谷古宇剛作品の書評/レビュー

★★★のスペシャリテ (6)

がんばれることがある幸せ
評価:☆☆☆☆★
 自分と三星の父たちの因縁を黒川に知らされ、アランシェフたちレクレールの仲間を裏切り、新シェフの座に就いたギャバン。しかし、その因縁が誤解に基づくものであることを知るアランシェフは、ギャバンが料理人としての道を踏み外してしまわないように、三星との直接対決のお膳立てを整え、全てを三星に託す。
 そして始まった、レクレールのシェフを決定する料理対決。黒川の策略もあり、調理が困難な食材を割り当てられてしまった三星に勝利の目はあるのか?

 最終話は、10年後のみんな姿。

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★★★のスペシャリテ (5)

親子二代にわたる因縁
評価:☆☆☆☆★
 ボキューズ・ドール日本代表が使用する大根が手配ミスにより届かない。三星はフランスで日本野菜を生産する日本人のもとへ大根の調達に出向く。しかし相手は、自分が料理の腕を認めた相手にしか野菜を卸さないという。三星は無事に大根を調達し会場へ届けることができるか?
 そしてレクレールでは、経営権の移動という大変動が起きようとしていた。

 あわててまとめに入った感が否めないかなあ。もう少し料理を頑張って実力がついてからの展開にしないと、フランス料理の料理人が簡単になれちゃうような印象を受けるかもしれない。

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★★★のスペシャリテ (4)

一皿に込められるたくさんの手間と想い
評価:☆☆☆☆★
 三星の母親が再び入院してしまう。完治させるには手術しかないが、それが出来る医師は日本でただ一人しかいない。彼に手術を頼み込みに行った三星は、逆に、手術をする自信を取り戻すための料理を作って欲しいと依頼される。日本では手に入らない川カマスの料理をどうやって作るのか?
 いつ課題を出されたんだろうとか、いつの間に料理を作ったんだろうとか、たまに展開が飛び飛びに感じる部分があって、週刊誌連載中は自分が読み飛ばしたのかも、と思ったんだけれど、単行本を見てもやっぱり同じだった。ページ数の制限などがあって仕方なくそうなっているのかも知れないけれど、そうだとしたら、単行本化の時に出来れば加筆して欲しかったなぁ。

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★★★のスペシャリテ (3)

クリアンに自分の料理を出す
評価:☆☆☆☆☆
 アントレのコミに昇格した三星。仕事にも慣れ、持ち前の器用さで順調に仕事をこなしていたのだが、副料理長の佐原文から叱責を受ける。その理由は…。そして、築地のナポレオンとの出会いが、三星を更なる奥深い料理の世界に誘っていく。

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★★★のスペシャリテ (2)

皿の向こうに目指すもの
評価:☆☆☆☆★
 レクレールの一員として第一歩を踏み出した三星は、最初の試練としてまかないを任せられる。まかないで最も重要なこととは…。スーシェフの帰国に伴い開催される料理のテスト。ギャバンへの対抗心だけでフレンチの世界に飛び込んだ三星に突きつけられた、何のために料理を作るのか、という問い。テストの料理としてその回答を出すことはできるのか。
 レクレールの中だと料理についてまともに教えてくれる人がいないので、レクレールから独立した浅里ケンタが登場。彼の出してくれるヒントは三星の助けとなると共に、彼自身の料理を見つめ直すきっかけにも。

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★★★のスペシャリテ (1)

キュイジニエへの第一歩
評価:☆☆☆☆★
 中原三星は定時制高校の4年生。入院中の母親との生活を支えるため様々なジャンルでバイトをしているが、持ち前の記憶力のおかげもあって良い仕事をするため、各所から引っ張りだこ。
 卒業と就職を控えバイトに行った高級ホテルで、手違いからフランス料理のレストランの厨房で働くことに。そこで受ける初めての屈辱。若きフレンチのシェフ、ギャバンの鼻を明かすため、店に通い詰めて研究に励む三星。その熱意もあって、オムレツを作るという入店のための課題を出される。美味しいオムレツの条件とは?

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