田村隆平作品の書評/レビュー

べるぜバブ (11)

仲良くみんなでネトゲをしよう
評価:☆☆☆☆★
 大魔王の命令により人類を根絶やしに来たベル坊の兄・焔王自身は、ゲームにはまって本来の目的を忘れてしまっているが、その家臣であるベヘモット34柱師団は独断専行で男鹿や邦枝を襲う。
 早乙女禅十郎のおかげでピンチは脱したものの、悪魔と本格的に戦う力を身につけるには、修業が必要だった。

 早乙女に頭を下げることを嫌い、邦枝の祖父に弟子入りした男鹿は、秘境で修業の真っ最中。
 一方、搦め手からベヘモット34柱師団を掣肘するため、ヒルダに焔王捜索を依頼されたラミアは、古市に協力を強制し、石矢魔の連中を巻き込んで大捜索網を展開する。その結果行き着いたのは、ネトゲの世界だった。

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べるぜバブ (10)

もう一回、人類の危機
評価:☆☆☆☆★
 邦枝葵に悪魔の存在がばれてしまう!そんなときに魔界からやってきたのは、ベル坊の兄の焔王だった。大魔王の気まぐれで、彼も人間を滅ぼしに来たのだ。しかも、有能そうな侍女と、強力な部下たち、ベヘモット34柱師団を連れて。

 古市の功績により、なんとか当面の人類の危機は回避したものの、男鹿辰巳が焔王の部下たちに命を狙われている事実は変わらない。
 悪魔たちにも詳しく、東条英虎たちとも知り合いらしい、新任教師にして紋章使いの早乙女禅十郎は、男鹿を鍛えると申し出てくるのだが、天邪鬼な男鹿が選んだ師匠はあの人だった。

 おまけとして、なぜか男鹿が三蔵法師な「ベルベル西遊記」を収録している。

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べるぜバブ (9)

バレーボール勝負の決着
評価:☆☆☆☆★
 六騎聖とのバレーボール勝負が開始される。1セット中盤でリードを許してしまった石破魔軍団は、姫川提案の策を実行して試合を有利に進め始める。しかし、出馬の変則サーブによってそれも逆転。このまま押し切られてしまうのか?そして試合終了後には意外なピンチが。
 学校内の抗争はひと段落して、もっと大きな争いのもとが持ち上がります。

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べるぜバブ (8)

スポーツ対決、姫川の変貌!
評価:☆☆☆☆★
 石矢魔からの転入組の退学をかけて、聖石矢魔の六騎聖と勝負をすることになった、男鹿辰巳や、邦枝葵たち東邦神姫だが、その対戦種目はなんとバレーボールだった。
 元々部活の部長達で構成される六騎聖はともかくとして、スポーツとは縁のなさそうに見える石矢魔軍団には不安がいっぱい。しかも、協調性はゼロ。果たして彼らはきちんと試合が出来るのか?姫川のリーゼントの変貌にも注目!
 いくつかのコマで、他のマンガからの出張キャラたちが登場しています。

 バレーボール勝負ということで、平和なスポーツ対決になっている裏側では、ヒルダやアランドロンが色々と暗躍していたり、男鹿に恨みを持つ帝毛高校の不良たちが現れたり、次のイベントの準備に余念がありません。

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べるぜバブ (7)

なんだかなあ
評価:☆☆☆★★
 なぜ優等生ばかりの学校に六騎聖という仕組みがあるのかよく分からない。
 抑止力はその系の中に暴力がある場合にのみ意味があると思うのだけれど、石矢魔からの転入組以外にその抑止の対象となるキャラは登場していない。加えて言うならば、本来、抗争の引き金を引いた聖石矢魔の学生は六騎聖によって掣肘される対象だと思うのだけれど、かばわれているのが不思議だ。

 学校内のよく分からない対立構造を描き続けているうちに、ベル坊がいる理由があいまいになっていくのが、なんだかなあと思う。

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べるぜバブ (6)

みんな一緒に転校
評価:☆☆☆☆★
 魔界で遭難した男鹿たちは、帰還するために必要なアランドロンの娘アンジェリカを救出するため、盗賊たちの住む街に向かう。そこで彼らは、ベル坊を敵視する実力者と出会う。
 男鹿と東条の対決によって崩壊した校舎が修復されるまでの間、分散して他校に受け入れられることになった石矢魔のメンバー、特にトップクラスの連中は、一まとめに編入させられることに。そこには、六騎聖という知力を兼ね備えた者たちがいた。ベル坊を預けるため、男鹿の(無駄な)奮闘が始まる。

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べるぜバブ (5)

学校から外へ
評価:☆☆☆☆★
 東条との勝負も決着。幕間に邦枝葵メガネバージョンとのストーリー。そしてまた新たな展開へ。

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べるぜバブ (4)

直接対決とその周辺
評価:☆☆☆☆★
 東条との対決が始まり、石矢魔高校編のクライマックスが近づくとともに、魔界の関係者もやってきたりして、次への展開の布石が着々と打たれている。
 一度は敗れ去ったメンバーがしれっと仲間ヅラして出てきたりするのは、雑魚キャラのお約束っぽい。でも、その辺にも思い入れが込められているように感じた。

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べるぜバブ (3)

古市の夏休み
評価:☆☆☆☆★
 策略にはまり男鹿を敵と狙う邦枝。二人の対決の行方は…。
 ベル坊が熱を出し行方不明に。時を同じくして、東邦神姫最後の一人、東条との対決も迫る。普段の力を欠き、これまでとは段違いの実力を持つ敵をどう迎えうつ?

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べるぜバブ (2)

公園デビューって、デビューするのは親だよね
評価:☆☆☆☆★
 ちゃんとした人間の女性キャラは初、邦枝葵が登場する回。神速の剣を振るう一方で、思い込みが激しく勘違いしやすい、結構いい人。ベルがいなければ、男鹿の側からはあんまり関わることがなさそう。
 ところで彼女、お寺の娘ということになっているけれど、実は神社の娘なのではなかろうか?

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べるぜバブ (1)

子守はじめました
評価:☆☆☆☆★
 一言でいうと、裸の赤ん坊をくっつけた高校生が、押し寄せる不良どもをちぎっては投げ、ちぎっては投げする作品。ただ少し特殊なのは、赤ん坊が魔王の子供だということ。基本的に高校の中だけで動くので、そんなに変化はないはずだし、不良をぶっ飛ばすというパターンなので殺伐としてもおかしくはないが、実際は何か笑いがあって読み続けてしまう。
 そんなわけで、ストーリーマンガとしてはどういう風に着地させるのか全く想像がつかないが、風変りなコメディマンガとして読めば、いつまででも続けられる作品かも知れない。

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