西義之作品の書評/レビュー

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 (8)

共に立ち向かう
評価:☆☆☆☆☆
 箱舟メンバー、トーマスによる襲撃により、壊滅の憂き目を見る五嶺グループ。事務所奪還はひとまずおいておいて、五嶺救出へと向かうムヒョとその一行。トーマスの扱う禁魔法律とは…
 しかし、五嶺とエビスの関係もムズカシイもんだ。普段は一方的に虐げられているだけのエビスなのに、忠誠心は人一倍。五嶺は五嶺で、はじめに拾ったのは気まぐれだったろうに、今では情がわいたか、すっかり頼りっきりの、わがままし放題。今後もこの関係のまま行くんでしょうね、きっと。
 エンチューのいう完全な人間ってなんだろう。植物だって、平等に見えて不平等だし、立派に育った木の陰では、日があたらずに枯れていく芽だってある。周囲の環境まで自分の手で変えてしまおうなんて、神の所業なんじゃないのかな?…こういうことをムヒョみたいな富める者が言うと嫌味にしか聞こえないのだろうが。

   bk1
   
   amazon
   

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 (7)

なぜボクはここにいるのか
評価:☆☆☆☆☆
 ムヒョとロージー、分かれていた道が再び合流。それぞれの知らないところで、それぞれの限界に挑む試練が過ぎ去りました。とりあえず、次に進む準備完了。他方、二人が修行中の間、おとなしくしていた箱舟の面々が始動。手始めの血祭りは…
 いよいよ本格的な対立が始まったこの巻。でも、このままだと、世界を揺るがす大事件なはずなのに、二人の友達の仲違い、というレベルで決着がついてしまうような気もする…

   bk1
   
   amazon
   

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 (6)

冷たいやさしさ
評価:☆☆☆☆☆
 五嶺との勝負に敗れ事務所を失ってしまったムヒョとロージー。傷心のロージーにムヒョは無期限の休暇を与える。ロージーはムヒョの求めるものを手に入れ、再び戻ってくることができるのか?
 二人の出会いの頃、ムヒョは何を思って過ごしていたのでしょうか?周りから天才と持ち上げられ、代わりに友を失ってしまった時代。その隣には誰もいない…
 失ったものは大切だったから。それを取り戻すため、みんなが一生懸命に手を尽くすのでしょう。彼らに笑い会える日々が再び訪れることを。

   bk1
   
   amazon
   

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 (5)

除霊のお値段おいくら?
評価:☆☆☆☆☆
 リオの離反。そしてエンチューによる宣戦布告…。反魔法律家との戦いは激化の一途をたどりそうな様相。
そんな状況の中、六氷法律事務所には設立以来?の危機がせまる。五嶺一派の攻勢をしのぎきる事ができるか?
 魔法律という独特の世界観と単純に”魔法モノ”にならないお話の構成が魅力です。

   bk1
   
   amazon
   
ホーム
inserted by FC2 system