雪村花菜作品の書評/レビュー

紅霞後宮物語

後宮からの改革
評価:☆☆☆☆★
 軍才あふれながらも身分が低いために一将軍の地位に留まっていた関小玉は、3年前までの副官であり現在は皇帝となった文林に懇願され、後宮に入ることになった。一定以上の妃には軍を指揮する権限が与えられるからだ。
 ところが、文林は彼女を皇后に引き上げてしまい、皇帝の息子を生んだ妃たちから嫉妬と害意を向けられる立場となってしまう。もっとも、軍人として有能な彼女には、お嬢様たちの嫌がらせなど児戯にも等しいのであったが。

 関小玉に心酔し宦官となってまでついてきた部下の楊清喜や、粗雑な皇后である関小玉の女官である梅花等を巻き込み、彼女が引き起こす改革とは。

 第2回富士見ラノベ文芸大賞金賞受賞作「生生流転」を改題改稿。

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