吉野マリ作品の書評/レビュー

桃色ヘヴン! (1)

たまの優しさに騙される
評価:☆☆☆★★
 亡き父が遺した借金と母の入院費、そして生活費を稼ぐため、亡き父のペンネームである愛原ジョージを引き継ぎ、官能小説のゴーストライターとなった女子高校生の椎名桃子は、転校してきたモデルの伊縫蘭丸と英語の女教師遠藤の情事をモデルに官能小説を書いてしまったため、伊縫蘭丸に官能小説家であることがばれてしまう。
 それを秘密にする代わりに、蘭丸の奴隷となった桃子は、ファーストキスをあっさりと奪われ、あらゆるところに電話一本で呼び出され、便利に使われることになる。

 憎たらしいはずの蘭丸だったが、その類まれなる美しさと、ごくたまにご褒美のように見せる優しさにヤられてしまった桃子は、次第に蘭丸のことを受け入れていくのだった。

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