千田潤一作品の書評/レビュー

開運の極意 気の極意

自分を知るための方法論
評価:☆☆☆☆★
 フリーの編集者からスピリチュアルな世界へ転身した著者による、開運のための考え方を説いた本だ。気という概念を通じて自分の運命を感じ取り、それに逆らわずに生きていくことで自然と運は開けるというのが、著者の考え方の様だ。

 気があるかないかを判断するだけの材料をボクは持たない。しかし、自分の生き方は自分の中にしかないというのは信じられる。機能を知らなければ道具を使えない様に、自分自身というものを知らなければ最善の判断を出来ないだろうことは、予想がつくことだろう。
 問題は、どうやって自分自身を知るかということだ。自分のことは自分が一番よく分かっている。よく聞くフレーズだが、果たしてそんなに簡単なことだろうか?楽をしたいとか、人に勝りたいとか、怠惰や欲望などの感情が、自分を知る妨げにもなりうる気がする。

 多くの人は、経験を通じて自分の本質を徐々に知っていく。だがその経験は、常に適切に積めるとは限らない。そんな方法論を追及して来たのが、宗教だったり、気だったり、スピリチュアルと呼ばれるものなのだろう。
 先人が積み上げてきた方法論を利用し、自分自身を知る。そして自分が選ぶべき道を選ぶ。そうすることが幸せへの道なのだ。そんな風に言われた気がした。

ホーム
inserted by FC2 system