溝口ケージ作品の書評/レビュー

僕は友達が少ない 公式アンソロジーコミック(平坂読)

飽きさせないアンソロジー
評価:☆☆☆☆★
 平坂読「僕は友達が少ない」を原作としたアンソロジーコミック。収録されている作品を大きく二つに分類すると、“残念さ”にフォーカスした作品と、キャラの“関連性”にフォーカスした作品に分けられると思う。
 “残念さ”にフォーカスした作品とは、人間椅子ネタやらキャラ弁ネタやらカラオケネタなど、キャラクターたちの残念な行動を取り上げてマンガとしたものを指す。一方、“関連性”にフォーカスした作品とは、夜空・星奈・理科と小鷹の恋愛系ネタ、幸村と小鷹の舎弟ネタ、小鳩とマリアの幼女ネタなど、キャラ同士の関係性に注目したマンガを指している。

 本編では取り上げづらい、本当に一瞬の出来事に関する様なネタ、マンガだからこそできる絵的な表現の笑いなど、小ネタ満載の構成になっていて、しかもバラエティに富んでいるので、飽きさせないアンソロジーになっていると思う。

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