になったレジス・オーリック五等文官は、ゲルマニア連邦ヴァーデン大公国との国境にあるテュオンヴェルのシオルク砦に駐留するバイルシュミット辺境連隊に赴任することになった。ここは、ベルガリア帝国第四皇女マリー・カトル・アルジェンティーナ・ドゥ・ベルガリアが司令官を務める連隊だ。
 わずか十四歳の少女司令官に見込まれたレジスは、第一皇子オーギュストを廃して皇帝リアン・フェルナンディ・ドゥ・ベルガリアの次の帝位に就こうとしている第二皇子アレン・ドウ・ラトレイユ・ドゥ・ベルガリアの野望を打ち砕き、自身の自由を手に入れるために、簒奪の共犯として勧誘される。そのためにまず彼女がしなくてはならないのは、実質的な司令官であるジェローム・ジャン・ドゥ・バイルシュミット辺境伯を下し、連隊を味方につけることだ。

 わずかに彼女に味方してくれるエヴラール・ドゥ・ブランシャール一等武官や、女官のクラリスの応援を背に、授けられた《帝身轟雷ノ四》という巨大な剣を手に、彼女は覇道を歩み始める。

 ラフィールな皇女に目をつけられたヤン・ウェンリーな軍師が戦う感じの中世欧州ファンタジーだ。

銀弾の銃剣姫(ガンソーディア)

偽りの日常
評価:☆☆☆☆★
 普通の高校生だった龍崎蛍介は、姉の龍崎鷹音の指示で、ルノアヴェルという少女のお世話をすることになる。彼女は対異界連合(AAA)という、異界人と戦う組織の元軍人であり、普通の高校生になるために日本にやって来たという。
 蛍介に対して好意全開で向かってくるルノアヴェルに辟易しながら、異界という存在を信じきれなかった蛍介だったが、刻印銀弾という、世界の運命を握る薬莢を拾い、ルノアヴェルが銃剣で異界人イヴォグと戦っている状況を見せられ、信じざるを得なくなってくる。

 生徒会長の岬美砂と日常を過ごしつつ、非日常を避けようとする蛍介だったが、結局彼の日常は非日常に浸食されていく。

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