岡崎琢磨作品の書評/レビュー

珈琲店タレーランの事件簿 (2) 彼女はカフェオレの夢を見る

幼き日の残像
評価:☆☆☆☆★
 切間美星がバリスタを務める純喫茶タレーランに通い詰めている僕は、彼女に妹がいることを初めて知る。彼女の名前は切間美空というらしい。
 彼女に会う前に、美星の友人である水山晶子の姉の水山翠に、元恋人から送られて来た手紙の謎を解くことになる。そして東京からやってきた美空は、どうやら何かを姉に隠しているようで…。

 前巻でくっつきそうだったバリスタと僕は相変わらずの関係で、偽名で呼んでいるところが何とも。

珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を

若きバリスタの闇
評価:☆☆☆☆★
 京都の街に、家と家の隙間のトンネルを抜けて行った先に、タレーランの名を冠する喫茶店がある。そこには、まだ二十歳そこそこに見える、バリスタの女性がいる。彼女の名は切間美星だ。
 偶然その店に入り、彼女の入れるコーヒーに自分の理想のコーヒーを見た僕は、忙しい合間を縫ってその店に通い詰める。そんなおいしいコーヒーを入れてくれる彼女は、ミルでコーヒーを挽く間に、ちょっとした謎を解き明かしてしまうのだった。

 連作短編で日常系の謎を取り扱いつつ、物語全体を通じて構築される謎を最後に解き明かす構造になっている。ミステリー要素のある恋愛ものという方が近いかもしれない。もっとも、恋愛要素は非常に淡く曖昧なものではあるが。

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