古舘春一作品の書評/レビュー

詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。 (3)

幻の四ツ谷先輩
評価:☆☆☆☆★
 狐狗狸さん事件解決後に四ツ谷先輩が消えた?最後の怪談となる幻の四ツ谷先輩、そして、書下ろしとして、幻の四ツ谷先輩誕生の物語を収録。四ツ谷先輩とあかねさんの二人暮しの家を、中島真が訪問する。
 ほかに、読切「王様キッド」「詭弁学派、四ツ谷先生の怪談。」収録してある。

 少し短かったかも知れないけれど、作者が描きたいことは一応描ききれたのではないかと思う。

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詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。 (2)

変貌を促す一言
評価:☆☆☆☆★
 願望と行動の間には大きな隔たりがある。特に、その願望が周囲とは違うという自覚があればなおさらだ。今回は、そういった行動に移されないはずの願望を後押しするキャラクターが登場する。
 そうして引き起こされる事件の数々。それらはいかにして四ツ谷先輩の怪談へと変貌していくのか。幕引きは次巻へと持ちこされる。

 巻末には読切「アソビバ。」を収録。

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詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。 (1)

あぶりだされる事件
評価:☆☆☆☆★
 友人の弥生ヒナノがある日突然消えた。中島真は自分たちの通う学校で伝説と化している四ツ谷先輩の協力を得ようとする。四ツ谷文太郎は最恐の怪談を紡ぐため、学校に留年し続けている先輩だ。
 四ツ谷先輩の指令に従って、学校中に怪談の種を蒔いていく真の目に、必要以上にその怪談を恐れる一人の人物が映る。

 怪談を創り出して事件の犯人をあぶりだすという手法の、学校の怪談+ミステリー要素を持った作品。通常の学校生活の中から異常な事件が出てくるところが特徴になっている。

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