小笠原真作品の書評/レビュー
電脳遊戯クラブ (4)
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AKB48全員集合マンガとか、徐々にゲーム部の活動からはかけ離れた方向に行き始めるあたりの作品が収録されている。この段階ではわずかに、落語「猫の皿」のパロディなどでゲームが関わっているけれど、後半に行くと突飛な行動をとる新キャラを中心としたコメディになる。
熱烈なファンと作者・編集者の座談会議事録がおまけとして掲載されています。
電脳遊戯クラブ (3)
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有名ゲームのパロディネタが多い。あとは、美濃又に続く露出狂(女子)が登場する。
特筆すべきは、幕間の堀江貴文氏インタビューだろうか。途中からこちらが本編の様な気もしてきた。しかしどうして彼にインタビューすることになったのだろう?
電脳遊戯クラブ (2)
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デバッグに一所懸命取り組む姫野アンに対し、プログラマーの源ニシンは複雑な心境。そして、ようやく完成したゲームに対するユーザーの反応は?
ゲーム完成後もバラバラに活動する電脳遊戯クラブのメンバーたち。彼らをつなぎとめる想いとは?
もはやどこに向かうのか分からない、変態ギャグ漫画。
電脳遊戯クラブ (1)
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中学校の部活でゲームを作る、という基本線があるはずなのだけれど、なかなかその通りには物語が進まない。おおよそ、荒垣部長が適当に方針だけを決めて丸投げし、ニシンがそれを拒否するか欲望丸出しで暴走するかして、それを元に引き戻そうと姫野がオロオロする、という展開になることが多い。
ゲームの制作作業は、地味にコツコツとやる部分が多いから、あまり画面が動かない展開になりやすいと思う。だからこそ、各キャラクターを突き抜けさせて、突飛な行動をとらせることで物語を動かすのだろうけれど、それだとわざわざゲーム制作を題材にした意味が薄くなってしまう。
ゲームづくりの魅力や面白さを中心にすることも可能だと思うのだけれど、それだとターゲットとなる年齢層が少年誌の範囲から飛び出しそう。結局、ゲーム制作は添え物として、ギャグ要素で引っ張っていくしかないのかな?
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