叶恭弘作品の書評/レビュー

鏡の国の針栖川 (1)

ぱんつがいっぱい
評価:☆☆☆☆★
 針栖川哲は子どもの頃に自動車事故から助けた里見真桜から命の恩人扱いをされている。真桜に惚れている針栖川はその距離感を壊すことを恐れて、それ以上、彼女に近づくことが出来ないでいた。そんなある日、再び真桜が車に轢かれそうになる場面に遭遇し、彼女を助けた代わりに、針栖川は真桜がリサイクルショップで購入した謎の鏡「愛牢鏡(ラブミラー)」に吸い込まれてしまった。
 その鏡に封印されていた人によると、誰か一人だけには今の状況を伝えられるが、それ以外の人に知られれば、二度と鏡から出ることが出来なくなってしまうらしい。その一人となった真桜に協力してもらうことになった針栖川は、これまでより急接近した距離に戸惑いながら、鏡から出る方法を探すことになる。

 10週打ち切りは断固阻止!とばかりに、女子高生のパンツが大量に描かれる。ここまでしないと不安なのか、誰のアイデアなのかは分からないけれど、あまりにも露骨だと白けちゃう所もある。逆に、徹底的にやればまた別なのだけれど。


Snow in the Dark 叶恭弘短編集3

色んな読み味の作品がある
評価:☆☆☆☆☆
「MP0」
 エム×ゼロの読切版。

「し〜もんき〜 SHE MONKEY」
 伊勢邦夫が恋をしたのは、人間に改造されたサルだった。赤マル掲載。

「Snow in the Dark スノー イン ザ ダーク」
 白雪姫をベースにしたファンタジー作品。白雪姫と王妃は魔女だった。

「桐野佐亜子と仲間たち(前後編)」
 超能力犯罪者と対決する、超能力を持った探偵の活躍を描いた作品。第10回ストキン準キングを原作としている。

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エム×ゼロ (10)

もう少し見ていたかった
評価:☆☆☆☆☆
 これが最終巻。九澄と大門のカラミとか、3年執行部の話とか、色々展開は可能だったと思うけれども、そこそこ売れる10作品よりも、メチャクチャ売れる1作品を優先する編集方針の下では、それが出来なかったのも仕方ないということか…残念だけど。
 ルール上、学園内に物語が留まっていてつまらないという意見もあったかもしれないけれど、逆に決められた枠内で様々な展開を作り上げていたところが面白かったです。

 おまけページとして、お好み焼き屋さんでの九澄と観月が描かれています。

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