拓作品の書評/レビュー

めくりめくる (2)

春はいろいろな季節
評価:☆☆☆☆★
 冬が巡り、倉敷の街に再び春がやってくる。春は新しい始まりで、出会いの季節でもあり、別れの予感も漂わせる。そんな季節の中で、今日も少年少女たちは、その人生の1ページ1ページに、新しい物語を刻んでいく。  そんな、出会いと、別れと、新しい日常を鮮やかに描き出す、青春群像劇だ。

めくりめくる (1)

いろんな意味でニヤリとできる
評価:☆☆☆☆★
 年年歳歳花相似。歳歳年年人不同。倉敷の街は今も昔も同じ様にあるけれど、そこに生きる少年少女たちはいずれ成長し、大人になっていく。少年少女の時代は、彼らにとって今しかないのだ。
 倉敷の街で繰り広げられる、そんな少年少女の物語を、春、梅雨、夏、秋と、季節の経過に合わせて、情景を織り交ぜつつ、6組の高校生の物語をオムニバス形式でお届けする。6組全て高校が違うようだけれど、倉敷市には6校以上の高校があるのかな?

 残念なことにボクは倉敷には行ったことがないので分からないけれど、桜の咲く堤防であるとか、魚が釣れる海であるとか、知っている人ならばニヤリとしてしまうような情景の中で、これまたニヤリとしてしまう様な、甘酸っぱい少年少女の物語が繰り広げられている。

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