榊健滋作品の書評/レビュー
エニグマ (4)
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崇藤タケマル、九条院ひいな、灰場スミオは、無限回廊をさまよっていた。この回廊に入ってから十数時間、もはや体力も気力も限界に近い。そんな厳しい状況にありながら、仲間の一人はこれまで能力も明らかになっておらず、協調性もない崇藤タケマルだ。もはやこれまでか…。
そんな諦めの気持ちが鎌首をもたげ始めたとき、異変が起きる。無限回廊に残されていた一揃いの革靴が、後ろ向きに歩き出したのだ。何故革靴は勝手に動くのか、そしてその目的地とは?5つ目のパスワード取得に向けて、最後の力を振り絞る。
そしてついに、e-testの実施者が登場。その人物の正体と目的とは…?
エニグマ (3)
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e-test終了まで約48時間。脱出に必要なパスワードは7つ中3つ。そして、脱出を待つ生徒は8名…。仮に全て上手くいっても全員脱出できない現状に、灰葉スミオはエニグマに対してひとつの提案をする。
今回明らかになるのは、着ぐるみピットくんの水沢アルの才能。彼の才能はいったい何で、それを活用してどんな活躍をするのか?
おまけについている服装に関する校則で、スカートの下に体操着をはいてはいけないという条文が気になる。
エニグマ (2)
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エニグマを名乗る謎の存在に学校に閉じ込められてしまった、灰葉スミオら7人の生徒たち。彼らには、他の人にはない才能を持っているという共通点があった。スミオの夢日記を使い、脱出のためのパスワードを入手していく彼らは、2つまでを明らかにした。
しかし、仲間の一人、生徒会長の祀木ジロウが焼却炉に監禁されてしまう。3つ目のパスワードを手に入れようとすれば、祀木を見殺しにしなければならない。そんな状況を打破する方法はあるのか?
e-testに秘められた謎が徐々に明らかになっていく。
エニグマ (1)
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灰葉スミオには夢日記という不思議な力がある。少し先の未来を絵日記で知ることができるのだ。スミオはそれを利用して周囲のトラブルを防いだりしていた。
そんなある日、スミオの母親が失踪してしまい、スミオ自身はエニグマという存在によって、学校に監禁されてしまう。同じ様に監禁されている7名と共に、脱出の糸口を探るのだが、学校の中には彼らを襲うシャドーが徘徊していた。
特殊な才能を持った少年少女たちによる、クローズドサークルのサスペンスが始まる。
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