岡崎武士作品の書評/レビュー

レッツ☆ラグーン (4)

評価:☆☆☆☆☆


レッツ☆ラグーン (3)

再開後の別離
評価:☆☆☆☆☆
 ようやく衣舞瀬チカと再開した山田壮太だったが、神山ノリと親しい様子を見て、衣舞瀬チカは機嫌を悪くし、彼らのもとから離れて行ってしまう。
 再びバラバラになった衣舞瀬チカを追いかける山田壮太だったが、見つける前にまたしてもタイムスリップの霧が発生してしまい、神山ノリと取り残されてしまった。そして見つかる、他の人間の存在。この島には、彼ら以外の誰かがいるのか。

レッツ☆ラグーン (2)

追いかけて追いかけて
評価:☆☆☆☆☆
 修学旅行のフェリー事故で海に落下した衣舞瀬チカを助けるために海に飛び込んだ山田壮太が目を覚ましたのは、事故より三日前の無人島だった。謎の霧に包まれ、再び通常時間軸に復帰した山田壮太は、無人島に取り残された衣舞瀬チカを助けるために、再び海に飛び込む。その足には、衣舞瀬チカの姉で、妹と一緒に無人島に取り残されている柴田先生、お腹の子の父親を助けるために無人島へと向かう、衣舞瀬ミキがしがみ付いていた。  山田壮太が目をさましてみると、そこは事故の三日前の無人島。しかし一緒にいたのは、ミキではなく、去年のクラスメイトの神山ノリだった。  実は山田に片思いをしていたというノリは、無人島というシチュエーションを利用して、山田に積極攻勢をかける。間が悪いことに、山田の理性をつなぎとめてくれるはずのお天道様も沈んでしまい、見とがめるものはいない。はたして山田の選択は…?  一気に時間解決に向かうと思いきや、ノリという新ヒロインが乱入してきて山田を誘惑するという、なんでそうなる?という突然展開に発展する。  そんなわけで、意外なことにチカの出番はほとんどない。ノリに誘惑され、チカを救出するタスクを忘れてしまうのか。あるいは据え膳を押し退けて目的に邁進するのか。少なくとも、彼が柴田先生のことを忘れているのは間違いない。

レッツ☆ラグーン (1)

予想の斜め上を行く構成
評価:☆☆☆☆☆
 13年ぶりの作者の新作漫画ということで、それだけでも買う理由になる。加えて、展開される物語が面白い。

 何が起こったのか良くは覚えていないのだが、山田壮太は無人島に漂着していた。脱出のために船を作っていた時、もう一人の漂着者、衣舞瀬チカが現れる。彼女の話によると、自分たちは修学旅行流のフェリーから海に投げ出されたらしい。
 無人島で高校生の男女が二人きり。しかも食料やら何やらを調達するスキルがあるのは山田だけ。そんな頼られるシチュエーションに浸る山田。しかしその状況は、新たな漂着者の登場により崩れ始める。

 始まりは男の子の妄想的なシチュエーションから始まるので、そういう傾向の作品なのかなあと思わせておいて、後半から事実は一変する。その意味では予想外の展開。
 状況を正確に把握した山田が衣舞瀬を無人島から助け出すことができるか。それは次巻のお楽しみだ。

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精霊使いエレメンタラー (3)

後日談付き完結編
評価:☆☆☆☆★
 最後8ページに、「チトノジンシ」と題して既刊の後日談が掲載されています。これまで発表されていた物語の終わり方からは十分な補足がされているとは言えないかも知れませんが、当初から予定していた終わり方だったそうです。絵柄もかなり若く(幼く?)なっている感じです。

 覚羅と前代のエーテル使いを詐称して来た鞘継の対決。鞘継の闇と絶望に、かつて存在した、いま存在する精霊使いたちが飲み込まれてきた。そして覚羅も飲み込まれようとしたとき…精霊使いの完結編です。

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精霊使いエレメンタラー (2)

ベクトルの違う想いの衝突
評価:
 再編集全3巻の2巻目。鯉邑と瑣衣の決戦から、鯉邑と比冴の親子対決の決着までを収録。

 理想のために戦う者も、支援のために戦う者も、覚羅と相対することにより、癒されていく。まるで憎しみや痛みが元から無かったかの様に癒しつくす覚羅の力は、人間を再構成するところまで行き着く。人がどれほど多くのもので構成されているかを思い知らせながら。
 精霊使いが精霊の力を行使するためには、通常、法珠という一定の術式を必要とする。聖剣戦争を幾代も重ねていくうち、本来は精霊と精霊使いが対等な契約を結ぶためのことばだった法珠も、単なる技術となり、精霊使いが精霊を一方的に使役するための仕組みとなってしまった。しかし、覚羅は素人ゆえにその形を問い直し、新たな精霊との関係を築き始めている。

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精霊使いエレメンタラー (1)

楽しみな再始動
評価:☆☆☆☆★
 角川書店から全4巻で出版されていた作品を3巻に再編集したうちの1巻目。冒頭から、覚羅が水が属の城に転移して麻美と言葉を交わすまでを収録。

 太古より連綿と続く歴史の中で、物質に宿る精霊とそれを司る精霊使いによる戦いがあった。これを聖剣戦争という。精霊は大きく地水風火の4つの属に分けられ、相い争うことにより、精霊の最適調和を求めてきた。その先に到達できるはずの理想郷を求めて。
 精霊の活動停滞期に合わせて一旦は終結した聖剣戦争も、現代における千あき(火+華)と火の精霊使い瑣衣の出会いにより、全ての精霊使いが目覚め、再び戦いの火蓋が切って落とされることになった。

 高校生の覚羅は同級生の麻美に告白する。街に原因不明の大津波が押し寄せてきているという異常事態にもかかわらず。そんな覚羅を連れて避難しようとする麻美の前に、水の精霊使い支葵が現れる。麻美の増殖者(ディーパ:精霊の力を増殖する者)としての素質に気づいた支葵は、麻美を拉致すべく、邪魔をする覚羅を叩き伏せる。その時、覚羅は精霊使いとして覚醒するのだった。全ての精霊の頂点に立つ、エーテルの精霊使いとして。

 作者は復帰して徐々に作品を発表して行くようですので、新しい単行本が発行されることを期待します。無理せずにお願いします。

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