佐藤マコト作品の書評/レビュー

サトラレneo (2)

りんのストーリーがあって良かった
評価:☆☆☆☆☆
 サトラレが隔離されていたために発覚しなかった異質さが表面に出てきた。個体でありながら全体で個体でもある生物。他の個体に対する一切の不信がない生物。その事実に対する揺れ動く人類の心を示すように、各ストーリーではサトラレに対する正反対の見解が展開されていく。
 進化とは、あまたに提示される可能性からただ一つを選択するプロセスを指す。ひとたび選択されれば、同時に提示された全ての可能性は消滅する。人類の前にはサトラレという一つの可能性が提示された。これに対し、誰が、どんな権利の下に選択するというのだろうか。

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サトラレneo (1)

かこわれた天才達
評価:☆☆☆☆☆
 考えていることが他の人に筒抜けになってしまう天才達サトラレ。物理学者西山幸夫の暗殺から15年、社会環境の変化はサトラレたちの住みやすい世界を作り上げていた。人類とサトラレ。お互いに尊重し会える社会は果たして成立するのか…?
 前作で活躍していた人たちも出てきますし、次の世代の人たちも登場します。前作から読んでいた人たちにはおすすめ。個人的にリンの話が好きだったので、その後が、たとえ1コマとはいえ、わかってちょっと嬉しかったです。

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