河下水希作品の書評/レビュー

てとくち (1)(大崎知仁)

手と口
評価:☆☆☆☆☆
 小間物問屋大黒屋の子、周助は、ひどくおしゃべりで、奉公に出された先でも、おしゃべりが原因で戻されてしまう。だが、彼の周囲の人は、誰も笑顔だ。
 しかし、15歳になり、いつまでも遊んでいるわけにはいかない。大黒屋徳兵衛に申しつけられ、長屋の家賃の掛け取りに出かけた周助は、家賃を滞納する元旗本・花村家の娘、里江と出会う。

 払う家賃がないという彼女の仕事である何でも屋の手伝いをして、彼女から家賃を回収することにした周助は、彼女が脇差「名越盛国」をもって鬼水流の剣をふるう剣士であることも知る。
 その実力ゆえに、刃傷沙汰になりやすい彼女の仕事に付き合いつつ、彼は生来の口の上手さと、後に身につけた他人の心を読む技術をもって、彼女の仕事を助けるのだった。

Gえでぃしょん (1)

大エロマンガ家への道?!
評価:☆☆☆☆☆
 鏑木あるとは、少女漫画家志望の女子高生。そんな彼女の許に、100年後の未来からG丸というロボットがやってくる。G丸はあるとの作品の大ファンで、失われた彼女の作品を読むために、イケメンの人間の身体を捨ててまで、過去へとやって来たらしい。
 ところがその彼女の作品というのはエロマンガ。なんとあるとは、未来の大エロマンガ作家だというのだ。

 絶対にそんな未来を認めたくないあるとは、G丸に反発して徹底的に少女漫画の道を貫こうとする。しかし、様々な未来の道具を使って彼女をエロマンガの道に引きずり込もうとするG丸に振り回されるうち、ついついその気になってきたりも…。強く押されると雰囲気に流されちゃう所もある子なのだ。
 百合漫画家志望のツンデレ系委員長・玉沢果凛や、BL・擬虫系同人作家志望の天然系巨乳・佐治さえりなど、あるとの周囲の人物も巻き込みつつ、エロイベントにあいながらも、一歩一歩、マンガ家への道を進んでいくのだ。

 単純にエロ要素を入れ込んだエロコメなのかなと思っていたけれど、マンガ家を目指す少女の努力と、未来道具が巻き起こすハプニングという、異なる方向性の要素が上手く絡み合って、面白いマンガになっていると思う。

あねどきっ (3)

いなくなって初めて分かること
評価:☆☆☆☆★
 なつきとちあきの姉、萩原はるきが落合家を訪れ、なつきを家に連れ戻そうとする。なつきは抵抗するのだが、はるきは強硬で、彼女は実家に連れ戻されてしまう。
 洸太は突然、家に押し掛けてきて、そしてまた突然いなくなってしまったなつきの存在の大きさを知り、彼女を取り戻そうとするのだった。

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あねどきっ (2)

なつきの妹が登場
評価:☆☆☆☆★
 落合洸太の家に萩原なつきの妹ちあきがやって来る。姉とは違い生真面目な性格の千秋は、なつきと洸太が二人きりで住んでいることに反対し、姉を守るために泊まり込むことになる。おかげで落合家は女子高生度が2倍に、洸太のドキドキも併せて倍増してしまう。
 そんな状況に危機感を抱いた桜井奏は洸太に積極アプローチをしてくるのだが…。

 タイプの違う女の子3人に囲まれて、中学生の男の子はいっぱいいっぱいです。

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あねどきっ (1)

女子高生が住み込みます
評価:☆☆☆☆★
 落合洸太は中学生。父が出張で北海道に行くことになり、代わりになぜか街で出会った女子高生・萩原なつきが住み込むことになる。
 中学生の男の子にとって、高2のお姉さんはまぶしくてミステリアスな存在。しかもなつきはかなり無防備で、洸太を完全に子ども扱いしているので、色んなところからチラチラ見えてしまう。それに、なぜ家に帰らないのか、60万円もの大金を持っているのか、全く分からない。

 そんな洸太は、なつきの言葉を思い出して、クラスメイトのアイドル桜井奏を不良から助けて、彼女に気に入られてしまう。そんな奏が洸太の家にいるなつきの存在を知ったのでさあ大変。テスト勉強という名目で、洸太の家にお泊りに来てしまう。
 いつものなつきの姿を見られたら大変!洸太は尊厳を守り切ることができるか?

 週刊少年ジャンプのちょっとエッチなラブコメです。

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