皆川亮二作品の書評/レビュー

海王ダンテ (1)

生命の本
評価:☆☆☆☆★
 少年ダンテは、幼馴染のエマの病気を治そうと、要素、構成、生命という不思議な力を持つ本の一つを手に入れようとする。ところがそれを妨害しに、もう一人の幼馴染であるナポリオが彼の前に現れる。
 ダンテ・ホレイショー・ネルソンの冒険の始まりと、ナポリオの兄ジョゼとの戦いの発端を描く。

PEACE MAKER (17)

評価:☆☆☆☆★


PEACE MAKER (16)

評価:☆☆☆☆★


PEACE MAKER (15)

コールの覚醒
評価:☆☆☆☆★
 深紅の処刑人の一員となったものの、未だ相手を殺す覚悟を持てないコールは、ピース・エマーソンがかつて使用した拳銃を持つことが出来ない。
 そんな中、クリムゾンを邪魔に思うゾラ商会が、究極の傭兵ボス・バレットをはじめとする凄腕傭兵たちを雇い、深紅の処刑人を殺していく事件が発生する。そしてそれは、クリムゾンと同盟を結ぶ武器商人たちのサミット襲撃事件に発展するのだった。

PEACE MAKER (14)

コール・エマーソンの思想
評価:☆☆☆☆★
 G.O.Dの二回戦。会場に現れたコール・エマーソンは、ここまで残っている選手全てと対戦することを宣言する。
 そして後半はコール・エマーソンの過去が語られる。彼はいかにしてブラック・ウィングと出会い、今の思想を手に入れたのか。

 過去編がすごく面白い。もうこいつ主人公でいいんじゃないか?

ADAMAS (11)

弄ばれる命
評価:☆☆★★★
 ジェネラル・ジンことアレクサンドル・ジン・ロマノフを救うためニコライ・ルーシを追った流崎麗華、エスメラルダ・ランジェ、谷ヒロミ・ラトラナジーは、マリー・ランジェ、ウォン・ミュンヘン、流崎好夫の三賢者がいる王家の谷へ行きつく。ウィルスンの呪いのダイヤを巡る最後の戦いの行方は?
 そして、真の戦いはこれからだエンド。

PEACE MAKER (13)

ニコラ大活躍
評価:☆☆☆☆★
 G・O・D一回戦を突破したホープ・エマーソンたちは、主催者持ちで豪華な宿泊施設と食事を堪能する。翌日の二回戦に備え就寝する出場者たちを狙い、出場者の一人の張が率いる暗殺組織・黒龍翼會の暗殺者たちが襲撃を仕掛ける。
 札によって襲撃を事前に察知していた選手の機転のおかげで目を覚ました出場者たちは、それぞれのやり方で襲撃者を撃退しようとするのだが…。

 ニコラ・クリムゾン大活躍。ホープの落差がすさまじい。

ADAMAS (10)

ふざけた展開
評価:☆☆☆☆☆
 ウィルスングループの《ブラックダイヤモンドマスター》ニコライ・ルーシによって婚約者でシャニのトップである《アレクサンドライトマスター》ジェネラル・ジンことアレクサンドル・ジン・ロマノフを殺された《ダイヤモンドマスター》流崎麗華は、ふさぎ込んでいた。その様子を見かねた《エメラルドマスター》エスメラルダ・ランジェは、仕事をやめて出ていくと宣言する。《ルビーマスター》谷ヒロミ・ラトラナジーの口添えもあり、仲間たちの気遣いを受け取った流崎麗華は、希望を失わずに進むことを決意する。
 一方、マリー・ランジェ、ウォン・ミュンヘン、流崎好夫の三賢者は、自らの人生に幕を引くべく、王家の谷を目指していた。

 ふざけた展開だよ。

PEACE MAKER (11)

早すぎる邂逅
評価:☆☆☆☆☆
 アトラ・クリムゾンの手引きで、スティーブ・バケットとバケット特別隊の襲撃を受けることになった、深紅の処刑人ゴードン・ヘッケルとエルトンに護送されていたホープ・エマーソン、ニコラ・クリムゾン、エイドリアン・クリムゾンは未だ何とか生き残っていた。
 何とか重囲を破り脱出したものの、マウントタルカス軍の待ち伏せと、バケット特別隊の追撃の挟み撃ちにあってしまう。混乱する戦場に姿を現したのは、銃神コール・エマーソンだった。

 最後に収録されているアトラの回想で、現在の状況がようやく整理されました。

ADAMAS (9)

王の威厳
評価:☆☆☆☆☆
 《ダイヤモンドマスター》流崎麗華は、シャニのトップである《アレクサンドライトマスター》ジェネラル・ジンことアレクサンドル・ジン・ロマノフと付き合うことになった。そしてデートの一幕で、ジンの幼少期の出来事を聞くことになる。

 1980年代後半、崩壊前夜のソヴィエト連邦に、カラバ社というダイヤモンド関連企業があった。ウォン・ミュンヘンが創設したヒーラ社によるダイヤモンド流通支配に対抗し、宝石使いを利用して利益を上げていた会社だったが、次代の宝石使いたちを育てることもしていた。
 そんな子供の中には、後のウィルスングループの《ブラックダイヤモンドマスター》ニコライ・ルーシやジンもいた。しかし、研究員の腐敗と子供たちへの虐待はひどく、ジンはそれに抗う子供たちのリーダー的存在でもあったのだ。そしてソヴィエト崩壊で、彼らは世間の荒波に放り出される事になる。

 ラストは衝撃の展開に。正直、こういう展開は嫌いなんだよな。

PEACE MAKER (10)

闇からの牙
評価:☆☆☆☆☆
 マウントタルカスで、ホープ・エマーソンと、ピースメーカーを受け継いだニコラ・クリムゾンは再会した。エイドリアン・クリムゾンと共に食事をしていたところ、アクアタルカスから流出した資料でニコラの価値を知ったサンドタルカスから刺客が差し向けられる。
 逃走中、深紅の処刑人ゴードン・ヘッケルに拘束された三人は、保護のため、エンペラー・ガーデンのクリムゾン本部まで護送されることになった。しかし、補給のために立ち寄った場所で、アトラ・クリムゾンが課した試練として、スティーブ・バケットとバケット特別隊の襲撃を受けることになる。

 ホープ・エマーソンのコール・エマーソンを打ち倒すために身に付けた闇がその牙をむく。

ADAMAS (8)

父親の秘密
評価:☆☆☆☆☆
 ドラバイトの太陽と呼ばれるダイヤモンドの行方を探す仕事を引き受けた《ダイヤモンドマスター》流崎麗華は、ウィルスングループの《ブラックダイヤモンドマスター》ニコライ・ルーシと《インペリアルトパーズマスター》カルメン・ピサロに拘束され、彼らの監視下の下でドラバイトの太陽を探すことになった。ようやく発見した場所で、麗華はダイヤモンドに託された強烈な思念と、そして流崎好夫に隠された秘密を知る。
 一方、《エメラルドマスター》エスメラルダ・ランジェの部屋で暮す《クリスタルマスター》マリー・ランジェのもとに、流崎好夫から一通のメールが届く。それを見たマリーは、《サファイアマスター》のサエコことチャンツィを呼び、後事を託すのだった。

 そして、何とか日本に戻ってきた麗華は、《ルビーマスター》谷ヒロミ・ラトラナジーらと共に、《アレクサンドライトマスター》ジェネラル・ジンの待つタイ王国へと向かうのだった。

PEACE MAKER (9)

変貌
評価:☆☆☆☆☆
 ホープ・エマーソンのピースメーカーを受け継いだニコラ・クリムゾンは、コニー・レヴィンを師として銃士の腕を磨き、アクアタルカスの王ハリ・マーコス殺害の罪を着せられた母ジェシカの無実を晴らすため、オディオ・エルプトンの許へと攻め込んだ。
 エルプトン政権打倒のため、反乱勢力の指揮官となっていたカイルは、ハイマン・エルプトン率いる主力をエルプトン城からおびき寄せ、その好きに本拠を叩くという作戦を立てたのだが、ハイマンの粘りの前に無条件降伏をする羽目になる。

 やっぱりそういう展開になるんだね。前巻のレビューで、死んだと書かなかったのは正解だったか。しかしこうなると、正統を継いだニコラと、銃神コール・エマーソン、もう一極はどういう立場ということになるのか分からないな。単なる縮小再生産版になるのは小物過ぎるし…。
 アトラ・クリムゾンとエイドリアン・クリムゾンが表舞台に登場し、G.O.D.に向けた新たな道を作り始める。

ADAMAS (7)

時間を超越した母マリー/dd>
評価:☆☆☆☆☆
 《ダイヤモンドマスター》流崎麗華の父である流崎好夫と行動を共にしていたはずの《クリスタルマスター》マリー・ランジェ、《エメラルドマスター》エスメラルダ・ランジェの母親が上野にやってくる。彼女の友人である水晶が置き引きにあってしまったというのだ。
 ひとまず、麗華たちのアパートに連れてきたものの、そのマイペースぶりは、自堕落なエスメラルダがしっかり者に見えてしまうほどだった。しかし突然彼女は目を覚ますと、水晶の場所が分かったと言い、このままでは人死にが出るという。実際その場所では、置き引きをしたホームレスたちが、テロリストの密造した青酸ガスで死にかけることになっていた。

 エスメラルダが遭遇する劇場型詐欺事件の顛末や、卒業を間近に控えた《ルビーマスター》谷ヒロミ・ラトラナジーの文化祭での奮闘記、《アレクサンドライトマスター》ジェネラル・ジンの古馴染みである《ブラックダイヤモンド》ニコライ・ルーシや《インペリアルトパーズ》カルメン・ピサロが再登場する、独裁者の遺産探しなど、宝石使いとしての活躍というよりは、女性・女子の日常的な部分が多く描かれる展開となっている気がする。

PEACE MAKER (8)

引き継がれる系譜
評価:☆☆☆☆☆
 ホープ・エマーソンとコール・エマーソンの邂逅から5年が過ぎた。残されたニコラ・クリムゾンは、コニー・レヴィンの下で技を磨き、不殺の銃士として名をはせ始めていた。彼女の手にあるのは、銃握に白の翼を持つピースメーカーだ。
 アクアタルカスの王ハリ・マーコス殺害の罪を着せられた母ジェシカの無実を晴らすため、彼女を陥れたオディオ・エルプトンの許へと向かうニコラとコニーに対し、オディオの雇った暗殺者たちが襲い掛かる。

 一方、アクアタルカスに攻められたアバカブ首都で最後の抵抗を続けていたカイルの前には、一人の女性がバイクを駆って現れた。

 戦いの世代は移り変わり、残された者たちは自分の意志を貫き通すため戦い続ける。そしてその先に待つのは、ビートやホープを打ち破った猛者なのだ。

ADAMAS (6)

真っ赤なレイカ
評価:☆☆☆☆☆
 ジェネラル・ジンに告白され、動揺していつもの調子が取り戻せない流崎麗華は、仕事先の小売店に入った強盗に不覚をとってしまう。拉致された彼女の運命は…?

 そして今回は、2人の新たな宝石使いが登場する。一人はエスメラルダ・ランジェを同じ施設の出身のインペリアルトパーズのカルメン・ピサロ。ジンに横恋慕する彼女は、レイカに敵愾心を燃やし、谷ヒロミ・ラトラナジーをも巻き込んで、戦いを挑んでくる。
 もうひとりは、ブラックダイヤモンドのニコライ・ルーシ。ジンがアレクサンドルと名乗っていた頃の仲間だが、今は彼の敵となって襲い掛かってくる。二人の過去に隠された秘密とは…。

 レイカが色ぼけて、使い物にならなくなる寸前かも。征服されないはずのダイヤモンドは、いまもう既に征服されてしまっている。

PEACE MAKER (7)

本当の主人公
評価:☆☆☆☆☆
 第一章完。次巻から第二章へ突入する。この物語の主人公は誰なのか、改めて考えさせられる展開。少なくともその中心に、ホワイトウイングとブラックウイングという二丁の銃があることは間違いない。
 G.O.D.決勝戦。ビート・ガブリエルとティム・ロイが、コール・エマーソンへの挑戦権を賭けて対決する。ついにショーマンの仮面を脱ぎ、本性を現したティム・ロイに勝つ術はあるのか?

 そういえばよく一人視点の描写があったなあといまさらながら思う。

PEACE MAKER (6)

一丁の銃が生み出す人生悲喜交々
評価:☆☆☆☆☆
 銃神コール・エマーソンを倒すため、サムライ文化が残る赤の国へとやって来た7人の猛者たち。そして、師匠ジョエル・バーンズを殺されたビート・ガブリエルも、8人目の男として、G・O・Dに参戦する。
 銃弾を捌く剣士・武藤暁丸や急所を狙わせない銃士ロミオ・ギースなど強敵ぞろいのトーナメントで、ビートは2ヶ月間で驚異的に成長した実力をホープたちに見せつける。

 一方、ニコラの背中に彫られた地図を知ったミクシーたちは、そこに描かれている情報の意味、原子爆弾の開発計画の存在を悟る。

 ひとつの技術の正の側面と負の側面の対比。一丁の銃が人の命を奪うこともあれば、人が生きる糧を生み出すこともある様に、第2の太陽を生み出す科学技術にもその両側面がある。そして一度表舞台に登場してしまえば、それはどうやっても葬り去ることはできない。
 デュエルというショーに込められた二つの側面。銃士たちのこれまでの生き様を見るにつけ、そういったことを感じずにはいられない。

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ADAMAS (5)

宝石を巡る世界の闇
評価:☆☆☆☆☆
 ダイヤモンドマスターのレイカ、エメラルドマスターのエスメラルダ、ルビーマスターのヒロミは、カジノの護衛任務に着き、そこでシャニのジェネラル・ジンと敵対することになる。ところがこのカジノのオーナーには黒い噂があり…。
 サファイアマスターのサエコからの依頼で、ジンと共同戦線を張ることになったレイカ。二人は、レシェネオラという内戦下の国で反政府軍で兵士となっている、ダイヤモンドマスターの少年ジュモの保護を目指す。しかしそこでレイカが眼にした光景は、先進国の常識とは全く異なるルールに支配された世界だった。

 キンバリープロセスを無視した紛争ダイヤモンドやレアメタルが先進国の市場に流れ込むことが内戦激化を招いていくという現実と、一足飛びには変化させることができない現地の常識を踏まえながら、宝石マスターという特殊能力者たちの世界を描いている。
 ジェネラル・ジンのアレクサンドライトマスターとしての力も明らかになり、シャニが敵対する組織の存在もちらついてくる。これまでは対立するだけだったジンとレイカの関係も変わっていくのかもしれない。

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PEACE MAKER (5)

慈悲なき戦争
評価:☆☆☆☆★
 ニコラの抱える秘密を追ってたどり着いたスカイタルカス。そこは宗教戦争の最前線の町だった。そこで、ビートの師匠ジョエル・バーンズと出会ったホープは、父ピース・エマーソンの過去を知らされる。
 一方、ニコラの抱える秘密を打ち明けられたミクシーは、ミック・ラザフォードの屋敷に忍び込む決意を固める。そこから繰り広げられる、慈悲なき戦争の結末は何を導くのか。

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ADAMAS (4)

一人前になるには
評価:☆☆☆☆★
 社会問題を絡めながら、ルビーマスター・ヒロミとエメラルドマスター・エスメラルダの人格的成長を促すストーリーになっている。そして、ジュエルマスター・流崎レイカも子供扱いする実力の持ち主であるサファイアマスター、サエコ・ミレイが登場する。
 生活のベースを自分できちんと築けない限り、どんな立派な才能を持っていても一人前の人間とは呼べないよ、というお話。

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PEACE MAKER (4)

力によりもたらされる平和、その対極にあるものは?
評価:☆☆☆☆★
 ビート・ガブリエルが一冊を通じての主役。彼の生まれ故郷であるサン・ジャシントとゆかりの深い真紅の処刑人ピーター・エンフィールドとの対決を通じ、銃士として大きな成長を遂げます。
 平和を求める心を利用して自分たちの利益を得ようとする死の商人の暗躍により、世界はより混沌としていく。強力な武器が飛び交う前に、装飾銃一丁で平和を作り出すことはできるのだろうか?

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ADAMAS (3)

とりあえず弁護士に相談しましょう、普通は。
評価:☆☆☆☆★
 レイカの仲間にルビー使いの少女が加わり、三人の女宝石使いが挑む初仕事はドロボウ。周囲の人々を呪い殺すという一組の絵の奪還に挑む。新たなキーワードとして、長い時を生きる石使いの聖者という存在も登場し、しっかり伏線は張りました、という感じです。
 今回は、レイカの力よりも、エメラルドやルビー使い固有の能力が大活躍する展開になっています。

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PEACE MAKER (3)

周り全てが敵の中で
評価:☆☆☆☆★
 決闘でアクラブ・カシムを倒したものの、真紅の処刑人コニーによって捕縛されたホープ・エマーソンたちは、イコノクラストの決闘に強制参加させられる。ただしこの街の決闘は廃墟の街をバトル・フィールドとした、多数によるバトル・ロワイアル。普段の一対一とは違う形式で、傭兵など人殺しに長けた者たちを相手にして、ホープたちは生き残れるのか。
 こういう作品は人によってかなり好みが分かれるだろうなあ。

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ADAMAS (2)

宝石の力を魅せつける
評価:☆☆☆☆☆
 1巻はジュエルマスターの能力を見せるという意味もあり、レイカの能力を前面にしたストーリー構成で、かつ、皆川作品にみられるコミカルな面も多くあり、少年誌に掲載されているような作品だった。
 しかし2巻は青年誌ということを意識したのか、特にエピソード6からは、登場してくるキャラもセクシー系になるし、レイカの父流崎好夫をキーパーソンとして闇の宝石ブローカーであるシャニの陰謀らしきものをメインに押し出してきている。この転換が当初から予定されていたものかは知らないが、奏功するかは次巻以降を見てみないとちょっと分からないという印象。

 だから、個人的にはエピソード5の王家の谷でのラムセス二世の庶子の墓探しの方が好き。適度なバトルあり、宝石を通じて王者の苦悩を知るドラマあり、なにかこう、ワクワクしてくる。
 この巻で登場する多くのジュエルマスターは再登場すると思うので、今後どのようなストーリー展開になるか楽しみです。

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D-LIVE!! (15)

二代目の悲しさ
評価:☆☆☆☆☆
 車はアクセルさえ踏めば、たとえ子供でも動かすことができるし、人を殺すこともできる。自分で制御しきれない力は、どれほど偉大なものであっても害悪に過ぎない。力に振り回されてしまったキマイラにもようやく安らぎの時が訪れる。
 最後の悟の幼少期の物語が面白い。最後の最後になって、悟のACEドライバーへの思いが明らかにされる。かくて、物語ははじめに戻り、そして続く、と。

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D-LIVE!! (14)

>頼れる人たち
評価:☆☆☆☆☆
 キマイラの罠によってアメリカ当局に拘束されてしまった悟と波戸。特例で釈放された悟は波戸の救出に向けて動き出す。なぜ百舌鳥は敵にまわったのか。徐々に明かされていく疑問…。ASEは復権を果たすことができるのか?
 これまで悟が作り上げてきた信頼のネットワークは何にもかえがたい資産ですね。周りに支えながら進む姿が見られます。

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