こもりクインテット! (3)(杉井光)
- 集まる視線
- 評価:☆☆☆★★
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人前で演奏したことで、誰かに聴かせる面白さを知ったチカ。そんな時、こもりクインテットがネットで評判になり、夏フェスに参加することになる。
シリーズ最終巻。
こもりクインテット! (2)(杉井光)
- 退団危機
- 評価:☆☆☆★★
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ヴァイオリン奏者の伊集院珠緒の退団危機という試練を相原チカは乗り越えられるのか?
こもりクインテット! (1)(杉井光)
- チカの父親は誰なのか…?
- 評価:☆☆☆★★
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母親が卒業した高校へ入学したドラマーの相原チカは、母親が在籍した民族音楽研究部に入部しようとして、もはや存在していないことを知る。落ち込む彼女の前に現れた少女は、彼女をとある場所に連れて行った。
そこにいたのは、ヴィオラ奏者の上原すみれ、コントラバス奏者の奥村こより、チェロ奏者の江ノ島典子、ヴァイオリン奏者の伊集院珠緒だ。彼女たちが組む弦楽四重奏団にドラマーとして入って欲しいという。
こうして、担任の金沢頼子を顧問とし、弦楽四重奏+ドラムスのバンド、こもりクインテットが結成された。
チカの父親は誰なのか…?
神様のメモ帳 (2)(杉井光)
- メオと彩夏
- 評価:☆☆☆☆★
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草壁昌也とメオの2億円事件の途中で、篠崎彩夏とエンジェルフィックス事件の回想が紛れ込んで来た。おそらくこの唐突さは、当初からの構想ではなく、急遽、追加されることになったのだろう。でも、彩夏がかわいいから許す。…ちょっと幼い感じになってはいるのが気になるけれど。
それはそれとして、メオと彩夏の登場が転倒した構成になったことで、メオは彩夏の代替品であるという印象が強調されてしまった気がする。彩夏で失敗したから、メオでは失敗したくないという…。それは、鳴海が彩夏に対して、トシとの関係で抱いた感情に近いはずだ。
おそらくメオは、全ての話を聞き終えた後で、その時の鳴海と同様の感情を抱くのではないだろうか。それを表に出すか出さないかは別として。これって、女の子としては屈辱的なんじゃないかな?
意図的にこういう状況を作りだしたのなら別だが、そうではないとしたら、メオにはむごいことをしてしまった気がする。これでも、助手さん、となついてくれるかな?お父さんの次にお嫁さんになると言ってくれるかな?ちょっと疑問だ。
神様のメモ帳 (1)(杉井光)
- ニートたちの閃光
- 評価:☆☆☆☆★
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エンジェルフィックス事件が終わり、篠崎彩夏が昏睡状態に陥ってしまって、藤島鳴海はラーメンはなまるのバイト採用試験を受けていた。それは、ニート探偵アリスのもとまでラーメンを持っていくことらしい。
彩夏を置き去りにしたまま、時は流れていく。鳴海がはなまるで留守番しているときに、タイ人少女メオが、アリスに依頼するためにやってくる。ひもニートのヒロさんから聞いて来たらしい。 話を聞いてみると、父親の草壁昌也が、旅行鞄をひとつ置いて失踪してしまったとのこと。メオのもとには姿を隠す様に連絡があったらしい。
その残されたカバンをメオの同意のもとにあけて見ると、中に入っていたのは現金2億円。とてもまともな金とは思えない。鳴海がそう思ったのは、草壁がヤクザとつながりがあることと無縁ではないだろう。
草壁の捜索とメオの安全を守るという依頼内容で、活動を開始するニート探偵団。果たして彼らはメオのもとに父親を取り戻せるのか?
原作は、杉井光「神様のメモ帳」。篠崎彩夏と兄の話を省略したのは、かなりの鬱展開だからなのかな?いやまあ、別に良いけど、あれがないと鳴海が四代目に認められるとは、とても思えないんだけどな。