二ノ宮知子作品の書評/レビュー

七つ屋志のぶの宝石匣 (8)

評価:☆☆☆☆★


七つ屋志のぶの宝石匣 (7)

評価:☆☆☆☆★


七つ屋志のぶの宝石匣 (6)

評価:☆☆☆☆★


七つ屋志のぶの宝石匣 (5)

評価:☆☆☆☆★


七つ屋志のぶの宝石匣 (4)

評価:☆☆☆☆★


七つ屋志のぶの宝石匣 (3)

評価:☆☆☆☆★


87CLOCKERS (9)

評価:☆☆☆☆★


87CLOCKERS (8)

評価:☆☆☆☆★


七つ屋志のぶの宝石匣 (2)

オカルトよりも科学
評価:☆☆☆☆★
 落ちぶれた政治家の家に伝わる幸運の赤い石や、姉妹と嫁に残されたトルマリンの相続問題、高級品買取販売跡継ぎの青年のあれこれなど、宝石にまつわるトラブルを描きつつ、宝石外商の顕定と宝石デザイナーの鷹臣の宝石探しを描く。

87CLOCKERS (7)

世界大会の結末
評価:☆☆☆☆★
 ついに起きてやる気を出した庄野さんは、息子の愚痴を言いながら仕事をし始める。メーカー幹部の来場で、プロのOCを目指す面々は勝負に出だす。そんな中、奏は…。
 そして翌日のイベントでは、MIKEの世界記録に挑む公開チャレンジが行われる。

87CLOCKERS (6)

上海狂騒曲
評価:☆☆☆★★
 ハナを居候させることにした奏。世界大会へ向かおうとするものの、相棒が酪農で忙しく出場できないため、助っ人を紹介してもらうことになる。果たしてその人物とは?
 上海で窒素が燃える!

七つ屋志のぶの宝石匣 (1)

宝石を巡るあれこれ人間模様
評価:☆☆☆☆★
 質草として質屋に預けられた少年の北上顕は、長じて宝石店の外商となり、お金持ちの女性たちに宝石を売りつけながら、彼女たちの所有する宝石を見せてもらうという生活を送っている。
 そんな彼が預けられた質屋の娘の倉田志のぶは、宝石のオーラを見ることができるという女子高生。オカルトめいたその能力に、顕は忌避感を見せているのだが、実は二人は婚約者でもあるのです。

 宝石を巡るあれこれ人間模様を描く。

87CLOCKERS (5)

眠れない戦い
評価:☆☆☆☆★
 一ノ瀬奏は、MIKEに自分の大切さをわからせるために部屋を飛び出したハナと共に、酪農家のオーバークロッカーのもとで住み込みバイトをすることになった。
 初めての仕事に悪戦苦闘しながらも、ハナと同じ屋根の下で暮らせることに喜びを感じる奏だったが、ネット中継でジュリアに鼻の下を伸ばすMIKEを見たハナの表情を見て、一気に覚める。

 そして早朝から深夜まで働きつつ、眠る時間を削ってオーバークロックの世界大会を目指すのだった。

87CLOCKERS (4)

再挑戦の結果
評価:☆☆☆☆☆
 ジュリアと共にオーバークロックの大会に出場し、自らの力不足を実感した一ノ瀬奏は、研さんを積んで再挑戦し、ジュリアに見直されることに成功する。
 ゲストとして登場したMIKEの見守る中、初めての勝利を得ることができるか?

 一方、ハナのもとには、実家から親族が訪れる。それは彼女の未来に大きな影響を及ぼす出来事だった。そして、ハナと奏に新たな展開が…。

87CLOCKERS (3)

オーバークロック最前線
評価:☆☆☆☆☆
 2Dベンチマークソフトの「Super PI」で記録を抜かれてしまった世界的オーバークロッカーのMIKEは、ハナを動員して記録更新を狙おうとするものの、先日の大会でMIKEが手を抜いたことに怒り、彼を放ってパイナップル缶詰工場のバイトに出かけてしまう。
 ジュリアと共にオーバークロックの大会に参加し、ミスに傷心気味の一ノ瀬奏だったが、その場に居合わせてしまったばかりに、記録更新の手伝いをさせられることになる。だがそれは、液体窒素を使った極冷という世界の秘奥を知る切っ掛けにもなるのだった。

 一方、キャバクラのバイトが大学で徐々に噂になり始めていたジュリアは、そろそろ潮時かと考えていた。だが、離れようとすれば悔しさは募り、奏を巻き込んだ騒動に発展していく。

87CLOCKERS (2)

ゲームプレイに観る人の本質
評価:☆☆☆☆★
 キャバ嬢でオーバークロッカーのジュリアに空冷の基本を教わることになった一ノ瀬奏は、水冷マシンが数多く参加する、FPS(First Person Shooting)の成績とFPS(Frames Per Second)値を競う大会にペアで参加することになった。
 これで優勝すればハナの興味をひくことができるかも知れないと思う一ノ瀬奏だったが、1個5円の薔薇の花の内職に限界を感じたハナは、優勝賞金20万円を目当てに、ミケをしかりつけて大会に参加させることに成功する。

 かくて今回はゲーム大会の模様が丸々お送りされるわけだが、ゲームでの戦い方に人間の本質を観るという構成になっている。ワイルドを語る人物が意外に堅実だったり、見た目通り派手好きだったり、人によって様々で面白い。
 そしてこの大会でオーバークロックに感情を抱いてしまった一ノ瀬奏は、ますます、オーバークロックの世界にのめり込んでいくことになるのだろう。

 でも、ゲーム大会の回が長すぎたんじゃないかい?今後どうやって展開されるのか、興味深い。

87CLOCKERS (1)

どこにでもあるけど誰にでも見つけられない
評価:☆☆☆☆☆
 「のだめカンタービレ」の二ノ宮知子の新作は、自作PCのオーバークロックに人生の全てを賭ける男女の物語という、とてつもなくニッチでマイナーな分野を選んで掘り下げた作品となっている。目の付け所がひと味違うとしか言えない。しかも、そこで登場する人々が、誰もエキセントリックで、無視することが出来ない。

 英孝音大に通う一ノ瀬奏は、周囲の人間が音楽コンクールに情熱を傾けている姿に共感できない。どうしても一歩引いてしまい、今では音大の中でいない子扱いされてしまっている境遇だ。しかし、実家が下手に金持ちであるため、生活のためにという理由で一生懸命になることも出来ない。普通は就職を考える時期なのに、その必要もなく暮らせてしまう。
 そんな彼が出会ったのは、ぼろアパートのドアの前に裸足で閉め出されている女子大生の中村ハナだった。突如、義侠心に駆られた奏は彼女に声をかけるのだが、扉の中から出てきた男ミケの存在に出鼻をくじかれる。

 それでもハナのところに通う奏は、ミケがオーバークロックという世界でナンバーワンの男であることを知る。…そも、オーバークロックってなんぞや???
 そんな疑問符でいっぱいになった奏だが、ハナとコミュニケーションを切らしたくない一心で、秋葉原でパーツを購入してPCを自作することに。そしてキャバ嬢でオーバークロッカーのジュリアに請い、ハナを救うためにオーバークロックの世界に突っ込んでいくことになる。

 だけど、物語のネタって、どこにでも転がっているけれど、誰にでも見つけられるもんじゃないんだな。

のだめカンタービレ (25)

いつまでたっても完成はしない
評価:☆☆☆☆★
 アンコールも含めて本当に最終巻。
 オペラに初挑戦の千秋は、エリーゼに突っ込まれたヨーロッパの仕事もあり、なかなか練習に専念できない。しかもメンバーは個性的すぎる面々で、どんどん変な方向に突っ走ってしまい、崩壊寸前。そんなところで、演出家・峰が繰り出した魔法の鈴の正体は?

 音楽で生活の糧を得ている人たちの影には、プロの道を断念した人たちがいっぱいいる。諦めるときにはずっと続けていこうと本気で思っていた人も、就職して日々の忙しさに流されれば、言い訳ばかりをいっぱい見つけてしまい、いつしか本当にやめてしまう。
 そんな中で自分を貫き通すことができた人は、やっぱり実力だってあるだろうし、逆にプロに刺激を与えることもあるかもしれない。

 みんないろんな道を選択し、これからも彼らの音楽の道は続いていく。そしてその道では、誰かを見て落ち込んだり、逆に励まされたりもするのだろう。そんな感想を持つ最終巻でした。

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のだめカンタービレ (24)

千秋にバトンを渡す
評価:☆☆☆☆★
 のだめ初期の雰囲気を持ったオペラ編。番外編というけれど、もはや本編の続編という方が良いのではないかと思う。パリ編は、最初の頃こそ千秋のデビューにスポットが当たっていたけれど、最後にはのだめ世界に羽ばたくがテーマになって千秋はサポートに回り気味だったから、千秋にバトンを渡して再チャレンジさせている感じがする。まあ、それ以外にも大人の事情とか色々あるのでしょうけれど。
 ギャグ要素が強めに出ているけれど、裏テーマとして、峰は音楽業界で生きていくことが出来るのか?ということもある気がするので、実は結構真面目なストーリーなのかもしれない。

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のだめカンタービレ (23)

音符と休符の連なりの間に
評価:☆☆☆☆☆
 最終巻。もう少し色々な面子の先が見たいような気もするけれど、のだめを中心にするのならここで終わりなのだろう。だって、彼女がきちんと音楽と向かい合う決断をしてしまえば、また勝手に突き進んでいくのだろうから。

 のだめが自作曲を弾いてからベートーヴェンのピアノソナタ第31番を演奏するシーンがある。ここは千秋にとっての転換点のひとつになるのだが、ここを読むと、演奏家ってどういう存在なんだろう、と思う。
 音楽のことは全く知らない。ただ、偉大な作曲家の作った音楽は、何百年も演奏され続けることは知っている。では、演奏家とは、その何百年もの間の瞬間瞬間で、元の音楽を再現するだけの演奏機械に過ぎないのだろうか?もしそうだとすれば、蓄音機やテープレコーダーやCDなどが発明された時点で、完璧な録音を一度すれば、もはや演奏家はいらないことになってしまう。しかし、実際はそうなっていないのだから、やはり演奏家には何らかの価値が存在しているのは間違いない。
 のだめが即興曲を自由気ままに演奏していた時には納得していた千秋も、楽譜に沿った音を響かせ始めた時には未練を振り切れなくなってしまった。このとき千秋が音符と休符の連なりの間に感じた、のだめが曲に持たせた価値とは何だったのだろうか?

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のだめカンタービレ (22)

いろんな意味で衝撃のデビュー
評価:☆☆☆☆☆
 導火線に火がついて大爆発を起こしたけれど、燃え尽きて灰になった。シャルル・オクレールの深慮を無に帰す様に、シュトレーゼマンとの共演によって、また目的地を見失ったのだめは、放浪の旅に出る。彼女は、音楽の道で生きるだけの理由を見つけられるのか?
 一方、のだめ失踪の報を受けた千秋は呆然自失に陥る。自ら音楽の道に生きることを決めたはずの彼に、音楽以上のものがあったのか?あるいは自分以上の音楽に魅入られているだけなのか?
 一人元気なのは、シュトレーゼマンだけです。

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のだめカンタービレ (16)

あるある
評価:☆☆☆☆☆
 千秋常任記念?の丸々一巻リハ風景を収録。
 この作品の良いところは、細かな部分で、ウンウンとうなずける部分があるところ。オケのメンバーの生活観ある風景やら、公演時に杖をついて現れるおじいさんとか。確かに以前にあんな風景を見たことあるなあ。
 いまさら?千秋父登場。次巻では、どんな葛藤が見られることやら。

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のだめカンタービレ (15)

自分の位置確認
評価:☆☆☆☆☆
 千秋と恵、ターニャと黒木のバカンス編。モーツァルト好きの城主主催の会で演奏する恵。モーツァルト以外聴く気がなった城主を自分の世界に引き込んだ恵の成長が見れます。
一方千秋は、自分のオケのオーディションに大忙し。仲が悪かったはずのコンマスと妙に息がぴったりで進む選考。結果は果たして?オケの再興はできるのか!で時間に続きます。

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