CLAMP作品の書評/レビュー

カードキャプターさくら クリアカード編 (2)

評価:☆☆☆☆★


カードキャプターさくら クリアカード編 (1)

評価:☆☆☆☆★


GATE7 (4)

日常に潜む悪意
評価:☆☆☆☆★
 謎の美人はなとはなにつき従う両樹、桜と橘が暮らす上七軒に居候することになった高本致佳人は、豊臣秀次を筆頭とする豊臣方と、徳川家光を筆頭とする徳川方による、織田信長の遺骸と第六天魔王を巡る、隠威(オニ)という存在による戦いが起ころうとしていることを知る。
 真田幸村を味方に引き入れ、本格的に京都の高校生活を開始させた致佳人だが、彼の近くには、正体を隠した家光が接近し、何事かを企んでいた。そして、致佳人自身の存在にも、何やらいわくがあるらしいのだが…。

GATE7 (3)

脈絡なく続くバトル
評価:☆☆☆☆★
 京都好き・歴史好きの普通の高校生だった高本致佳人は、謎の美人と、はなに従う桜と橘に出会ったことで、戦国武将の生まれ変わりと、彼らに付き従う隠威(オニ)による争いがあることを知った。そして図らずも、彼もその戦いに巻き込まれることになる。
 はなたちを上七軒で庇護する豊臣秀次から事情を聞かされ、明智光秀に遭遇したり、はなとの初夜を夢見る小五病の伊達政宗に詰め寄られたり、豊臣方の仲間を増やすために真田幸村と桜がバトったりしたのち、無事に致佳人は高校に転入することが出来た。

 しかしもう一人の転校生は、致佳人は知らないながら、三葉という最強の隠威を飼う徳川家光であり、何故か致佳人と仲良くしようとしてくる。そしてその学校からの帰り道、政宗と片倉小十郎に遭遇したと致佳人は、正宗と細川ガラシャの戦いに巻き込まれるのだった。

GATE7 (2)

美形しか登場できません
評価:☆☆☆☆★
 京都好き・歴史好きの普通の高校生だった高本致佳人は、はじめて来た京都の北野天満宮で、はなという謎の美人と、はなに従う桜と橘という男に出会ったことで、戦国武将の生まれ変わりと、彼らに付き従う隠威(オニ)という存在による争いの世界があることを知る。
 そのはなに妙法で引き寄せられた致佳人は、上七軒にある彼らの住まいで暮らすことになる。彼らを庇護するのは、豊臣秀次。そして彼の命で出かけた先で、はなと致佳人は、明智光秀に襲われることとなる。

 今回登場する武将は、伊達政宗、徳川家光、明智光秀ら。彼らは織田信長の遺骸と、第六天魔王を狙ってあい争う。

 相変わらず秘密主義の構成になっているので、全体像はぼんやりとしかつかめないのは1巻とあまり変わらない。ただ、はなの側にいる橘や桜も、ただの秀次の使いっ走りではなく、彼ら自身にも何らかの価値がありそうなことは明らかだ。
 それが何なのかは、致佳人と同様、読者も美麗な登場人物たちがボロボロになって戦う様を堪能しながら、じっくりと待つしかなさそうだ。

GATE7 (1)

憧れの京都でちょっと違う生活
評価:☆☆☆☆☆
 高校生の高本致佳人は、修学旅行でも来れなかった京都にとても憧れている。母親を説得してようやく始めて旅行に訪れた京都、そして初めての観光場所として北野天満宮を選ぶ。紅葉の美しさに喜ぶ致佳人だったが、ある瞬間にあたりの景色は一変、不思議な空間に閉じ込められてしまう。
 そしてそこに現れたのは、異形の化物と、それと戦う少女?はな、そしてはなをサポートする青年、桜と橘だった。

 本来ならば彼らに記憶を消され、普通の生活に戻るはずだった致佳人だが、なぜか彼の記憶は消せず、そして急遽決まった母親の海外勤務の影響で、京都の高校に転入してくることになってしまう。そして再会するはなたち。
 ここから彼の、憧れの京都での、普通とは違う日々が始まる。

 CLAMPの新作。彼女たちの作品には、格好よい系とかわいい系がある気がするが、この作品はその中庸にあって、わずかにかわいいより。麺類にキラキラと目を輝かすはながかわいい。でも、異能バトル物という意味で登場する男キャラたちは格好よい。
 後半、戦国武将とのかかわりが明らかになってくるところが、歴女ブームなどを反映させているのかも知れない。

   bk1
   
   amazon
   

XXXHOLiC (15)

もう終わりが近いことは分かるけれど、どう着地するのか
評価:☆☆☆★★
 四月一日と書いてわたぬき。由来は4月になると綿入れから綿を抜くかららしい。これまで自分を冷たい風から守ってくれた綿を抜く。大きな変化である。作中の四月一日もその変化を迎え入れる準備をするように、侑子さんに代わって店の客をサポートする。
 そもそも綿を抜くのは、季節が変わり、空気が暖かくなったからである。四月一日の周りにも多くの人が集まり、落ち込んでいればそっと助け励ましてくれる。それはそれで心地よい。さて、季節がめぐり再び冬が来るとき、綿入れに綿が戻ることはあるのだろうか。まだそれは分からない。

   bk1
   
   amazon
   

XXXHOLiC (14)

きちんとゴールしてね
評価:☆☆☆★★
 ツバサ側にバトンが渡ったままになっているので、こちら側では劇的にお話が進むことはなく、どちらかというと待ちの状態。当初の想定よりもツバサ側の話が進まないのでしょう。

 表出する出来事を支える裏側には、様々な経験の積み重ねがあり、深い想いがある。料理は命の糧を生み出す行為であり、生きていくということに直結する。信頼できない人が作ったご飯なんて食べられない。だから、食べるということはその人に対する親愛の証しでもあるのだろう。

 商業でやる以上、芸術作品を作るわけではないのだから、読者を突き放さない姿勢は欲しいと思う。

   bk1
   
   amazon
   

×××HOLiC (9)

出会いがもたらす変化
評価:☆☆☆☆☆
 侑子さんは常に対価を求めます。得られる価値が高ければ対価も高くなる。しかし、渡したモノの価値の高さに気づかないこともあります。  恐怖の対象かもしれない、娘の持つ異常な力。それはテレビという媒介を通じて、自分にも理解できるお金に変化します。物欲が満たされた結果として喪失された親子の関係。  四月一日との縁がつながったという、小羽の役割は一体なんだろう?
   bk1        amazon    
ホーム
inserted by FC2 system inserted by FC2 system