藤崎聖人(藤崎了士)作品の書評/レビュー

第九征空騎兵師團 (4)

いつか続きは描かれるのだろうか
評価:☆☆☆☆★
 赤鳳を操りカルラを撃退することに成功したアカツキは、一躍前線基地のヒーローとなる。アカツキ自身も強敵を下して自信を深めるのだが、父であるアサヒは彼には足りないものがあるといい、厳しい訓練を課す。
 そんな時、手違いにより実弾が積まれていない練習機で出撃した二人は、ガリメア空軍と遭遇してしまう。絶体絶命のピンチにアサヒのテクニックが冴える。

 最終巻なのだけれど、普通に次に続きそうな感じで終わっている。もしかしたらいつか続きが描かれるのかな?

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第九征空騎兵師團 (3)

「赤凰」出陣
評価:☆☆☆★★
 日本國の秘密兵器「赤凰」がついに出陣。しかしアカツキの行動は、ほとんど地上でのケンカと変わらない。彼は今後どのように成長していくのか。
 巻末には、アカツキと翼の幼少時代の思い出、および空中空母「九頭紋」のデータを掲載。

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第九征空騎兵師團 (2)

当面の敵の姿が明らかに
評価:☆☆☆☆★
 自らを狙った爆弾で矢納を傷つけられたアカツキは、リアを伴い、暗殺者を迎え撃つための囮となる。敵がアカツキとリアに執着する理由は何なのか?そして二人は敵を捕まえて矢納の仇を討つことができるのか。
 空軍パイロットだけれど、まだまだ空では戦いません。地上兵器の応酬がメイン。そして最後に、日本國空軍の最重要機密の姿が明らかになります。

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第九征空騎兵師團 (1)

こういう劇的な変化はいらないけれど、現実世界では。
評価:☆☆☆☆☆
 前作から色々な意味で転換してきた。今から約50年後、戦争のやり方が一変した世界で活躍する、ウォーバードという航空兵器と、千機眼という特殊能力を持った人間を主人公とする物語。一応、和平条約があるため冷戦状態らしい。この辺りの詳しい話は巻末に掲載されているので、気になる人は読んでみると良いかも。
 作品上では断片的な情報がチョロチョロと出てくる感じなのでまるで全体像は分からないのだけれど、でも飽きずに読み続けられるのは作者の実力だろう。何か、緊迫感というか切迫感というか、世界が抱えている焦りみたいなものが伝わってきて、それが興味を持続させてくれるのかも知れない。

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ワイルドライフ (20)

信頼は重要
評価:☆☆☆☆★
 鉄生の獣医としての評判が動物業界に広まりつつあることがはっきり分かる本巻。たとえ正しいことでも信頼がなければ話を聞いてもらえないし、疑わしいことでも信頼があれば実行してもらえる。
 現実の世界でも、身につまされるはなしだなぁ。

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ワイルドライフ (19)

お金があれば自由に生きられるという現実
評価:☆☆☆☆☆
 動物を救うという崇高な使命があっても、組織である以上、営利目的にならざるを得ないという現実に直面する鉄生。サンタクロースを信じている子に、そんな人いないよ、という残酷な気分にさせられる。最終的には、信念を貫き通した彼には幸運が訪れ、問題解決の手段が与えられるわけだが。
 現実世界においては、理想を貫くためにもお金が必要になるという事実を突きつけつつ、それを回避する案を提供することによって救いを与えるという演出は良い感じ。お金が全てではないけれど、お金って重要だよね。

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ワイルドライフ (18)

試しても害はないなら実行しよう
評価:☆☆☆☆★
 宝生奮闘編、ライオン、バク、クーズー達の問題を解決できるのか?しばらく出てこなかった、鉄生の友人宝生が再登場。いつの間にかデフォルトになった妄想を武器に問題に挑みます。
 専門知識というのは重要だけれど、そればかりに固執すると、逆に現実が見えなくなる可能性というのもあると思うので、常に疑問を持ち続けることは重要だと思います。
 単なる怠け者に見える陵刀が、ちょっとまじめに仕事をしているところを見せる、ワラビー編も掲載。彼も鉄生がいなければもうちょっとまじめに働くのでしょうけど…

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