荒川弘作品の書評/レビュー

銀の匙 Silver Spoon (14)

評価:☆☆☆☆☆


百姓貴族 (4)

最後の一年
評価:☆☆☆☆☆
マンガ家になる前は北海道で七年間、農業に従事していた荒川弘。今巻も、農家の結婚式や農閑期の過ごし方、バター騒動や、もしも開拓農民として火星に移住したら!?など、農家あるあるネタ満載!!さらに親父殿の内臓が破裂していたり、スズメバチに刺されたり、腸閉塞を起こしたり、それでも不死鳥のように甦る素晴らしき伝説炸裂!!荒川印の特濃☆農家エッセイ・コミック、脂の乗った第四弾!!!

銀の匙 Silver Spoon (13)

最後の一年
評価:☆☆☆☆☆
 高校生最後の馬術競技会。彼らは御殿場へ行くことが出来るのか?そして駒場にも転機が?

銀の匙 Silver Spoon (12)

新しい一歩
評価:☆☆☆☆☆
 進級するに当たり寮を出ることにした八軒勇吾だったが、馬術部の元部長である大川進英のドジにより、その第一歩から躓いてしまう。しかし、父親からの融資のめども立たず、なかなか起業にこぎつけられないところを、大川の無茶な行動力によって、その糸口を見つけるのだった。
 一方、御影アキのお隣さんである駒場一郎は、実家の借金問題にある程度のけりをつけ、新しい一歩を踏み出すことを決意する。

アルスラーン戦記 (1)(田中芳樹)

なぜかコミック化
評価:☆☆☆☆☆
 原作未だ完結せずのところ、なぜかコミック化。アルスラーンがダリューンに連れられてナルサスに出会うまで。

百姓貴族 (3)

寝なきゃいいじゃん
評価:☆☆☆☆☆
 今回も笑わせてくれる、十勝の百姓出身の漫画家のエッセイ漫画だ。まずはおばあちゃんについてのあれこれに続き、物々交換経済やサイロにまつわるこぼれ話などを紹介し、漫画家上京物語に繋がっていく。
 どれも面白いのだが、漫画家上京物語の部分では、あまりの作者のタフさに驚くこと請け合いである。

銀の匙 Silver Spoon (11)

将来を考える
評価:☆☆☆☆☆
 年度末を控え、大蝦夷農業高校一年生寮に退寮の時期が迫っていた。八軒勇吾はこのまま上級生寮に移るべきか、あるいは一人暮らしをすべきかで悩む。一人暮らしの資金は、意思疎通が図れていない父親に出してもらわなければならないからだ。
 御影アキの勉強を見つつ、自分の将来を見据える必要に迫られた八軒勇吾は、ひとつの結論に達する。しかしそれを実現するにもまた、父親の説得が必要になってくるのだった。

 次巻からは学外にも活躍の場所を広げそう。

銀の匙 Silver Spoon (10)

世を儚むには若すぎる
評価:☆☆☆☆☆
 大蝦夷農業高校に大晦日、そして正月がやってくる。兄がロシア女性と突然結婚し、より寄りつきづらくなった実家には帰らず、寮で年越しをすることにした八軒勇吾は、他の生徒が誰もいないエゾノーで起きる出来事を体験する。
 久しぶりに駒場一郎とも再会したものの、彼の八軒勇吾を拒否する姿勢は変わらない。何とか関係を取り戻したいと思う勇吾だったがうまくいかない。

 そうこうするうち、自家買いした豚が肉になってやってきた。今度はソーセージやベーコンに加工して外部販売するため、出資者たちは協力して製造に挑むのだった。

銀の匙 Silver Spoon (9)

必要な苦労
評価:☆☆☆☆☆
 駒場一郎は借金のせいで大蝦夷農業高校から去った。御影アキは、実家の酪農業を継ぐ期待をしていた家族に対し、自分の夢をぶつけて受け入れてもらう。しかし彼女には、夢を果たす為の学力が致命的に足りない。
 八軒勇吾は、駒場一郎に対して何も出来なかった鬱憤を晴らすように、自らが挫折した受験に勝利させるため、御影アキに対して勉強の特別指導を開始する。

 そのためには、これまで疎遠だった兄に連絡を取ることもいとわない。なぜなら彼は、現役東大合格した上、あっさりと退学している人物だからだ。兄から虎の巻が実家に取ってあると聞き、こっそりと実家に戻る八軒勇吾だったが…。

 そして再び肉祭が始まる。

銀の匙 Silver Spoon (8)

現実の壁
評価:☆☆☆☆☆
 駒場一郎がエースを務める大蝦夷農業高校野球部は、全道大会決勝まで進出するものの、甲子園出場を逃してしまう。そしてそれから、駒場一郎は一度も学校へと姿を現さなかった。
 体調不良と言うことで納得していた八軒勇吾だったが、突如、エゾノーへと現れた成金娘の南九条あやめの言葉で、駒場家が借金を背負った上、離農するという話を聞かされる。御影アキからもそれを裏打ちする証言が得られ、自分は何も知らなかったことを痛感する。

 この先を見ても何も良いことはない。そう忠告する御影アキだったが、八軒勇吾はそれを無視し、彼女の手を取る。例え何も出来ないとしても、見ていることしか出来ないとしても、現実から目を背けないために。少しでも友達の支えになるために。

銀の匙 Silver Spoon (7)

通じる心、通じない心
評価:☆☆☆☆☆
 大蝦夷農業高校の学園祭であるエゾノー祭のイベント取り纏めで奮闘しすぎた八軒勇吾は、体調を崩して入院してしまった。そしてその病室に父親が訪れる。彼との対面は、エゾノーで自分の居場所を見つけつつあった八軒勇吾に、新たな苦悩をもたらすのだった。
 成功裏に終わったエゾノー祭のあとは、生徒たちも何やら浮かれモードに入り、御影アキと八軒勇吾の関係にも、ちょっとだけ進歩が見られたみたい。そして、駒場一郎の所属する野球部は、全道大会でさっぽうろへやって来ていた。

 チーズを失い涅槃に入った中島先生…次巻では復活出来るのか?

銀の匙 Silver Spoon (6)

突き抜けて知ること
評価:☆☆☆☆☆
 エゾノー祭の季節がやって来た。大蝦夷農業高校酪農学科の御影アキや八軒勇吾が所属する馬術部は、ばんえい競馬の模擬レースで馬の魅力を観客に伝えようとする。
 その結果、八軒勇吾は、その準備に奔走しつつ、エゾノー祭の他の出し物の仕切りを任されたり、やることリストを見るだけで気絶できるぐらいの仕事を抱え込むことになった。

 そんな状況でも、馬術部の活動として、マロン号と共に馬術競技会に参加する必要がある。初めての競技会に緊張する部員たちだが、彼らは会場で驚愕の縦ロールを目にすることになる。

 八軒勇吾は奮闘しすぎて焼き切れちゃったり、御影アキは周囲からやいのやいの言われてテンパリはじめたりする青春の一幕が描かれている。

銀の匙 Silver Spoon (5)

本気で遊べ
評価:☆☆☆☆☆
 夏休みが終わり、エゾノー祭の時期が近づいてきた。大蝦夷農業高校酪農学科の御影アキや八軒勇吾が所属する馬術部も何か出し物を仕様と思うのだが、良いアイデアが浮かばない。
 そんな悩みがある中も、日常は待ってはくれない。駒場一郎の新人戦は進んでいくし、八軒勇吾は子犬を拾ってしまい、その世話に明け暮れることになる。

 そして新人戦は馬術部にもやってくる。新人たちはいよいよ障害跳躍の練習を始めるのだが、他の新人が楽々と障害を飛び越えていく中で、八軒勇吾とマロン号だけが飛ぶことが出来ない。やる気のないマロン号を責め、実力不足をハードな練習でカバーしようとする八軒勇吾に対し、御影アキは厳しい言葉で叱責するのだった。

 先生たちの遊びにかける本気が半端じゃない。心に余裕があるんだな〜。

銀の匙 Silver Spoon (4)

女子高生にもてる秘訣
評価:☆☆☆☆☆
 御影アキの実家での酪農アルバイトを経験した八軒勇吾を大蝦夷農業高校酪農学科で待っていたのは、大切に育てた子豚の豚丼が出荷されるという事実だった。大切に育てた豚を殺して肉にする。その現実に対して勇吾が出した答えは、豚丼の精肉を買い取るというものだった。
 そして精肉になった51キロの豚丼の肉を手にし、勇吾はそれらを一人でベーコンに加工する。当然、加工肉を大量に保有する勇吾は、食べ盛りの男子高生だけで無く、女子高生からも一躍人気者になってしまう。

 そんな豚丼騒動を乗り越え、一つ成長したかに見えた勇吾に次に迫った試練は、駒場一郎と御影アキの関係だ。目に涙を浮かべて駒場と話すアキの姿を目撃した勇吾は、勇気を振り絞って彼らに事情を問いただすのだが、それに対する彼らの答えは、勇吾には関係ないことの一点張り。
 そんな彼らの心の壁を突破し、どこかに突き抜けることは出来るのか?

銀の匙 Silver Spoon (3)

育てば肉になる
評価:☆☆☆☆☆
 大蝦夷農業高校酪農学科に入学した八軒勇吾は、成績を気にして今に精一杯な人間しか、これまで見たことがなかった。しかしこの学校で、将来のことを良くも悪くも考えざるを得ない立場にいる人間に出会い、自分の生き方も余裕を持って見直せるようになってきた…気がする。
 実家に帰りたくない関係上、クラスメイトの御影アキの家で泊まり込みで働くことになり、(田舎基準で)近所の駒場一郎の家に出かけて迷惑をかけたり、稲田多摩子の実家にいって近代農業のあり方を体感したりしつつ、働くことの重みをその身に刻み込んだ。

 そうして夏休みが明け、戻ってきた二学期。多摩子の変貌にも衝撃を受けたが、勇吾の名付けた豚の豚丼も、自然の摂理に従って、豚へと成長していた。だがそれは、家畜にとっては出荷が近づいていることを意味する。未だ、豚丼を殺して肉にするということに折り合いがつけられていない勇吾は、どんな決断をするのか?
 農畜に染まりきっていない都会育ちの少年が、当たり前と通り過ぎていたことに、改めて考える機会を設けさせる。

百姓貴族 (2)

食卓でつながる北海道
評価:☆☆☆☆☆
 十勝の百姓のあるあるを語るエッセイマンガだ。荒川家のおとんの武勇伝を集中的に語ったり、百姓だからこそ味わえる味と市場のギャップを語ったり、一巻のテイストを引き継いだ作品になっている。
 小学生の頃は社会で郷土史を教えられると思うけれど、十勝では当然、開拓団の歴史が教えられるらしい。十勝開拓団「晩成社」依田勉三の開拓史は、とてつもなく無理目のRPG仕立てになっていて、あまりにも凄惨なのだけれど、ついつい笑ってしまう。こういう、辛さを笑いに変えられるようなメンタリティがないと、北海道で百姓はやってられないと言うことなのだろうか?

 そして、牛の除角ネタ。牛の角って、神経や血管が通ってるんだ〜。それを高枝切り鋏みたいなのでバチン!中々衝撃的なお話なのだけれど、消費者だってその責任の一端は担わないといけないよね。
 そんな風に、今回も色々と考えさせられつつ、徹底的に笑わされもする。

銀の匙 Silver Spoon (2)

どこか懐かしい面白さ
評価:☆☆☆☆☆
 受験に失敗して目標を見失い、流されるように大蝦夷農業高校酪農学科に入学した八軒勇吾の周囲には、夢や希望にあふれた高校生がいっぱい。彼らを見ていると、自分の情けなさに落ち込むばかり。だが、人の頼みを断らない、簡単に動物の生命を切り捨てられない彼の周りには、人が集まって来る。
 偶然見つけたピザ窯を修理して、こじんまりとピザパーティを開催することになった八軒。幹事役の彼は、様々な材料をエゾノーのどこから調達してくることになる。そしてその結果は…。

 やがて夏休みになり、学生寮は閉鎖されることになった。しかし実家に帰りたくない八軒はブラブラ。そんな彼を見て、クラスメイトの御影アキが実家に誘う。…主に労働力として!そこで繰り広げられる酪農家の生活とは?

 酪農に関わって生きることの楽しみと、酪農に関わることで必然的に背負い込む問題、そしてそれに対する悩み、将来のこと。そんな様々な真面目な要素を盛り込みつつ、コミカルに農業高校の学生の青春を描き出している。面白い。

銀の匙 Silver Spoon (1)

生きていくことの当たり前
評価:☆☆☆☆☆
 札幌市内の進学校に通っていた八軒勇吾が高校受験した先は、外周20キロの実習地面積を持つ大蝦夷農業高校だ。実家が酪農家ではない八軒にとっては、そこで出会う出来事はカルチャーショックの連続!ひとつのことを克服すれば、また新たな驚きに出くわし、強制的にその環境に慣れていくしか彼の生き残る道はない。
 動物が生きるということは、他の命を奪うこと。当たり前のことなのだが、それを実感することは、都市生活の中では絶無といって良い。それを目の当たりにしたとき、そこから目をそらすのか、あるいは何も考えず受け入れてしまうのか、それとも悩みながら克服するのか、自分だったらどうするかを考えながら読んで見るのも、ひとつの楽しみ方だと思う。

 ボクは卵かけご飯は、事前に白身をよく切ってからご飯にかけるのを常道としていたけれど、これを読んだ日から、直接ご飯に乗っけて醤油をかける方法も試してみました。これはこれで、黄身の味が強調されて美味しいかも。
 可愛いのだけれど美味しいという、感傷と本能のせめぎ合いが楽しめる作品だろう。

鋼の錬金術師 (27)

エピローグが見せる作品のエッセンス
評価:☆☆☆☆☆
 いやあ、すごく良いラストだった。誘惑に負けてアニメの最後の方の回だけ見てしまったので、コミックスもそれをなぞる形になるのかなと思っていて、あまり期待をしていなかった分、それを良い意味で裏切られたので、感慨はひとしお。確かに、アニメのストーリーをなぞった部分もたくさんあるのだけれど、コミックスにはそこを越えているところがあった。
 偶然の産物なのか意図したものなのかは分からないが、このコミックスのエピローグは3部構成になっている。そしてこのストーリーが、まさに鋼の錬金術師という作品のエッセンスを凝縮したものであるといって良いと思う。

 生物として活動を行うにはエネルギーが必要だ。そのエネルギーは、別の生物を食べることで体内に取り込まれる。他の命を奪わない限り、生き続けることはできない。そして、奪ったからにはそれを無駄にしてはならない。賢者の石の顛末には、このような思想が通底していると感じた。
 更に人間的な特性として、歴史を紡ぐという点があると思う。この歴史は紙に書かれた記録、という意味ではなく、世代間で積み重ねられていく情報や経験のことを指している。人間が生物である限りいつかは死ぬ。だが、その人の生きた証は何らかの形となって受け継がれていく。それが進歩というものだろう。仲間の犠牲は無駄にはならない。
 無機物だって壊れたら終わりというわけではない。道具は大切に修繕しながら使い、壊れたら鋳潰して再生させる。そう、再生させるのだ。再生したものは新たな歴史の流れに組み込まれ、新しい物語を紡ぐ。この世界にはそういった循環があるのだ。

 この1巻だけを読んでも、ボクが感じた面白さを感じることはできないと思う。ここまでのストーリーの積み重ねがあるし、作者の荒川弘氏の実家の家業が酪農であると知っていることも関係しているかもしれない。
 ひとつの作品にも、それなりの歴史がある。次回作もそういった歴史が積み重ねられるものになることを祈りたい。

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鋼の錬金術師 (26)

多くの意志が一つになって実を結ぶとき
評価:☆☆☆☆☆
 ついに国土錬成陣が発動し、アメストリス人の魂は賢者の石として取り込まれてしまう。クセルクセス人の意思を受け継ぐホーエンハイムや、兄の研究を引き継いだスカーの切り札は無駄になってしまうのか?

 プライドとエドの戦闘に介入するあのキャラクターの、ある意味では一貫した考え方は、善悪は別として強い。
 長い時間をかけて、多くの人々が準備してきた策が一つになって実を結ぶ。それは作中の話でもあるし、この作品に関わってきた人々の話でもあるのかも知れない。

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鋼の錬金術師 (25)

数の集め方の違い
評価:☆☆☆☆☆
 ストーリーについてはあえて触れまいと思う。何を書いても読む前に知るのはもったいない気がするし、ここまで読んだ人ならば続きを読まずにはいられないだろうから。ただ、何も書かないのはさびしいので、ずらしたところで少しだけ書かせていただきたい。

 この作品は強い個体と個体のぶつかり合いという側面が現れるのだけれど、実はその裏には、集団対集団という側面があるような気がする。
 例えば、エドたちが対するホムンクルスは、人外の力をふるう強力な個体だけれど、その力の源は賢者の石であって、その石を構成しているのは、無理やり奪われた膨大な数の人たちの命なわけだ。等価交換という原則の下、彼らの命をすり潰しながら、ホムンクルスは自分たちの目的を達成しようとする。
 一方、エドたちは、自分以上の力を振るおうとして反動を受け、また一からやり直している人たちだ。彼らは、もちろん自分自身も鍛えているけれど、無理やり奪った命を使う代わりに、時間や空間を超え、信頼や友情でつながった仲間の力を使い、目的を達成しようとする。
 等価交換の原則に従うならば、単に多くを集めさえすれば勝ちのはずなんだけれど、その集め方に大きな違いが現れ、結果も左右するのではないだろうか。

 バラバラに散らばっていた人々がセントラルに集結する。そうすると、これまで別格の力をふるっていた人が一緒になったりして、パワーバランスが崩れてしまいそうになる。そこを崩さないように、上手く物語を回さなければいけないからかは分からないけれど、何ヶ所かキツイ感じになってるのがつらい。

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鋼の錬金術師 (24)

カタチのある魂、カタチを失った魂
評価:☆☆☆☆☆
 イズミ・カーティスたちの参戦により、中央司令部完全制圧に向けて優位に立ったかに見えたブリッグス軍だが、たった一人の登場により、その戦況は一変する。一方、マスタング大佐たちの前にも一人の人間が現れ…。

 権力の表の顔と裏の顔、両面の制圧に戦力は二分、三分されてしまう。遠隔攻撃や対多数の戦闘が可能であり、かつ、今後の権力掌握の容易さを考慮すれば、マスタング大佐は表舞台で戦いたいところなのだろうが、彼の主戦場は裏舞台に。しかし、彼には彼で重要な役割が与えられている様だ。
 クーデターという大きな流れの中で、そこに埋没してしまいやすい個人が、いかに考え、いかに選択するか、というのが一つのテーマになっている印象を受ける。だから一兵士も考えるし、賢者の石になった魂も選択する。いよいよゴールが見えてきたようだ。

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百姓貴族 (1)

"当たり前"の違う生活
評価:☆☆☆☆☆
 酪農家の家に生まれた子供の視点から見た生活や、農業高校の生活における常識を、1話10ページで描いたエッセイ漫画。
 おそらく、農家の人ならあるあると思うのだろうが、そこまで農家に詳しくないボクには、少ししかそう思えない。でも、そういう考え方もあるのか〜という意味で素直に面白い。
 家畜に対する考え方とか態度とか、自然に学んでいくんだなあ、と感じた。

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鋼の錬金術師 (22)

復讐戦
評価:☆☆☆☆☆
 表紙の通り、本巻の主役はマスタング大佐でしょう。ヒューズ准将の仇とようやく遭遇することができた彼は、まさに焔の錬金術師の称号にふさわしい攻撃を見せます。ただし、それは自らの目指す大義のためではなく、ただ私怨を晴らすためのもの。
 一方、セントラルでの戦闘は、大総統夫人を利用して、反乱軍が自らの正義を標榜する展開に。市民を味方につけ、一気にセントラルを制圧することができるのか。ホント、正義って言葉は便利ですなあ。最近もどっかの政治家が使っていたけど。

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鋼の錬金術師 (21)

静かに始まるクーデター
評価:☆☆☆☆☆
 約束の日の実行阻止に向けて、各陣営が動き出した。エドはウィンリーと再会後にホーエンハイムのもとへ。マルコーとスカーはイシュヴァールの民とともにセントラルへ。しかし、そのセントラルでは、アームストロング少将やマスタング大佐が暗躍するも、肝心の戦力である東方軍と北方軍はブラッドレイ大総統の監視下に置かれ、思うように動けない。一方、アルのもとにはプライドとグラトニーの魔手が迫る。緊迫する状況、息詰まる展開。一体どちらの読みが勝るのか。
 大戦力によるガチンコ内戦というよりも、権力中枢の早期掌握によるクーデターという方向に行きそうですが、約束の日を未然に防いだうえで、行動を正当化する大義名分をどのように組み立てるのかがカギになりそう。

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鋼の錬金術師 (15)

硝煙の匂いただよう中で
評価:☆☆☆☆☆
 ホークアイ中尉とマスタング大佐の関係がついに明らかになる。そして二人が再びまみえた場所は、イシュヴァールの凄惨な戦場…。理想もなく、理念もなく、ただそこにあるのは人の死のみ。仕事だから人を殺す。生き残るために他人を殺す。常識の外にあることが戦争という名の下にまかり通る場所。
 誰かのせいにして逃避することも可能だっただろう。しかし、マスタングやホークアイは、自分で全てを背負う決断をした。平和を実現するために、あえて血河を作り出すという、矛盾に満ちた存在になることによって。
 錬金術が犯した過去の罪を知りながらも、その理想を信じ突き進む。彼らの描く未来は果たして実現されるのか。

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鋼の錬金術師(14)

過去の罪と未来の罪
評価:☆☆☆☆★
 周囲の期待と自分の信念に後押しされて選択したリンの行動は何を生むのか?多くの他者の犠牲の下で成立する個人の利益追求はどこまで許されるのだろう。ブラッドレイの手のひらの上にで踊らざるを得ない、反逆の国家錬金術師達は、果たして歪んだ世界を壊すことができるのか?
 個人の強い理想は、えてして多くの普通の人を巻き込んでしまう。その理想の中で生きることは幸せなのかな?

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鋼の錬金術師 (13)

正義の喪失
評価:☆☆☆☆☆
 色々な人物の詳細が描かれていますが、ボクはあえてマスタング大佐をこの巻の主人公として推したいと思います。
 おちゃらけて見せているけれども、その奥底にある想いは誰よりも熱い男。自分が信じた正義を貫くためにはどんな汚いことにも手を染める覚悟を決めているのではないでしょうか。
 そんな彼の正義の一端が崩壊してしまう…。果たして彼は自分の正義を取り戻すことができるのか?要注目です。

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絶対可憐チルドレン (5)

根っからの善人はどこでも世話を焼く
評価:☆☆☆☆★
 兵部が過去に何を見、何を目的としてパンドラを設立したのかはまだ言明されていないが、澪のような子供たちを保護したり、少なくとも超能力者のより良い未来を目的としていることは間違いない。…闘争心を煽りすぎな気もするけど。未来視は、未来を見て行動することも予言の中に織り込まれている可能性もあるわけで、それで何かが変化するかは確定的ではないと思う。
 葵と紫穂のボーイフレンド問題に右往左往する薫はなんともいえない。結局、薫が仲良し3人組からイチ抜けしそうな気もするけどね、何となく。
 当初の構想だったと言う、皆本能力者バージョンの裏話も収録してあります。

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