大寺義史作品の書評/レビュー

MAGI シンドバッドの冒険 (1)(大高忍)

冒険の始まり
評価:☆☆☆☆☆
 戦乱の真っただ中にあるパルテビア帝国で、父バドルと母エスラの間に生まれたシンドバッドは、村で唯一戦争から生きて帰った英雄でありながら、戦争反対の態度を取ったため、村人から非国民扱いされる幼少期を過ごしていた。
 不甲斐ない父に怒りをぶつける幼いシンドバッドだったが、バドルは全く意に介さず、日々を笑顔で送っている。そんなある日、シンドバッドが行き倒れた外国人ダライアスを拾ってくる。エスラの不安をよそに、彼をかくまうことに決めたバドルだったが、やはりそれはシンドバッドの家に災厄を招くことになったのだ。

 そして14歳になったシンドバッドの前に、貴族の少年ドラグル・ノル・ヘンリウス・ゴビアス・メヌディアス・パルテヌボノミアス・ドゥミド・オウス・コルタノーンが現れる。そしてシンドバッドを徴兵しようとするのだった。
 一方、ドラグルも貴族の末子という弱い立場ながら、第一皇女セレンディーネ・ディクメンオウルズ・ドゥ・パルテビアに仕えるべく、必死に食らいついている少年だったのだ。

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