諫山創作品の書評/レビュー

進撃の巨人 (9)

紛れ込む人々
評価:☆☆☆★★
 壁に埋め込まれていた巨人の秘密を知るらしきニックという司祭を連れ、エレン・イェーガーとミカサ・アッカーマンはリヴァイ兵士長やハンジ・ゾエと共に、破壊されたというウォール・マリアを目指す。
 巨人たちがやって来た方角には、サシャ・ブラウスやコニー・スプリンガーの生まれ故郷があった。彼らは自ら志願して、立体機動装置なしで前線へと向かう。

 回想シーンが組み込まれるのだが、非常に分かりにくい。コマ割りも絵もあんまり進歩していないように思えるなあ。いっぱい売れているのにね。
 アニメ化するらしいので、上手なシリーズ構成が成されて分かりやすくなることを祈るよ。そうすればもっと原作も売れるだろうしね。

進撃の巨人 (8)

巨人の正体
評価:☆☆☆★★
 女型の巨人を捕らえる作戦に失敗し、多大な被害を出したエルヴィン・スミス率いる調査兵団の権威は失墜し、憲兵団に主導権は奪われた。王都に向けて連行されることになったエレン・イェーガーは、ウォール・シーナの東城壁都市ストヘス区を通過する。そこにはアニ・レオンハートが勤務していた。
 そんな彼女に秘密裏に接触したのは、アルミン・アルレルトだ。ミカサ・アッカーマンを筆頭に、エレンを逃がすための作戦を実行しようとするアルミンは、アニを引き込もうとする。

 分かりづらい構成だなと思った。技巧的なのだけれど、何のために技巧的なのか意味が分からない。コミックス派に阿っているのか?

進撃の巨人 (7)

追い込んだつもりが追い込まれ
評価:☆☆☆☆★
 巨人の秘密を探るため、多くの兵士たちの犠牲のもとに、ようやく森の奥に女型の巨人を追い込んだ、エルヴィン・スミス率いる調査兵団だったが、巨人は自らの皮膚を硬化させたため、そのうなじに潜んでいるはずの人間をえぐり出すことが出来ない。そうこうしていううちに、巨人は突然、大きな叫び声をあげはじめ…。
 一方、リヴァイ兵士長の班に護られながら、無事におとりの役目を果たしたエレン・イェーガーだったが、作戦状況の悪化に従い、彼もまた、己の責任での決断を迫られることになる。それはいささか遅きに失するのだが…。

進撃の巨人 (6)

エレンの葛藤
評価:☆☆☆☆★
 エレン・イェーガーが巨人に変身する秘密を探るため、壁外調査に出発した調査兵団だったが、巨人の群れに襲撃され、右翼から総崩れになってしまう。しかし、調査兵団の団長であるエルヴィン・スミスやリヴァイ兵士長たちは進軍を止めず、どこかへ向かってひたすら進んでいく。
 一方、エレンの幼なじみであるアルミン・アルレルトは、知性ある女性型の巨人と遭遇していた。それは、兵士たちの顔を確認しながら、誰かを探しているように見えた。

 エレンが特別の存在であるのは間違いないのだが、それが唯一の存在なのか、あるいは違うのか。そもそも何のために巨人化する能力が必要なのか。そんな謎への糸口が明らかになり始める。
 そして、リヴァイに預けられたエレンは、自分自身の存在意義と、周囲からの自分への視線、そしてそれでも人間であろうとする葛藤を抱くようになる。

 しかし、絵の線が荒すぎないか?それに、SF考証として小太刀右京と三輪清宗の名前が入っているのが気になる。格好の金になるコンテンツとして、色んな人が群がっているのじゃないだろうね?

進撃の巨人 (5)

追い詰められた先の新たな方策
評価:☆☆☆☆★
 審議所における憲兵団と調査兵団による命の選択の後、リヴァイ兵士長のもとに預けられることになったエレン・イェーガーは、ミカサ・アッカーマンたちと離れ、郊外の城塞で暮らすことになる。そこは、調査兵団でも奇矯な人々が集まる場所だ。
 巨人と意思疎通を図ろうとする女、ハンジ・ゾエ分隊長は、捕らえた巨人に対して彼女なりの愛情を注ぎ、とにかく色々こねくり回す。ちょっとマッドなお方だ。

 そして新兵たちも調査兵団に配属され、新たな壁外調査の旅が始まる。そこで出会う巨人の奇妙な行動とは…?

進撃の巨人 (4)

生き様に思いを馳せる
評価:☆☆☆☆★
 超大型巨人により城壁に穴を開けられ、城壁内に巨人の侵入を許してしまった人類。このまま、再度、生存領域を縮小せざるを得ないと思われた状況の中、奇跡の一手の可能性が彼らの前に提示される。訓練兵団の訓練兵、エレン・イェーガーに巨人と化す能力が発現したのだ。
 彼の能力に賭け、城壁の穴を塞ぐ作戦に打って出る人類。しかし、巨人・エレンは制御を失ってしまう。このまま全滅するしかないのか?エレンの友人のミカサ・アッカーマンやアルミン・アルレルトはエレンの意識を取り戻すため、決死の手段に打って出る。

 そんな決死の作戦も終結し、訓練兵団にも多くの犠牲がでた。生き残った人々は、彼らのそれまでの生き様に思いをはせる。
 訓練生時代の回想シーンがほとんど。最後に、少しだけ今後の新たな展開が紹介される。

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進撃の巨人 (3)

エレンの復活と新たな恐怖
評価:☆☆☆☆☆
 死んだと思われていたエレンが巨人の中から出て来た。しかも、ちぎれたはずの手足も再生して。その事実に恐怖した守備隊長は、エレンの即時処刑を執行しようとする。ミカサやアルミンは、何とかエレンを助けようとするのだが…。

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進撃の巨人 (2)

エレンとミカサの出会いの物語
評価:☆☆☆☆☆
 再び超大型巨人により城壁を崩され、崩壊寸前になる戦線。エレンはその前線で戦うが、巨人に食われそうになった友人アルミンの代わりに巨人に食われてしまう。
 その頃、精鋭部隊と行動を共にしていたミカサは、エレンが食われたという事実を知らずに奮戦をしていた。だが遅々として非難は進まず、人々は徐々に追い詰められていく。

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進撃の巨人 (1)

巨人が支配する世界に生きる人類
評価:☆☆☆☆☆
 人類は突如出現した巨人に絶滅寸前まで追い詰められた。生き残った人々は巨大な城壁を築き、その中に閉じこもることで何とか絶滅を免れた。それから約100年、かりそめの安定は巨大城壁をも超える巨人の出現により破られる。
 エレン・イェーガーはそんな閉塞を嫌い、城壁の外を目指す少年だった。だが、5年前の超大型巨人の出現から始まる騒動で母親を亡くし、幼なじみのミカサ・アッカーマンと共に、巨人と戦う兵士を育成する訓練兵団の兵士となっていた。

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