落合裕介作品の書評/レビュー

BLOOD~真剣士将人 (2)

命がけの勝負
評価:☆☆☆★★
 父親の桐生聖明の残した借金を返すため、ヤクザの月方遼平に導かれて、桐生将人は真剣の世界に足を踏み入れることとなった。そして初めて訪れる、命を賭けた勝負。互いに銃を頭に突きつけられながら将棋を指すという異常な状況に、桐生将人はびびりまくってまともに将棋を指すことが出来ない。
 そこで与えられた15分の休憩中に、自分が戦う理由を思い出した彼は、全ての雑念を振り切り、将棋盤にのみ没頭していく。

 打ち切りエンド。残念でした。

BLOOD~真剣士将人 (1)

命を賭けた先に見る景色
評価:☆☆☆☆★
 桐生将人は、かつて父親の桐生聖明に捨てられ、あれた青春を過ごしてきた。それでも恋人の栞がいてくれたから、真面目にも働いて来れた。それなのに、突然、栞が彼のもとを去ると言いだし、再び将人は荒れてしまう。
 そんな彼の前に現れたのは、ヤクザの月方遼平だった。彼は将人の父が10億の借金をこさえて逃げたと言い、その責任を将人にとるように迫る。そうして連れて行かれたのは、一千万円を賭けた賭け将棋、真剣の対局場だった。

 父親と別れて以来、将棋の駒など持ったこともない将人だったが、追い詰められた極限で、昔の感覚、盤上の駒の全てを見通すような感覚を思い出す。そして、数々の極限状態で将棋を指すことになるのだが、徐々にそのスリルにはまっていくこととなる。

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