小林立作品の書評/レビュー

咲-Saki- (16)

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評価:☆☆☆★★


咲-Saki- (15)

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評価:☆☆☆★★


咲-Saki- (14)

デュエル/dd>
評価:☆☆☆★★
 インターハイ準決勝、副将戦。おまけで登場人物プロフィール一覧が掲載されている。

咲-Saki- (13)

悪待ちと風
評価:☆☆☆★★
 インターハイ準決勝中堅戦。清澄高校(長野)竹井久、臨海女子(東東京)雀明華、有珠山(南北海道)岩舘揺杏、姫松高校(南大阪)愛宕洋榎の対戦。竹井久の悪待ちは、雀明華の風に勝てるのか?

咲-Saki- (12)

決勝を見据えた策
評価:☆☆☆★★
 準決勝第二試合。先鋒として片岡優希、次鋒として染谷まこが登場する。

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A (6)(五十嵐あぐり)

決勝目前!
評価:☆☆☆☆☆
 全国高等学校麻雀選手権大会準決勝大将戦。白糸台高校の大星淡、千里山女子の清水谷竜華、新道寺女子の鶴田姫子、阿知賀女子学院の高鴨穏乃の勝負は、超能力者同士の総力戦となった。
 鶴田姫子が先輩の白水哩とのコンビネーションで大きな役を上がれば、清水谷竜華が園城寺怜の能力を借りて上がりまでの手順を先読みし、大星淡はこれまで見せなかった能力を解放する。

 しかしそんな超能力者たちに対し、高鴨穏乃は山の深くという自分のフィールドに引きずり込み、彼女たちをきりきり舞いさせるのだった。
 シリーズ最終巻。地上の山と牌の山をかけているのが面白かった。

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A (5)(五十嵐あぐり)

十年越しの重たい思い
評価:☆☆☆☆★
 全国高等学校麻雀選手権大会準決勝中堅戦。白糸台高校の渋谷尭深、千里山女子の江口セーラ、新道寺女子の江崎仁美、阿知賀女子学院の新子憧による戦いは終盤にさしかかっていた。渋谷尭深の仕込みが実を結び、役万ラッシュが訪れる。
 副将戦は白糸台高校の亦野誠子、千里山女子の船久保浩子、新道寺女子の白水哩、阿知賀女子学院の鷺森灼による戦い。師匠である赤土晴江の無念を晴らすため勝負に望む鷺森灼だが、相手はいずれも化物揃いだった。彼女の技は有効なのか?

 そして大将戦。白糸台高校の大星淡、千里山女子の清水谷竜華、新道寺女子の鶴田姫子、阿知賀女子学院の高鴨穏乃がはじまる。

咲-Saki- (11)

勝敗の後で
評価:☆☆☆☆★
 全国高等学校麻雀選手権大会二回戦の大将戦は、清澄高校の宮永咲、宮守女子高校の姉帯豊音m永水女子高校の石戸霞、姫松高校の末原恭子の対戦となった。それぞれの化物じみた特殊能力が炸裂する中で、宮永咲の真価が試される。
 そして対戦が終わり、観戦モードに入った原村和は、初めて大会に阿知賀女子学院が出場していることに気づく。一方、会場に姉の宮永照がいることを意識した宮永咲は、過去の記憶を呼び覚ますのだった。

 次巻は準決勝、姫松高校、清澄高校、臨海女子高校、有珠山高校の対戦が始まる。

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A (4)(五十嵐あぐり)

予想を裏切る粘り
評価:☆☆☆☆☆
 白糸台高校、千里山女子、新道寺女子、阿知賀女子学院による全国高等学校麻雀選手権大会準決勝が開始された。先鋒戦は、園城寺怜、花田煌、松実玄と、それを迎え撃つチャンピオン宮永照で争われ、宮永照の得点は20万点を超えた。そして彼女の親番による連荘は続く。
 焼き鳥状態で落ち込む松実玄だったが、園城寺怜は命を削るトリプルで三順先を見て、花田煌は鳴いてチャンピオンの一発を消すなど、地味ながらも懸命の踏ん張りでチャンスを待っていた。そしてやがてそれは訪れる。

 先鋒戦の松実玄、次鋒戦の松実宥をそれぞれのやり方でサポートする赤土晴絵が大活躍。新子憧にも秘策を授け、監督としての面目躍如となっている。そして原村和と再会した高鴨穏乃は、目に光を灯し、やる気をみなぎらせる。

 アニメ第一期の終盤があまりにもやる気がない展開だったので、かなりがっかりさせられたが、こちらは何とか踏ん張り盛り上げる展開となっている。またしても超常的能力を発揮するプレイヤーたちの打ち様と、インターハイらしく先輩の意地を見せる展開となっている。

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A (3)(五十嵐あぐり)

最強に抗うために
評価:☆☆☆★★
 全国高等学校麻雀選手権大会準決勝に進出することになった阿知賀女子学院麻雀部だが、監督の赤土晴絵に見放されたと感じた松実玄、松実宥、鷺森灼、新子憧、高鴨穏乃の5人は、次に対戦する強敵の千里山女子、そして最強の白糸台高校に勝利するため、最後のあがきをしていた。偶然出会った鶴賀学園麻雀部に協力を依頼し、個人戦のみに出場する選手たちと、二日間だけの武者修行に明け暮れる。
 わだかまりも晴れ、ついに準決勝は開始された。千里山女子の園城寺怜、新道寺女子の花田煌、そして白糸台の宮永照に挑む阿知賀女子の先鋒は松実玄だ。だが、宮永照の圧倒的な実力に、一巡先を読む園城寺怜ですら絶望的な戦いを強いられることになる。

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A (2)(五十嵐あぐり)

もうひとつの全国のはじまり
評価:☆☆☆☆★
 奈良から遠路はるばる全国高等学校麻雀選手権大会のために上京してきた阿知賀女子学院の麻雀部は、赤土晴絵に率いられ、ついに全国デビューの時を迎えた。初戦の相手は、岡山県代表讃甘高校、福島県代表裏磐梯高校、富山県代表射水総合高校だ。
 阿知賀女子学院の先鋒を務めるのは松実玄、ドラに愛された少女である。彼女と対戦するのは、なぜか二本差しの讃甘高校の新免那岐、スポーツ少女なのに麻雀部だという裏磐梯高校の森合愛美、昨年個人戦15位の実力者である射水総合高校の寺崎遊月だ。高鴨穏乃や新子憧、松実宥や鷺森灼はその対戦を固唾を呑んで見守る。

 それからしばらく後、この対戦をビデオで観戦する少女たちがいた。千里山女子の二条泉、船久保浩子、江口セーラ、清水谷竜華、園城寺怜だ。全国二位の彼女たちの目には、阿知賀女子学院はどう映るのか?

 完璧にアニメに追い越されちゃっているから、アニメのコミカライズって感じになってきたなあ。

咲-Saki- (10)

超常決戦
評価:☆☆☆☆★
 全国高等学校麻雀選手権大会二回戦。副将戦は、清澄高校の原村和、宮守女子高校の臼沢塞、永水女子高校の薄墨初美、姫松高校の愛宕絹恵の対戦となった。
 巫女服を着用して怪しげなオカルトを発揮する永水女子に対し、熊倉トシが見出した宮守女子の才能たちは、それを上回る限定能力で追い上げる。しかし、オカルトを信じない原村和の淡々とした打ちぶりが、場の空気を乱していく。

 一方、大将戦は、清澄高校の宮永咲、宮守女子高校の姉帯豊音、永水女子高校の岩戸霞、姫松高校の末原恭子の対戦となった。
 宮永咲が嶺上開花で和了すれば、他の面子も怪しげな能力を開放し、場は頂上決戦ならぬ超常決戦の様相を示し始める。その中で、比較的普通と思われた岩戸霞だったが、彼女も強力な何かを秘めていた。

 とりあえず、薄墨初美ははだけ過ぎじゃないか?どこに引っかかってるんだ?って感じ。そして原村和の、空気を読まない打ち方は、悪い意味でデジタル的だなあという気がした。

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A (1)(五十嵐あぐり)

和にまつわるもう一つの物語
評価:☆☆☆☆★
 原村和、小学六年生。長野県で高鴨穏乃と新子憧という友人を得た和は、彼女たちの紹介で、阿知賀女子学院で開かれていた麻雀教室に顔を出すようになる。そこで教えていたのは、当時大学生の赤土晴絵だった。インターハイで小鍛治健夜に惨敗してスランプに陥った晴絵は、彼女たち小学生との関わりで、麻雀を楽しんでいた頃の姿を思い出す。
 赤土の実業団入り、教室の閉鎖、中学校進学、和の転校。様々な要素でバラバラになった少女たちだが、和がインターミドルで優勝したのを見て、再び、閉鎖された麻雀教室に顔を出す。だがそこは、松実玄の手によっていつでも利用できるように整備されていた。

 インターハイで和と再開し、昔のように一緒に騒ごう。そんな志で県予選優勝を目指すため、松実宥、鷺森灼という仲間を集めて麻雀部を再興する。そして赤土晴絵元プロをコーチに迎えて突き進んでいく。

 インターハイに行くまでの展開が早くて良いよ。

咲-Saki- (9)

いつもの自分、いつもとは違う自分
評価:☆☆☆☆★
 全国高等学校麻雀選手権大会二回戦。清澄高校は、姫松高校、宮守女子高校、永水女子高校と対局することになった。先鋒はいつものごとく片岡優希。しかし神代小蒔の不思議な雰囲気に、いつもの技が冴えない。それでも頑張って、次鋒の染谷まこにつなぐ。
 そのまこの相手は、これまた不気味な留学生、エイスリン・ウィシュアートだ。だがまこの直感は、相手を乗せず、勝負を自分の土俵に持って行く。

 中堅戦、部長の竹井久の様子がいつもと違う。初めての待ち望んだインターハイという舞台は、彼女にどんな変調をもたらすのか?
 いよいよ原村和が登場し、マスコミの期待を一身に受けて勝負に臨む。果たしてうまく宮永咲につなぐことが出来るのか?

咲-Saki- (8)

2年をかけてついに
評価:☆☆☆☆★
 全国高等学校麻雀選手権大会前の四校合同合宿から、二回戦先鋒戦の序盤までを収録している。

 合宿では原村和の後輩であるマホの特殊能力が、宮永咲に大会前の緊張感を与えてくれる。それもこれも部長の竹井久の戦略。そんな彼女自身は誰に助けてもらうのか?
 そして全国大会1回戦の開始。今回はかなり試合のテンポが速く、2回戦まで一気に進んでしまう。しかしそこからが本当の戦いの始まり。天江衣から策を受けた片岡優希の快進撃もついにつかまる?

咲-Saki- (7)

決着!
評価:☆☆☆☆★
 県予選決勝・大将戦はようやく決着。他県代表も続々と決まり始める。

 そして決勝を戦った面子は四校合同合宿に参加する。この合宿を企画した藤田プロの目論見とは何なのか?
 この合宿の会場に、新たな打ち手が登場する。

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咲-Saki- (6)

闘志を支えるもの
評価:☆☆☆☆☆
 県予選決勝・大将戦後半戦。龍門渕高校・天江衣の猛攻により、風越女子・池田華菜はトバされる寸前に追い詰められ、清澄・鶴賀はツモあがりが封じられてしまう。しかし、まだ咲の、他の打ち手の闘志は消え果ていなかった。
 優勝の行方は、決着は7巻へと持ち越される。

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咲-Saki- (5)

引きずり込まれる海の底
評価:☆☆☆☆★
 県予選決勝・大将戦前半戦。龍門渕高校・天江衣、清澄高校・宮永咲、風越女子・池田華菜、鶴賀学園・加治木ゆみの対局が始まる。初めから嶺上開花で上がり続ける咲に対し、加治木ゆみが反撃し、そして天江衣が彼女の力の一端を垣間見せる。
 このまま天江衣の力に飲み込まれてしまうのか、あるいは一矢報いることが出来るのか。他家の3人に何か手立てがあるのか?

 番外編では、本編で出番がない原村和や片岡優希の中学時代のエピソードが語られます。

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咲-Saki- (4)

読み合いの応酬となる副将戦
評価:☆☆☆☆★
 県予選決勝・副将戦。清澄高校からは原村和が、龍門渕高校からは龍門渕透華が登場する。ネット麻雀のカリスマである、のどっちを強烈にライバル視する透華は和の完全覚醒を待つが、後半戦に思わぬ刺客がいることが判明する。
 大会屈指の理論派対決の行方は?どんな点差で大将戦に繋がっていくのか?

 回想パートは鶴賀学園の東横桃子。中盤に天江衣が萩村に語るセリフは共感できる。

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咲-Saki- (3)

混沌の次鋒戦、翻弄する中堅戦
評価:☆☆☆☆☆
 県予選決勝・次鋒戦。清澄高校からは染谷まこが登場する。実家が雀荘を経営しているため、数多くの対局を記憶しているという彼女の経験は、果たして吉と出るか凶と出るか?
 そして中堅戦は部長の竹井久が参戦。風越女子のキャプテン・福路美穂子と因縁があるという彼女の実力はいかに?

 県予選決勝の2戦が描かれると共に、鶴賀学園の内情や、龍門渕高校の中堅・国広一の過去などが語られる。そして、盗まれた原村和のぬいぐるみ・エトペンの運命やいかに?

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咲-Saki- (2)

県予選開幕
評価:☆☆☆☆★
 強化合宿を終えて迎えた県予選の初日。初出場の清澄高校は、唯一、原村和が注目されているものの、他校からはチェックされていない。その油断を突いて、片岡優希が先陣を切る!強敵たちを相手にどこまで勝ち進むことが出来るか?
 そして、最強のライバルとなりそうな人物、天江衣がついに姿を見せる!

 この巻では、清澄高校と同じ様に麻雀に全力で取り組む風越女子高校の福路美穂子、池田華菜らの物語も語られる。

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咲-Saki- (1)

雀卓を囲む熱き少女たち
評価:☆☆☆☆☆
 清澄高校一年の宮永咲は、友人の須賀京太郎に連れられ麻雀部へと行く。足りない面子を補うためだ。そこには、全国中学生麻雀大会個人戦優勝の原村和と、彼女の友人の片岡優希がいて、4人で卓を囲むことになる。
 結果は原村和の圧勝。宮永咲は目立たないプレイヤーと思われていたのだが、後から現れた部長の竹井久は結果を見て愕然とする。咲は3連続でわざと±0の結果を出していたのだ。そんなことは、圧倒的な実力差と場を支配するレベルの強運がなければ実行できない。彼女を引き入れるため、そして天才と世間から騒がれる和を刺激するため、竹井久は一計をめぐらす。

 麻雀が一般に普及し、プロスポーツのレベルまで知名度が上がっている世界において、高校生麻雀部員の熱き戦いを描く作品。1巻では、家族としか麻雀を打ったことがないゆえに自分の実力を客観的に知らなかったふつうの少女・咲と、一流の家に育ち周囲から才能を賞賛されて成長した少女・和の出会い、そして共に高校一を目指して切磋琢磨する関係が築かれるまでが描かれる。

 麻雀という、一部には熱狂的愛好者がいながら、いまいちマイナーな競技に人生をかけるという、常識とギャップがある真っ直ぐな情熱を描いているところが面白い。全く麻雀が分からないと興味をそそられない可能性もあるけれど、かわいらしく描かれる少女たちと、その少女たちが織り成す熱き戦いを見るというだけでも、十分に楽しめると思う。そもそも、「ヒカルの碁」「3月のライオン」「ちはやふる」などのヒットを見ても、競技自体がメジャーであるか否かは物語の面白さとは必ずしも相関しないのだ。
 二人の少女の出会いはどんな勝負を生み出していくのか。楽しみだ。

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