星野桂作品の書評/レビュー
D.Gray‐man (25)
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D.Gray‐man (24)
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アレン・ウォーカーと再会した神田ユウは、彼が十四番目として意識を奪われつつある事実を実感する。
D.Gray‐man (22)
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神田ユウとアルマ・カルマを逃がしたアレン・ウォーカーは、ノアの記憶を取り戻しつつあることもあり、反逆の容疑をかけられ、教団内部で監禁されてしまう。何とかアレンを解放しようと努力する科学班も、教団内部で疑惑の目を向けられてしまうことに。しかしアレンの友人たちは、それにもめげず、何とか状況を改善しようとする。
だがそんな想いも虚しく、状況は悪い方へと進む。アレンの監禁されている部屋に、イノセンスに関係するとある存在が来訪することにより、アレンは本物の反逆者にされてしまうのだ。仲間であるリナリーたちエクソシストは、アレンを仲間として信じ切れるのか?
イノセンスに関して教団が隠している事実が明らかになることで、千年公の率いるノアやアクマたちとの戦争の歴史も、また違った角度から描かれることになるのかも知れない。
D.Gray‐man (21)
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神田ユウとアルマの過去の記憶の世界から帰還したアレンは、アルマのAKUMA化を阻止しようとするが間に合わない。そしてアルマの変化は、彼を核としている第三使徒たちにも変化をもたらしていた。
あくまで神田を殺そうとするアルマ。そこには一体どんな動機が隠されているのか?そしてそれが明らかになる時、二人にある結末が訪れる。
千年伯爵を中心とするAKUMAやノアの一族との戦いがメインにあったはずなのに、いつの間にやら世界の問題は家族の問題へとすりかわって来つつある気がする。大きな問題が身近な問題へと帰着していくような。
そういう意味で、今回の結末は非常にわがままで個人的なものになっているように感じました。これは作者の心境の変化なのだろうか?長期休載後から方向性が分かったように思うし。
D.Gray‐man (20)
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ノア一族により制圧されたサード・エクソシスト研究の中心地。そこに隠されていた神田ユウの同類アルマを覚醒させるため、ワイズリーは神田ユウを過去の記憶の中に送り込む。それに巻き込まれたアレンが知るセカンド・エクソシスト生誕にまつわる忌まわしい事実とは。
聖戦の名の下に、中央庁が行ってきた残酷な実験と、最後までイノセンスに振り回されたエクソシストの悲哀がそこにある。
ほぼ全て過去の話になっている。当時の実験に関わっていた研究員たち(パクの父母など)については幕間のページで少しフォローされているけれど、巻末の番外編につなげたいなら、ユウとアルマの話だけでなく、研究員たちについての描写ももう少し欲しかった気がする。
D.Gray‐man (19)
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週刊誌で最近見かけないなと思っていたら、月刊誌で再開していたらしい。雑誌が変わった影響もあるのか、物語は急展開する。
ノアの一族の全容が明らかになり、アレン・ウォーカーのエクソシストとしての異質性も表面化し始める。
エクソシストが人格的にどうであれ重用されるのは、彼らにとりついたイノセンスでしか、アクマに対抗することができないからだろう。千年伯爵側の戦力の大きさを考えれば、彼らの何か意図を持った行動に基づく手加減と、たまたま手元に手に入った戦力であるイノセンスの力によって、何とかギリギリの均衡が保たれている印象を受ける。
黒の教団のサポート要員の立場に立てば、どれだけ努力しても、工夫を積み重ねても、イノセンスなくしてはゴミの様に薙ぎ払われるだけだし、黒の教団の指導者の立場に立てば、自分たちがコントロールでき、計画的に安定的に供給できる戦力の増強は急務となるだろう。そう考えれば、たとえ自分を犠牲にしてでも何とかしようと考える人物の出現は予想できるし、非人道的な人体実験でも継続しようと考える立場も理解できる。
ただここで明らかなのが、黒の教団の技術レベルよりも、千年伯爵側の技術レベルが、圧倒的に上だということだろう。なにせ、黒の教団側の犯行手段は千年伯爵の模倣に過ぎない。
しかしこれだけの戦力差がありながら黒の教団が形を保てているのは、やはり千年伯爵が手を抜いているからとしか思えないな。
D.Gray‐man (18)
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イノセンス適合者の少年を保護するお話。この前まで本拠地で決戦をしていたことを思うと、またのんびりストーリーに戻ったようにも思える。しかし、今回のイノセンスの性質(あるいは進化)は、特徴的。装備型=武器に寄生、寄生型=適合者に寄生だとすると、今回のイノセンスは二次的に別のモノに寄生するのだ。この性質は何かを示唆しているのかもね。
D.Gray‐man (8)
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アレン・ウォーカーの一時撤退によって、物語の軸がブレちゃったかも知れない。あえて言えば、アレンの師匠のクロス・マリアンが軸になっているかもしれないが、ほとんど表に出てきていない人物だから、作中人物の彼に対する温度と読者の温度に差がありすぎて軸になりきれていない気がする。だから、全体として間延びした感じがする。
この巻で海上戦闘にケリがついたので、次巻は大きく展開してくれれば良いなあ。
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