米倉あきら作品の書評/レビュー

インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI

アウトだろ
評価:☆☆☆☆★
 この作品の頻出単語の統計を取ったら、ぶっちぎりの一位になるのは「強姦」だろう。なぜなら主人公が処女の女子中学生を専門に狙う強姦魔だからだ。しかもそれが「せんせい」として中学校に入り込んでいる。

 かつて、姉を主人公に強姦された比良坂れいは、その瞬間を目撃していたにも拘わらず、それが恋愛の果ての行為だと誤解して、主人公を肯定している。都会に出て行って再び島に戻ってきた主人公を受け入れ、いいせんせいと公言している。
 ところが主人公は、名簿順で一番だからという理由で井上あさぎを強姦し、比良坂れいを心配して主人公を強姦魔として告発しようとする正義感の強い少女の沢渡琴子を野球拳で下して32回も足こきさせた上で孕ませ、ついには比良坂れい以外の文芸部員15名を強姦してしまう。

 メインディッシュとして主人公が残していた比良坂れいをついに押し倒そうとした時、これまで従順に彼の行為を女衒のごとくフォローしていた比良坂れいが叛旗を翻す。

 第6回HJ文庫大賞奨励賞受賞作品。やってることは完全にアウトだろう。この島の環境がおかしすぎる。作者は城平京がお好きらしい。「虚構推理 鋼人七瀬(城平京)」っぽい終盤になっている。

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