古味直志作品の書評/レビュー

ニセコイ (25)

評価:☆☆☆☆★


ニセコイ (24)

評価:☆☆☆☆★


ニセコイ (23)

評価:☆☆☆☆★


ニセコイ (22)

評価:☆☆☆☆★


ニセコイ (21)

評価:☆☆☆☆★


ニセコイ (20)

縁談
評価:☆☆☆☆★
 孤島で遭難した万里花と楽のやり取りや、20歳になった羽に夜から持ち込まれた縁談話に端を発するイベントなどが描かれる。

ニセコイ (19)

絵本の続き
評価:☆☆☆☆★
 絵本の欠けた一部がハルの部屋で見つかる。これにより、錠前の謎が明らかになると思われたのだが…。

ニセコイ (18)

望まない転機
評価:☆☆☆☆★
 修学旅行京都三日目。万里花に嵌められつつある楽と、前夜の出来事から彼に近づけない千棘。悶々としながら楽の後を追うことになるのだが…。
 そして転機がやってくる。

ニセコイ (17)

羽ヒロイン回
評価:☆☆☆☆★
 体育祭があったけどあっさり1回で終わる。羽ヒロイン回をいくつか挟んで修学旅行。

ニセコイ (16)

王女との休日
評価:☆☆☆☆☆
 羽の音痴ぶりや、千棘とそっくりな顔をしたノンビーリ王国王女との休日などが描かれる。

ニセコイ (15)

恋の葛藤
評価:☆☆☆☆☆
 羽から楽が好きだという告白されライバル宣言された千棘と、それを影で聞いていた小咲は、組員たちが旅行で不在になり、楽と羽が二人きりで一晩過ごすという情報を舞子集からリークされ、楽の家に乗り込んでいく。
 ミスコンでの春の葛藤なども描かれる。

ニセコイ (14)

姉さん登場
評価:☆☆☆☆★
 一条楽の家に昔居候していた奏倉羽が、中国マフィア叉焼会の首領として帰ってくる。そして彼女もあのペンダントの鍵を持っていた。
 ポーラ・マッコイと鶫誠志郎の潜入ミッションなど。

ニセコイ (13)

るり色の夏
評価:☆☆☆☆☆
 今回のメインヒロインは宮本るりです。

ニセコイ (12)

みんなが主役
評価:☆☆☆☆☆
 桐崎千棘が告白を意識するエピソード、一条楽が舎弟の出店した洋菓子屋を応援しようとしたら小野寺小咲の家の和菓子屋と対立することになってしまった話、水泳が得意な宮本るりが蝶ノ内羽子との対決で新たな考え方を得る話、ポーラ・マッコイと予防接種の大騒動、橘万里花のオウムを一条楽が預かったことに端を発する騒動などが描かれる。

ニセコイ (11)

襲来する友人
評価:☆☆☆☆☆
 桐崎千棘の誕生日を目前にして、一条楽が記憶喪失になってしまった。素直な優しい少年となった一条楽にキュンキュンとなる小野寺小咲、橘万里花、鶫誠志郎、桐崎千棘だったが、とりあえず記憶を取り戻すべく行動し、小野寺小咲の家にしまわれていた一冊の絵本に行きつく。それはあの約束に関係する絵本だった。
 桐崎千棘の誕生日会、小野寺小咲への誕生日プレゼントを買うために小野寺春に付き合ってもらう話などを経て、橘万里花の熊本時代の友人、篠原御影が襲来する展開となっていく。

ニセコイ (10)

退職と青春
評価:☆☆☆☆★
 担任のキョーコ先生が、何の前触れもなく学期の途中で仕事を放り出し、寿退職することを宣言した。まともな教師ならば学期末や学年末まで待ってから退職すると思われるが、生徒に人気だというキョーコ先生はこんな無責任なことをしても誰からも批判を受けず、むしろ祝福されて嬉しそうだ。
 そんな空気の中、一条楽や宮本るりは舞子集の様子がおかしなことに気づく。一条楽は鶫誠志郎にアドバイスを求め、舞子集が選ぶべき道を模索するのだった。

 誕生日を前にして悩みまくる桐崎千棘や、風邪をひいた小野寺小咲を見舞いに行ったところ遭遇した小野寺春とのエピソードなどを収録している。

ニセコイ (9)

新しい年に
評価:☆☆☆☆★
 マラソン大会に参加する男子のモチベーションを上げるため、担任が一位になった者には女子とのキス権を与えると言い出した。様々な悲鳴が飛び交う中、一条楽は小野寺小咲の唇を守るため、一位になろうとする。一方、一条楽とのキスを夢想する桐崎千棘や鶫誠志郎は、一条楽を一位にさせるために動き始めるのだった。
 そんな中、橘万里花と舞子集は、それぞれの目的をもって陰謀に着手する。

 そして新しい年がやってきた。新一年生として入学式を迎える小野寺春は、不良たちに絡まれていたところを、先輩の男子生徒に助けられる。恐怖のあまり気絶してしまい、先輩の顔を確認できなかった彼女を助けたのは一条楽であり、彼女は小野寺小咲の妹だった。
 新たな物語が始まりそう。

ニセコイ (8)

踏み出す勇気
評価:☆☆☆☆☆
 桐崎千棘を母親の桐崎華に甘えさせるため、一条楽は精一杯の全力で時間を作ることに成功した。しかし、その過程で彼がもらした不用意な一言で、クラスメイト達は一条楽と桐崎千棘が高級シティホテルで一晩を過ごしたと勘違いしてしまう。
 そのことで橘万里花が真っ白に燃え尽きてしまい、小野寺小咲は普通に振舞うも目も合わせてくれず、鶫誠志郎はテンパって暴走する。

 何とか誤解も解け、いつも通りの関係が戻ってきたと思いきや、女の子たちの積極性は増してくる一方だ。そしてイベントも、クリスマスを終え、巫女アルバイト、初詣、バレンタインデーと目白押しになっている。一条楽はそれらをどう切り抜けるのか?
 脇でこっそりド突き合っている宮本るりと舞子集の関係も気になるところだ。

 おまけ漫画は、お風呂に入ったり、魔法少女になったり。

ニセコイ (7)

キャラクターの盛り合わせ
評価:☆☆☆☆★
 今巻はメインキャラクターと新キャラの絡みや、サブキャラ同士のやり取りなどを通じて、主人公たちの関係を描いていきます。こういう構成が可能なのも、これまでキャラクターを積み上げてきたからでしょう。

 鶫誠志郎のアメリカ時代の相棒であるポーラ・マッコイが訪れ、平和ボケ色ボケした鶫誠志郎の目をさまさせようとする。その勝負の題材に使われたのは、一条楽だった。
 小野寺小咲と一条楽の煮え切らない関係にじれったい思いを抱えてイライラする宮本るりは、学校でメガネを紛失してしまう。メガネ探しをしながら一条楽と話をする機会を得た宮本るりは、一気に事態を進ませる手を打とうとするのだが、そこに舞子集がやってくるのだった。

 桐崎千棘の母親の桐崎華は、世界的に影響力のある経営者(まるでこち亀の中川の父のよう)。母親に甘えたくても甘えられない桐崎千棘を見て、一条楽はおせっかいを発動させるのだが…彼の能力を超えすぎだろ、という感じ。
 そして橘万里花の抱える事情もほの見える。

ニセコイ (6)

青春の絶頂期
評価:☆☆☆☆☆
 一条楽、桐崎千棘、小野寺小咲、橘万里花、鶫誠志郎、舞子集、宮本るりで出かけた夏休みの海。みんな楽しそうに夏を満喫する中、いつもと違う環境はいつもとは違う行動を取らせ、普段は気づかない気持ちに気づかせてくれる。
 初日の夜。浜辺で小野寺小咲と二人きりでいる一条楽を目撃した桐崎千棘は、小野寺小咲の大胆な一言を耳にしてしまう。そしてそれをきっかけに、自分の気持ちを見つめ直し始めた桐崎千棘は、一条楽にある問いを発するのだった。

 夏休みの海。そして夏休み明けの文化祭。学生生活の中に織り込まれる非日常感満載のイベントは、いつもより少しだけ、気持ちを大胆にさせるようだ。そして、ほんの少しの選択肢の違いが、決定的な変化を生んでしまうきっかけになるのかもしれない。
 もっとも、そんなことは読み切れないから、悔いないように行動することが重要なのだろうけれどね。

 桐崎千棘と小野寺小咲以外はモブキャラ化してしまったような巻でした。

ニセコイ (5)

思い出よりも目の前の
評価:☆☆☆☆☆
 一条楽の前に、子供の頃に両親が約束したという許嫁の橘万里花が現れた。彼女はヤクザの天敵とも言える、警視総監の娘らしい。小野寺小咲や桐崎千棘だけでなく、万里花とも子供の頃に約束をしたというのだが、一条楽はちっとも思い出せない。
 偽の恋人だけで無く、許嫁まで出てきて、片思いの相手である小咲にこれ以上誤解して欲しくない一条楽は、状況を分かりやすくするために動くのだが…。

 万里花の父親に会うイベント、小咲の母親に会うイベントが連続して発生する。ニセコイだったはずの千棘も、一条楽の行動に一喜一憂したりして、可愛らしい。そして鶫誠志郎の一人芝居っぷりも充実。
 過去の思い出はひとまず置いておいて、今現在、一条楽の周囲にいる三人+一人の少女たちとどんな関係を築きたいのか。それが彼に問われている。

ニセコイ (4)

真っ赤になっちゃって、かわいいね
評価:☆☆☆☆☆
 林間学校が終わり、鶫誠志郎や小野寺小咲との距離も少し近づいたと思う一条楽は、桐崎千棘にも出会った当初とは異なり、可愛らしさも感じるようになってきた。そんな中でも彼の心に引っかかるのは、十年前の約束の少女のことだ。
 そしてその約束は、小野寺小咲と桐崎千棘、それぞれにも十年前を思い起こさせる機会となっていた。はっきりとした記憶は無いながらも、十年前の約束の証拠として、それぞれが持っているのは一本の鍵だ。それは果たして一条楽の錠に合う鍵なのか?心の片隅に、その疑問が残り続けている。

 互いに本心を言えないままの関係は、ちょっとしたきっかけで誤解を生じ、関係に距離を生じさせていく。一条楽が相手を思いやって取った行動が小野寺小咲に誤解を生み、その間隙を突くように、新たなヒロイン橘万里花が登場してきた。そして彼女も、十年前の約束を御旗に掲げ、一条楽の前に立つ。

 宮本るりは小野寺小咲を、舞子集は鶫誠志郎をいじるという役割が定着してきた。今巻は、鶫誠志郎、小野寺小咲、そして桐崎千棘と、それぞれのヒロインにクローズアップし、その魅力を存分に描き挙げる。それぞれの性格に沿った恥ずかしい展開となるわけだ。特に鶫誠志郎はアップ絵が多いかな。イジりがいがるし。
 そんな三すくみが落ち着いてきたところで投入される爆弾は、彼らの関係に何をもたらすのだろう。

ニセコイ (3)

ドキドキの林間学校
評価:☆☆☆☆☆
 桐崎千棘のボディーガードとして転校してきた鶫誠志郎は、実は可憐な女の子だった!ひょんなことから彼女をびしょ濡れにしてしまった一条楽は、図らずもそれを知ることになってしまう。
 目の前には半分下着姿の少女。彼らを探しにやってくる桐崎千棘とクラスメイトたち。誰もいない男子更衣室で、彼らはいまそこにある危機をどう乗り越えるのか?

 そして林間学校が始まる。林間学校を前に、鶫誠志郎の言葉から10年前の初恋を思い出した桐崎千棘は、その彼の姿と一条楽に共通するモノを感じ始める。
 そして、一条楽に告白する気になり始めた小野寺小咲を無理矢理後押しする宮本るりと、その状況をおもしろがる舞子集も加え、ドキドキわくわくのお泊まりが始まる。次々に巻き起こるハプニングの連続に、彼女たちの心臓もドキドキ?

 ますます絵のデフォルメが加速していて、可愛い表情を描くことに凄くこだわっている印象を受ける。それはそれで良いのだが、デッサンが崩れている部分も散見されるので、今度連載が終わったら、デッサンの練習をしてみるのも良いかも知れない。しばらく先になるかも知れないけれど。

ニセコイ (2)

すれ違い勘違い
評価:☆☆☆☆☆
 集英組というヤクザの息子である一条楽と、ビーハイブというギャングの娘である桐崎千棘は、互いの組織の抗争を抑制するために、偽物の恋人を演じることになってしまった。おかげで一条楽は、十年前に「ザクシャ イン ラブ(愛を永遠に)」の言葉と共に再会を約束した少女を探せもしないし、片思いをする小野寺小咲に誤解されるのではないかと冷や冷やの日々を送っている。
 その一方で桐崎千棘は、一条楽の頑張りもあり、クラスメイトとも打ち解けてきて、理想の高校生活を満喫していた。ギャングの大幹部クロードの監視はうっとうしいが、小野寺小咲や宮本るりと一緒に遊ぶことができる環境が嬉しくて仕方ない。

 その宮本るりは、小野寺小咲と一条楽がおそらくは両思いにも拘わらず、思いも告げずうじうじしている現状を打破しようと、いろいろと画策していた。面白そうな匂いを嗅ぎつけた舞子集も加わり、小野寺小咲と一条楽、そして桐崎千棘の関係をかき回す行動に出る。
 そして、転校生としてやってきた鶫誠志郎も加わり、関係はさらに複雑になっていくのだが…。

 小咲がんばる!でも、運命という名の神というか作者の邪魔により、その思いは未だ届かず、という感じで不憫。普通はそこまでご都合主義な邪魔は入らないよ。
 そして一条楽の方は、ラブコメお約束のオイシイ展開へ。そのうちバチが当たるんじゃなかろうか。というか当たれ!

ニセコイ (1)

鍵と錠がつなぐラブコメ
評価:☆☆☆☆☆
 高校に入学した一条楽は、ちょっと神経質な、料理の上手い、平和主義者の少年だ。ただひとつ、他人と違うところがあるとすれば、それは、実家が集英組というヤクザだということ。ゆえになかなか友だちも出来ず、色々と苦労させられて来た。その中で今も強く心に残っている思い出は「ザクシャ イン ラブ」の言葉と共に、今では顔も覚えていない少女と、互いに錠と鍵を持ちあい、再会したら結婚しようという、十年前の約束だ。
 しかし昔の約束はそれとして、現在気になっているのは、クラスメイトの小野寺小咲だ。可愛らしくて優しく気づかいも出来る彼女に、ひっそりと憧れている。一日一回でも話が出来れば、それで十分幸せなのだ。

 そんな日常に入り込んで来た転校生の桐崎千棘は、見た目は美少女だけれど、中身は小野寺とは似ても似つかず、やることなすこと大雑把で暴力的な女だった。加えて最悪なことに、何とコイツはビーハイブというギャングのボスの娘で、集英組と手打ちのために、高校三年間は、千棘と楽は恋人同士という仮面をかぶって過ごさなければならなくなってしまった!
 千棘のお付きの大幹部クロードが楽との仲を疑っているため、学校でもずっと恋人のふりを続けなければならず、小野寺に誤解されるのが楽にとっては辛すぎる。一体どうしてこうなった?

 写実的な描写と、マンガ的にデフォルメされた描写がミックスされたラブコメになっている。何となく「パクマン。」で学んだんじゃなかろうかというのが初読時の印象だった。
 女の子が見た目的にも内面的にもかわいらしく見える展開となっているところが、少年漫画的には理想的でグッド!攻めてフィクションの中でくらいは夢をみたいね。

ダブルアーツ (3)

続きはWEBで、とならないものか
評価:☆☆☆☆☆
 毒殺アブロの襲撃を辛くも切り抜けたキリとエルー。束の間の休息の時、二人は街で関西系のシスターハイネと出会う。シスターの当直が遅れたためにトロイの発作で両親を亡くしたハイネは、自らも同じ過ちを犯してしまったとき、画家になる夢を捨て、患者の治療に邁進する様になる。そしてついに、ハイネに"最後の治療"の時が訪れた…
 この巻でようやくダブルアーツの由来が明らかになりました。しかし、登場予定のキャラ達もおり、数々の伏線が未回収の状態での打ち切りは残念な限りです。おそらく、同時期に掲載になった作品のどれもがかなりのレベルで、その中での競争に敗れてしまった結果なのでしょう。残念としか言いようがありません。
 話の区切りごとにおまけ4コマが掲載されていて楽しめます。また、最後に書き下ろされた1ページも何か良い感じです。

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