松山せいじ作品の書評/レビュー

ゆりてつ〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜 (3)

今がつなぐ過去と未来
評価:☆☆☆☆★
 百合ヶ咲女子高に入学した鉄道初心者の日野はつねは、食べ鉄の石塚まろん、撮り鉄の能登まみこ、乗り鉄の鶴見はくつると知り合い、押し掛け顧問となった滝沢このみが加わって、かけがえのない場所が出来た。
 今回も様々な場所に旅に出かけるのだが、撮り鉄の能登まみこの昔の知り合いである鉄娘な三姉妹などが登場し、日野はつねは嫉妬の感情を知ってしまうのだった。

ゆりてつ〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜 (2)

こうして彼女は囚われる
評価:☆☆☆☆★
 鉄道初心者の日野はつねは、百合ヶ咲女子高に入学し、食べ鉄の石塚まろん、撮り鉄の能登まみこ、乗り鉄の鶴見はくつると出会ったことで、鉄道部を立ち上げて魅惑的な鉄道の世界に入り込むことになり、部員たちとの関係を深めていくことになった。
 そんな鉄道部に、教師の滝沢このみがやってきて、押し掛け顧問になってしまう。まろんやまみこ、はくつるは、はつねとのイチャラブな環境に横入りされたようで面白くない。

 今回お出かけする先は、はつね初企画の都電荒川戦、実は模型テツだったこのみ企画のトミーテック工場見学、長野電鉄屋代線で鉄道が直面する問題を知るなど、多岐にわたる。共通するのは、どこに言ってもはつねが愛でられるという展開だろう。
 前回は素人のはつねに説明すると言う側面も大きかったが、今回は素人だったはつねが鉄道の魅力にはまっていくと言う側面が描かれているように思う。

ゆりてつ〜私立百合ヶ咲女子高鉄道部〜 (1)

初めての鉄道、仲間との楽しい旅
評価:☆☆☆☆★
 立川にある百合ヶ咲女子高に勝田から通うことになった日野はつねは、初めての帰り道、東京で迷子になる。ようやくたどり着いた上野駅で、同じ学校の石塚まろん、能登まみこ、鶴見はくつると会い、何も分からず「北斗星」に乗せられる。彼女たちは鉄道部をつくろうとしていて、活動を認められるにはあと一人必要だというのだ。
 鉄道の何たるかも知らない素人であるはつねは、いきなり札幌まで拉致されることになり、北海道・青森の鉄道的な名所を回ることになる。そしてそのうち、彼女たちと過ごす時が楽しくなり…。

 勝田が実家ということは、はつねのお父さんは、○立の社員なのかな?勝田駅にもひたちなか海浜鉄道の改札がJRの駅舎の中にあるから、銚子駅の話ははつねにもよく分かると思います。
 基本的に、取材がベースにあるマンガであり、その取材者の代わりに、ゆりてつの部員たちが旅をしていると思えば良いでしょう。随所にアニメネタがあり、シャツの文字に仕込みがしてあったりもするので、コマごとによく見直すと再発見があるかもしれません。

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