はたらく魔王さま！ (17)
- 評価：☆☆☆☆★
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勇者のセガレ
- 評価：☆☆☆☆★
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ディエゴの巨神
- 評価：☆☆☆☆★
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はたらく魔王さま！ 0-II
- 評価：☆☆☆☆★
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はたらく魔王さま！ (16)
- 評価：☆☆☆☆★
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はたらく魔王さま！ (15)
- 評価：☆☆☆☆★
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はたらく魔王さま！ (14)
- 短編集
- 評価：☆☆☆☆★
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エミリアが初めて地球に来た時のエピソードや、千穂が勇者とお友達になったきっかけの話、木崎真弓の幼馴染である田中姫子や水島由姫が登場して舌戦を繰り広げる短編などを収録している。
はたらく魔王さま！ (13)
- 恋する乙女の悩み
- 評価：☆☆☆☆★
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真奥の機転により、恵美とライラの和解の機会は与えられたものの、なかなかそれは生かされない。もういい加減にして欲しい真奥は、ライラの話を聞く条件として、彼女の仮家を見せるように言う。
一方、恵美と真奥の関係改善に喜びながらも、やたらと近くなったように感じる二人に嫉妬の気持ちを抱いてしまった千穂は、自己嫌悪に陥るのだった。
はたらく魔王さま！ (12)
- 気になるあいつ
- 評価：☆☆☆☆★
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母親であるライラのこれまでの暗躍にマジ切れした恵美は、ライラの真意を聞くことを拒否する。また、ライラの態度に不満を抱く真奥も、ライラの真意を聞くことを拒否してしまった。
日々の糧を稼ぐため、レッド・デュラハン一号と共にマッグデリバリーに勤しむ真奥。後輩となった恵美との関係も、何だか不思議なものとなっており…。
はたらく魔王さま！ (0)
- アルシエルの回顧
- 評価：☆☆☆☆★
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「はたらく魔王さま達！ -a long time ago-」
パハロ・ダェニィーノ族のカミーオは、気まぐれで拾った少年サタン・ジャコブから、付近に住むハグレ悪魔ルシフェルを仲間にすると言われ、慌てだす。無茶と思われる状況をこなしつつ、アドラメレクの一族を味方に付けたサタンは、アルシエルの一族を仲間にしようとするのだった。彼の目指す魔界の姿とは？
「はたらく勇者さま達！ -a long time ago-」
ハールーン宗家を解放した勇者エミリア・ユスティーナとエメラダ・エトゥーヴァら一行は、ヴァシュラーマ城塞への連絡を依頼される。その城塞はトカゲによって滅びの危機に瀕していた。訂教審議官クレスティア・ベルも登場。
「悪魔と勇者と女子高生 -A happy new year-」
魔王、勇者、佐々木千穂が出会う前のお正月の話。
はたらく魔王さま！ (11)
- 歪んだ気遣い
- 評価：☆☆☆☆☆
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父親を取り戻し地球に帰還したものの職を失った勇者エミリア・ユスティーナ/遊佐恵美を気遣うものの、それを変に歪めて表現してしまった魔王サタン・ジャコブ/真奥貞夫は、佐々木千穂からキツイお叱りを受けてしまう。しかし、サタンの真意を理解していたエミリアは、外形的にはサタンのひどい要求に応えつつ、その真意に沿った選択をするのだった。
一方、志波美輝からはセフィロトの秘密が明かされる。そして、黒幕が間抜けに登場する。
はたらく魔王さま！ (10)
- 背後にいるもの
- 評価：☆☆☆☆☆
-
聖十字大陸エンテ・イスラに帰還し、大天使ガブリエルらの脅迫によって望まぬ勇者を演じさせられることになった勇者エミリア・ユスティーナ/遊佐恵美とアラス・ラムスだったが、同様に悪魔大元帥としてふるまうことを強要されているアルシエル/芦屋四郎から届いた手紙に希望を取り戻す。
一方、アシエス・アーラと融合したものの魔力が上手く扱えないという現象に陥った魔王サタン・ジャコブ/真奥貞夫は、訂教審議官クレスティア・ベル/鎌月鈴乃から借用したスクーターを駆り、エミリアのもとへと向かっていた。
全ての役者がそろう場所で起きることとは？そして彼らの帰りを待つ佐々木千穂が、大黒天祢から知る真実とは？偉大なる大家さん志波美輝も活躍？
はたらく魔王さま！ (9)
- 異世界キャンプ！
- 評価：☆☆☆☆☆
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法術監理院長官エメラダ・エトゥーヴァの導きでエンテ・イスラに帰還した勇者エミリア・ユスティーナ/遊佐恵美とアラス・ラムスが、佐々木千穂との約束を守らず日本に帰還しない。
さらには、エンテ・イスラからやって来た大天使ガブリエルが、天使カマエルを囮にして訂教審議官クレスティア・ベル/鎌月鈴乃や堕天使ルシフェル/漆原半蔵を誘い出した隙に、エフサハーンの騎士団と共に新生魔王城ヴィラ・ローザ笹塚201号室を襲撃し、悪魔大元帥アルシエル/芦屋四郎とノルド・ユスティーナをエンテ・イスラへ拉致してしまった。
魔王サタン・ジャコブ/真奥貞夫とアシエス・アーラの融合や、地球の異能者である大黒天祢の介入により、それ以上の被害は避けられたものの、新たに鈴木梨香を巻き込む事態となってしまった。
自分では帰れないのならば連れ戻しに行くまで。真奥貞夫はマグロナルド幡ヶ谷駅前店でのバイト調整を行い時間を作って、クレスティア・ベルと共にエンテ・イスラへ向かうことにする。
そのエンテ・イスラでは、エミリア・ユスティーナやアルシエルを各所に配置し、歴史を再現させることで、自らの望む状況を作り出そうとする勢力の姿があった。
異世界への旅路を、ちょっとしたアウトドア感覚で準備に勤しむ魔王様御一行です。
はたらく魔王さま！ (8)
- 密かに醸成された信頼
- 評価：☆☆☆☆☆
-
ヴィラ・ローザ笹塚201号室を拠点とする新生魔王軍は、訂教審議官クレスティア・ベル/鎌月鈴乃や佐々木千穂、勇者エミリア・ユスティーナ/遊佐恵美を新悪魔大元帥として迎え、悪魔大元帥アルシエル/芦屋四郎や堕天使ルシフェル/漆原半蔵と共に、五人の四天王がいる建前となっている。
エンテ・イスラからの刺客たちに翻弄される生活に嫌気がさしてきた遊佐恵美は、現状と対策を検討するために、一時的なエンテ・イスラへの帰還を考える。一方、魔王サタン・ジャコブ/真奥貞夫は、マグロナルド幡ヶ谷駅前店がデリバリーサービスを開始するに伴い、原付の免許を会社の補助で取得しようとしていた。
いよいよ舞台はエンテ・イスラに移り変わりそう。
はたらく魔王さま！ (7)
- 人間界で生きること
- 評価：☆☆☆☆☆
-
日常感たっぷりの短編集。ラブコメしたり、青春したり、人間界の悪と戦ったり、多種多様なエピソードを収録している。
「魔王、誠実な商売を改めて決意する」
訂教審議官クレスティア・ベル/鎌月鈴乃が魔王城ヴィラ・ローザ笹塚201号室の隣室に住み着き始めたばかりの頃、魔王軍は危機に瀕していた。拉致された佐々木千穂の居場所特定に利用した、勇者エミリア・ユスティーナ/遊佐恵美の鞄に仕込んだ発信器の代金4万円が、家計に重くのし掛かっていたのだ。
危惧を抱いた悪魔大元帥アルシエル/芦屋四郎は魔王サタン・ジャコブ/真奥貞夫に暇乞いをし、出稼ぎへと出かけていく。しかし、留守の間に堕天使ルシフェル/漆原半蔵が訪問販売に引っかかってしまい、4万5千円の負債を抱えてしまう。
「魔王、捨て猫を拾う」
真奥貞夫は、ある日、銀色の捨て猫を拾った。魔王城の面々や、周囲の人々は大騒ぎをするものの、自分の部屋ではペット禁止のため飼えない。
何とか新たな飼い主を探そうとする真奥だったが、そのうち、仔猫が体調を崩してしまい…。
「魔王と勇者、お布団を買いに」
魔王城にお泊まりしたいというアラス・ラムスの希望に応えるため、ついに魔王城に子供用布団を購入することにした。しかし何を買ったら良いか分からない。遊佐恵美と真奥貞夫は、エンテ・イスラを連れて聖蹟桜ヶ丘のショッピングモールへと向かう。
「はたらく女子高生 - a few days ago -」
佐々木千穂は進路に迷っていた。そんなとき、友人からバイト経験の話を聞き、マグロナルド幡ヶ谷駅前店で木崎真弓や真奥貞夫の働く姿に触発された佐々木千穂は、バイトを始めることを決意する。
はたらく魔王さま！ (6)
- 悩む大人たち
- 評価：☆☆☆☆★
-
聖法気中毒の症状から回復した佐々木千穂は、真奥貞夫たちに迷惑をかけなくて済むよう、遊佐恵美や鎌月鈴乃にお願いして、概念送受を使えるようになろうとしていた。もし何かあったとき、すぐに助けを呼べるようにだ。
一方、魔族に殺されたと思っていた父親が健在であることを知らされた遊佐恵美は、これまでの自分の生き方に疑問を持ち始めていた。それには、直接自分の目で見た魔王と、イメージでの魔王のギャップも関係している。
マグロナルド幡ヶ谷駅前店はマッグカフェとしてリニューアルオープンし、客足も順調に戻ってきていた。しかし、いつもは揺るぎない大黒柱である木崎真弓に、真奥貞夫は迷いを感じてしまう。仕事は真奥たちの及びもつかないほど完璧なのだが、確信が感じられないのだ。
そんな日常を過ごしている内、再びエンテ・イスラからファーファレルロという魔族と、イルオーンという存在がやってくる。
大人たちが色々と悩んでいる間に、ひとり、佐々木千穂はいろんな覚悟を決めて真っ直ぐに道を切り開いていく。他が目に入らなくなっている分、純粋に悩みどころがないと言うことかも知れないが、その純粋さが汚れた世界を知った大人たちから見ると眩しくも羨ましい。
そんな悩みを一括で引き受けつつ、魔王の世界征服は新たな局面を迎えていくようだ。
もはや異世界の能力者というよりも、純粋な人間の悩みが主題になってきている感じだな。まあ、もともとそうだったのかも知れないけれど。
はたらく魔王さま！ (5)
- 強大な力の余波は
- 評価：☆☆☆☆☆
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聖十字大陸エンテ・イスラを脱出した魔王サタン・ジャコブと悪魔大元帥アルシエルは真奥貞夫と芦屋四郎となり、魔王を追ってやって来た勇者エミリア・ユスティーナが遊佐恵美としてコールセンター働くのと同様、マグロナルド幡ヶ谷駅前店で日銭を稼いでいた。
しかし、木崎真弓が店長を務める同店の改装、そして魔王城ヴィラ・ローザ笹塚201号室の修理を受けて出稼ぎに行った君ヶ浜の海の家「大黒屋」と雇い主の大黒天祢が一夜にして消えた結果、彼らの家計に誤算が生じてしまった。
それでも、悪魔大尚書カミーオから伝え聞いたエンテ・イスラの政変の地球への悪影響を知り、アラス・ラムスの今後の情操教育の必要性も考慮して、魔王さまは魔王城への地デジの導入を決定した。
原則、無駄遣いに反対するアルシエルは、渋々、遊佐恵美の友人である鈴木梨香に買い物のサポートを頼み、芦屋四郎への好意を自覚しはじめた鈴木梨香は、遊佐恵美に恋愛相談をする。そしてそのことを苦々しく思う遊佐恵美は、バイトの清水真季を怯えさせるほどの怒気を発するのだった。
一方、魔王さまに恋心を抱く女子高生の佐々木千穂は、またしても天界の天使ラグエルの任務による余波で、大変な目にあっていた。大天使ガブリエルの件で天界に不信を抱き始めた鎌月鈴乃こと訂教審議官クレスティア・ベルや、漆原半蔵こと堕天使ルシフェルの積極的な働きもあり、その事件の真相は明らかになりはじめるのだが…。
エミリアの母である天使ライラと、父であるノルド・ユスティーナの、天界における破滅的重要性が明らかになり、それと魔王の関わりも示される。
今回は、飛び抜けて活躍した異世界の人たちはいない。かと言って誰も活躍しないわけではなく、地球人たちが積極的な活動を開始するのだ。バトル方面だけではなく、人間活動としてもね。
はたらく魔王さま！ (4)
- 海の家を再生する魔王さま
- 評価：☆☆☆☆☆
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聖十字大陸エンテ・イスラから流された魔王サタンと悪魔大元帥アルシエルは、真奥貞夫と芦屋四郎という戸籍名を得て、魔王はマグロナルド幡ヶ谷駅前店の時間帯責任者として真っ当に働いていた。一方、魔王を追ってきた勇者エミリア・ユスティーナも、遊佐恵美を名乗り、携帯キャリアのドコデモのコールセンター要員として働きつつ、魔王を倒そうと考えていた。エンテ・イスラから刺客がやってくるまでは。
エンテ・イスラにおいて政治・宗教上の障害となってしまった勇者を排斥したい勢力や、彼女の持つ聖剣を狙う天界勢力がやってきたりして、単純に魔王を倒せば終わりという状況でなくなったのも確か。マッグのバイトの女子高生・佐々木千穂や、鎌月鈴乃こと訂教審議官クレスティア・ベル、漆原半蔵こと堕天使ルシフェルと共に、魔王城ことヴィラ・ローザ笹塚２０１号室で暮らし、幼女アラス・ラムスを愛でる生活に耽溺していた魔王だったが、その平穏はまたもや破られることになる。
マグロナルド幡ヶ谷駅前店とヴィラ・ローザ笹塚の改装が重なり、働く場所も住む場所も亡くなってしまったのだ。結果、房総半島の君ヶ浜にある海の家・大黒屋にお世話になることになった魔王たちは、美人のお姉さん大黒天祢の下で海の家のビフォー・アフター大作戦に臨むことになる。
しかしそこに、かつて魔界の統治を任せた悪魔大尚書カミーオがやって来て…。
日常編はサービス業で熟練の技を発揮する魔王様の活躍を描く訳だが、今回はいつものファストフードではなく、海の家の経営だ。廃墟同然となっている海の家を再生し、海水浴客を呼び寄せる策を次々と繰り出す。もちろん、いつもの面々もいるからこそ出来ること。
そしてファンタジー編では、エンテ・イスラに異変が起きる。魔界でも、そして人間世界でも政変が進行中だ。その根幹には、通じるものがあるらしい。その影響が日本の千葉の房総半島にも及んでくるのだ。次巻は流石にファンタジーの割合が増えるのかな？
はたらく魔王さま！ (3)
- 責任を持って育てます
- 評価：☆☆☆☆☆
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異世界エンテ・イスラから勇者エミリア・ユスティーナに追われて地球へと逃げ延びた魔王サタンは、真奥貞夫という戸籍を得て、マグロナルド幡ヶ谷駅前店の店長代理として、新たな世界制服の第一歩を歩みだしていた。そして、サタンを追いかけ地球へやって来た勇者エミリアも、遊佐恵美としてドコデモのコールセンターで働きつつ、魔王を監視していた。
そんな彼らが魔王城ことヴィラ・ローザ笹塚２０１号室に、バイトの女子高生・佐々木千穂や審問官クレスティア・ベルこと鎌月鈴乃たちと集まっていたところに、突然異世界からのゲートが開き、アラス・ラムスと名乗る赤ちゃんがやって来た。そして、真奥をパパ、遊佐をママと指差し、たいそう懐いてくる。これは一体どういうことなのか？
いきなり赤ちゃんが降って来て育児に追われる悪魔や勇者たち。さしもの悪魔大元帥も赤ちゃんの育て方は分からず、女子高生に指導を受けながら、眠い目をこすりつつ頑張ります。
そして物語は、日本でバイト生活をしつつ、天界やら魔界やらの根幹に関わるファンタジーも進行していく模様。かつて魔王に進むべき道を指し示した存在と、勇者の揮う力、アラス・ラムス、様々な要素がひとつの方向へと向かっていく。
今回は赤ちゃんに振り回されつつ、情が移った仇敵同士が呉越同舟にいたるところが醍醐味だろう。そして、意外に勇者が無知であることと、魔王が意外に勉強家であるところが、どこか示唆的でもある。システムの破壊者はシステムの構築者に及ばないと一刀両断すべきか、若者も歴史や伝承を学んだ方が役立つと解釈すべきか。
はたらく魔王さま！ (2)
- 組織が個人を歪めるのか、あるいは個人が組織を腐らせるのか？
- 評価：☆☆☆☆☆
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聖十字大陸エンテ・イスラから掃討されて現代日本へ逃げてきた魔王サタンと悪魔大元帥アルシエルは、真奥貞夫と芦屋四郎という戸籍を得て、再びエンテ・イスラへ帰還する時を迎えるまで、日銭を稼いで暮らすことになった。そうして選んだのが大手ファストフード店のクルー。今回、時間帯責任者に昇進した魔王さまは、新規開店する競合店に負けたらグリーンランドへ島流しと木原店長に脅しをかけられ、売上維持に全力を尽くすことになる。
そんなときにボロアパートに置かれた魔王城の隣部屋に、鎌月鈴乃という若い和服美女が引っ越してきて、真奥たちに何くれとなく世話を焼いてくれるようになる。食糧援助をしてもらい、家計が助かると芦屋は大喜びなのだが、思わぬライバル登場にたじろぐ佐々木千穂と、また新たに魔王とかかわる人物の登場に、魔王を追ってきている勇者エミリアこと遊佐恵美は気が気ではない。
そんなとき、恵美を襲ってくる変態刺客が現れる。しかもそいつは勇者の力の源である聖法気無効化する力があるらしい。エンテ・イスラではどんな権力闘争が起きているのか？そしてそれは日本の平和を、バイト先の平和を乱すものなのか？
正社員を目指す魔王さまが、女性陣からはいろいろな面で非難されつつ、バイトに、魔王業に邁進します。
魔王が日本でまじめに働くという矛盾と、エンテ・イスラで平和を守るという美名の下に手を汚すという矛盾、そんな歪みに悩むまじめな人が今回の主人公です。
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はたらく魔王さま！
- バイトから世界征服を目指す魔王
- 評価：☆☆☆☆☆
-
魔王サタンは勇者エミリアに退治されそうになる寸前、腹心の悪魔大元帥アルシエルと共に異世界へ脱出した。たどり着いた先は、地球の原宿駅近く。魔力もほとんど失い、見かけは人間になっていた。
警察官に職務質問をされ、残された魔力で何とか切り抜けたサタンとアルシエルは、とにかく生きていくために、真奥貞夫と芦屋四朗という戸籍と、六畳一間の住所を手に入れ、日雇労働者として糊口をしのぐことにする。
笹塚のハンバーガーチェーン店で月間ＭＶＰクルーになるほどのバイトとしての地位を固めた真奥は、いずれ正社員になり、日本を経済的に征服して、元の世界エンデ・イスラに帰還することを目論む。そんな彼の前に、ＯＬとなった遊佐恵美こと勇者エミリアが現れる。彼女は魔王を打倒するため、こちらの世界に一人追いかけて来ていたのだ。
互いに往時の力を失い、何となくなれ合うような雰囲気になりそうになり、必死に敵対しようとする遊佐だったが、そんな二人を魔力で襲撃する謎の存在が現れる。
真面目にバイトする魔王と、その魔王をつけ狙い襲撃する勇者という、平和な社会では立場が入れ替わったような面白さで立ち上がり、魔王に恋しちゃう女子高生と、その魔王に付きまとうＯＬという面白さに移り変わり、そして最後に魔王と勇者の本領発揮という展開で締める、そういう展開の妙がある。
コメディタッチで物語を展開させながら、人助けする魔王とそれに対する勇者の葛藤という要素もくわえつつ、ベタな展開で収束させていると思う。
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