行田尚希作品の書評/レビュー

路地裏のあやかしたち―綾櫛横丁加納表具店 (3)

成長のあかし
評価:☆☆☆★★
 音痴なのにミュージシャンををめざす鵺、弁護士として働く天邪鬼、雪女の蓮華にまつわるエピソードが描かれる。
 シリーズ最終巻。

路地裏のあやかしたち―綾櫛横丁加納表具店 (2)

広がる世界
評価:☆☆☆★★
 気弱で人見知りな鎌鼬、口は悪いが優しい座敷童、江戸の恋を引きずるぬらりひょんが登場する出来事を描く。

路地裏のあやかしたち―綾櫛横丁加納表具店

裏の表具店
評価:☆☆☆☆★
 高校生の小幡光之介は父親の残した絵の霊騒に悩まされ、わらにもすがる思いで、噂の路地裏の大妖怪を訪ねた。だがそこにあったのは「加納表具店」であり、いたのは傾城の表具師、加納環だった。
 環のおかげで父の残した絵に込められた思いを知ることが出来た光之介は、父の絵を表装するために環に弟子入することにする。ところが、加納表具店にいるのは、化け狸の樹、天狗の王子さまの桜汰、猫又の揚羽、雪女の蓮華という妖怪ばかりで、肝心の環も妖狐だったのだ。

 第19回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞受賞作。もうひと味欲しい。

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