麻宮騎亜作品の書評/レビュー

サイレントメビウスQD (2)

評価:☆☆☆★★


サイレントメビウスQD (1)

お手並み拝見
評価:☆☆☆★★
 「サイレントメビウス」のエピソードから17年後が舞台。妖魔(ルシファーホーク)と人間が共生する街となったリ・トウキョウだが、妖魔によるテロ事件、3rd-AT(サード・アトラクション)が多発するようになってきた。
 そんな事件に対応するのが対妖魔特殊警察=AMP(Attacked Mystification Police department)だ。署長にレビア・マーベリックを迎え、戦闘担当のチーム・ウーファーにパル・オーガニック以下、アオイ・真境名、闇雲凪、ハイファ・吉澤、分析・作戦指揮担当のチーム・ツイーターにターシャ・リコワルスキ以下、アイリーン・王、村雨愛由美、救護担当のチーム・スコーカーにアマンダ・ペイン以下、恋兎優奈、ハン・リジャン、保安担当のチーム・イコライザにティファニー・ダ・ディーパ、響子・サヘル、メカニックに伊吹十三らで構成されている。そしてもう一人、クリスという人物が加わるのだが…。

 今回の主役は剣皇グロス・ポリナーを操るアオイ・真境名。次は女子高生巫女の闇雲凪が主役となるらしい。
 ストーリー構成があまり良くないように感じる。物語の全体像を提示せず、小出しに謎を開示していく構成なのだが、これが許されるのは過去の読者のうち、特にコアな読者のみだろう。また、主人公を転々とさせていくように見えるが、結果として視点が安定せず、ストーリー構成と相まって、全体観がはっきり伝わってこなくなりそうな気がする。

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