ドラマCD 神様のメモ帳2 「歌姫の危険なアングル」
素直なドラマCD化を希望
評価:☆☆★★★
 ドラマCDとしては面白い部分がない訳ではないと思う。フェチの話題はある意味深い共感を呼びうるテーマだし、こういうネタはセリフだけで笑わせやすいところもある。

 しかし、神様のメモ帳のドラマCDとしてはどうだろう?

 鳴海本人は活躍できたと言っているが、主にフェチたちの話し相手をつとめていただけだし、犯人を落とすときのハメ手のキレもいま二つくらいだった気がする。また、四代目は入院中だから仕方ないけれど、他のニートたちの活躍の場もあんまりなかったと思う。
 結局のところ、苦笑をストーリーの中心に持ってきて、かつ、ツッコミ役である鳴海も半ばボケ側にしてしまったことが、メモ帳の構成としてどうだったか、ということの気がする。ボケ倒したところで訪れる解決には、どうやったってシリアスさは生まれないと思うのだが…。

 照れるアリス、たじろぐアリスの声が聞きたいという場合には、ナシではないと思うが、その対価としてこの価格が適切かどうかは、聞く人の価値観に大きく依存するだろう。

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おしゃれサギ師の末路 : ドラマCD 『神様のメモ帳』
情けは人のためならず、を誤用した感じ
評価:☆☆☆☆★
 ドラマCDとかはいつもは買わないんだけれど、「神様のメモ帳 4」の中でも少し触れられていたので、ついつい買ってしまった。CVも原作のイメージを重視して選んでいるなあ、という印象を受けた。なんとなく、アリスはちょっと固いかな、と思ったけれど。また、相賀沢ちえみはメモ帳のゲストヒロインっぽくてよい。

 ストーリーは、ナルミがお人よしにも古着の買い付け詐欺に引っかかるところから始まる。それ自体は何となく笑い話で終わるのだが、同じ犯人が某業界の系列をカモにしてしまったため、四代目経由で犯人探しの依頼がアリスのところに回ってくる、というもの。
 CDに74分という枠がある以上、そこに収まるように脚本も書かれなければいけないのは分かっているが、今回活躍したのがほとんどアリスのみ、というところがちょっと物足りない。個人的に、この作品の主人公はナルミだと思っているので、落ち込んだ部分からひらめきで活躍するところも見せてほしかったと思う。

 ところで、CDには特定の製品を宣伝してはならないという制約でもあるのだろうか?アリスご愛飲のドクペの名前がぼやかされていた。

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