持崎湯葉作品の書評/レビュー

二線級ラブストーリー

行き過ぎた感情
評価:☆☆☆★★
 生徒会副会長の松尾家之助は、生徒会書記の月本紗姫に好意を抱いている。しかし彼女は、生徒会長の一ノ瀬秋にぞっこんだ。そんな時、松尾家之助は一ノ瀬秋が女であることを知ってしまう。更には彼女は松尾家之助のストーカーだった。
 一ノ瀬秋の従姉だった近江悠子教諭に口止めされ、これまでの状態を維持することになったものの、やがて秘密は月本紗姫にばれてしまう。それでも秋のことを諦めきれない紗姫は、家之助に対し、秋と恋人になれたら同時に家之助の彼女になっても良いと取引を持ち掛けられるのだった。

 第3回講談社ラノベチャレンジカップ佳作受賞作。

モノノケグラデーション

初めての友達
評価:☆☆☆★★
 人間の本質を色で見る能力を持つ高校生の十河春一は、人間界にまぎれ込んだ妖怪を監視する組織「休更月」に所属するエージェントの小百合が、栗毛の髪の少女の姿をした妖怪と戦っている場面に遭遇してしまう。
 なぜか彼女の手伝いをすることになってしまった彼は、奇妙な人間関係に巻き込まれていくのだった。

 第十三回スーパーダッシュ小説新人賞優秀賞受賞作品だ。

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