土田健太作品の書評/レビュー
LOCK ON! (2)
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写真部のライバルや新キャラを登場させたり、映のキャラを掘り下げたりして新展開を模索したところで終了。もう1巻あれば色々と試すチャンスがあったかも知れないけれど、時間がないのばかりはどうしようもない。おかげで尻切れトンボの印象になってしまった。
普通の日常を面白く書き続けるには、生きたネタの蓄積が重要なのかも知れない。そうでないと、普通の学校では起こりえないような事件の連続でテンションを維持するしかない。そしてそれはもう日常系じゃない。
もう少しリアルな絵にして別の少年誌で描けば、また違った展開があったかも。とにかく、この経験が次回作に生きれば良いと思います。
LOCK ON! (1)
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高校生プロカメラマン真田映を主人公とする作品。彼はシャッターアイという、一度見たものを写真に写すように記憶する眼を持っていて、常に片目を団体で覆っている。
こう書くとビジュアル的には恰好良いようにも思えるけれど、その行動が少し常軌を逸している。仕事熱心といえばそうなのだが、外見が良い女の子を見かけると、その子をストレートに褒めて写真を撮ろうとするのだ。
そんな真田から写真を撮られることを徹底的に拒否する空手少女の栗原ニコとの攻防を軸に、ニコの親友の白井雪や、不良として恐れられる大和武明などのクラスメイトが関わってくる。
視点は面白いと思うけれど、日常に密着したストーリーになりやすい設定なので、ジャンプ的な展開にはなりにくいかもしれない。
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