松本渚作品の書評/レビュー

将棋めし (4)

評価:☆☆☆☆★

将棋めし (3)

評価:☆☆☆☆★

将棋めし (2)

上位者に立ち向かう
評価:☆☆☆☆★
 第1巻では美味しいご飯を食べると対局負けなしだった峠なゆたですが、今巻では彼女の上位者たちとの対局が組まれます。その勝敗やいかに。
 さらには、奨励会における彼女の同期である黒瀬と宝山の生き様にも注目したいところです。

将棋めし (1)

食事から切り取る将棋の魅力
評価:☆☆☆☆★
 峠なゆたという、現実にはまだ誕生していない女性の将棋プロ棋士を主人公として、対局の休憩で棋士たちが食べる食事にスポットを当てた、凄くニッチな領域を掘り下げたマンガです。
 これまで将棋漫画というと、どれくらいプロ棋士がすごい能力を持っているかをいかに描くかだったり、冷徹そうなプロ棋士の人間臭さにフォーカスしたりする漫画が多かったわけですが、この作品は、プロ棋士だどんなものを食べるのかというところを、対局にからめて面白く描くのです。

 対局の記譜はある程度棋力がないと理解するのは難しいですし、譜並べするのにはそれなりに手間がかかりますが、食事ということになれば、何なら将棋に興味がない人でも興味を持てるわけで、なかなか面白いアプローチかな〜と思います。ニコニコ動画の将棋中継でも食事は興味の的らしいですし、情報化社会が生んだ新たな将棋の魅力なのかもしれません。
 この本を切っ掛けとして、現実のプロ棋士がどんなものを食べているかに興味を持ち、さらには将棋自体にも興味を持ってくれることになれば、将棋の普及に貢献することになるのかもしれません。

盤上の詰みと罰 (2)

幸せの青い鳥
評価:☆☆☆☆★
 霧島都はついに、5年前の対局相手の前へとたどり着く。シリーズ最終巻。

盤上の詰みと罰 (1)

永遠の17歳
評価:☆☆☆☆★
 霧島都は元女流棋戦六冠の女流棋士だった。しかし、5年前の自宅でのアマチュアとの対局で記憶障害を起こしてしまい、17歳当時の記憶のまま、1ヶ月ごとに記憶がリセットされるようになってしまった。ゆえに彼女は、永遠の17歳だ。
 以後、大好きな将棋のためだけに生きる決意をした霧島都は、記憶がリセットされる前に同居する神乃河信也のもとへ帰ることを条件に、日本全国を回って将棋を指しながら、5年前の対局相手を探している。

 今回彼女が訪れるのは、大阪だ。彼女の目指すものは見つかるのか?

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