北海道

【2004年】


日本 北海道
第一回 出発(2004年1月8日木曜日)
 あなたは覚えていますか、初めて飛行機に乗った日のことを…。その記憶は何と共にありますか?お父さんの大きな背中?それともやさしい彼女の手?ボクははっきりと覚えています。なぜなら、もう26歳だから…

 Sapporo Winter School。一読するとスキー教室のように感じるかもしれません。しかし実態は違います。これは、冬の北海道という特殊な環境の下、普段は集うことのない異なる研究をしている方たちが一堂に会し、宿泊型の研究会を行うことによって交流を深めるという国際研究会であり、トークは英語で行われます。…ここで客観的なデータとして、なぜか会場はニセコスキー場であり、札幌で行われる年には参加者が激減するという事実を付け加えておきます。

 論文をあげ、先輩のD論の完成を見届けたボクとしては、これまでの成果を研究会で発表したい気分になったとしても不思議はありませんよね?まあ、そこに偶然、スキー場や温泉があることだって、ありえないとは言えませんよね?そんなわけで、急遽、冬の学校に行って来ることにしました。
 ここでいくつか問題が。一つ、飛行機初体験。一つ、スキーをまともにやった記憶なし。一つ、英語なんてしゃべれん。…行ってどうするんですか?しかーし、行くことに決めた以上、引くことなんてできようはずもありません。なせばなる。いざとなれば何とかなってしまうのが、人生というもののはずです。そう信じるしかないじゃありませんか。



 いよいよ出発の日。フライト時刻よりもかなり早く、羽田空港に到着してしまいました。…だって、どのくらい前に来ればよいのか、良く分からないんだもん。どこにいればよいのか分からないので、フラフラしながら空港を見て回ります。…何で空港のナボナって、こんなに目立つんだろ?
 いよいよ搭乗。どきどき。ボクの命を預ける飛行機は、こんなやつです。



ピッカーっ!…えーとー、これに命を託しても良いのかな?確かに電気とかには強そうだけど…。
 まあ、そんなん言っていても仕方ないので、とりあえず搭乗。ついに離陸のときです。しかし、どう考えても、こんな鉄の塊が浮くのはおかしい。ありえない。みんなだまされてんじゃないの?と思っていたら、ホントに浮きました。すげー。…でも、翼がミキミキいってそうなのが心配。しかし、無事札幌に到着しました。これって、空港に行くまでの方が時間かかってんじゃないの?
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第二回 札幌(2004年1月8日木曜日)
 千歳空港集合、午後2時30分バス出発というのが本来の予定なのだが、北海道が初めてなボクは他のところも見たかったので、午前10時ごろに千歳に到着、札幌に繰り出すことにした。札幌までは30分くらい。なのに、JR料金が1,500円近くするのはどういうことだろう。バカ高。
 ちらちらと雪の降る中、札幌に到着。



けっこう寒いはずなのに、興奮のせいか、それほど寒くない。



毎度のごとく、何の準備もしていない(時間がなかった)ので、どこに行ったらよいのやら…。ご利用は、計画的に。
 とりあえず歩く。



テレビ塔。



時計台。12時ちょうどの鐘を聴く。向かい側のビルの2階から。意外にこういうタイミングは逃さないんだよね、適当に行っても。
 この年の北海道は、10年ぶりくらいの大雪だったらしく、すごいことになっていた。電車が止まるかもしれないという不安におびえつつ、ラーメンを食べて千歳に戻る。
 千歳からニセコまでバスで。途中、空港に政府専用機が見えた。
 ニセコまでの道のりは、吹雪いて全く何も見えない状態。良くこんな状態で運転できるなあ。ホテルについて、レンタルスキーの予約。ボクに合う靴や服があるなんて、ビックリだ。

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第三回 ニセコ@(2004年1月9日金曜日)
 研究会のスタイルには色々あると思うが、良くあるのが、午前10時ごろに始まって、午後6時くらいに終わるというパターン。しかし、今回の研究会は、午前9時ごろに始まった後、昼食後の休憩が4時間くらいある。そして午後5時くらいから再開して、晩御飯を食べるという流れ。一応、正味の会議時間は変わらないというのが主張なのだが、どうなのやら。そして、休憩時間に何をしているか、というのは問うまでもなし。

 冷静になって考えてみると、ボクはスキーをまともにしたことがない。むかし、小学校低学年くらいのときに、従兄に連れられてスキー場に行ったことはある。しかし、無理矢理リフトに乗せられ、山頂付近から歩いてきた記憶しかない。…ダメじゃん。
 仕方ないので、人のいないところで練習開始。



何となく滑ったり止まったりのコツが飲み込めてきた気がするので、歩いて登れるところまで登って滑ってみることにする。



…明日はリフトに乗ってみよう。

 晩御飯後は当然のごとく飲み会。えらい人が多すぎて、どこにいたらよいか良く分からんな…
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第四回 ニセコA(2004年1月10日土曜日)
 午後になると天候が悪化してきた。とりあえずリフトに乗って上までいく。


何とか傾斜がゆるいところは滑れるけど、少しキツくなるとコケる。黒いウェアは真っ白け。



どんどんひどくなる。メガネはむれて前が見えんし、はずせば雪で前が見えないし、八方ふさがり。滑り続けて、なんかひざも痛くなってきた。余計なところに力が入っているんだろうなぁ。




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第五回 ニセコB(2004年1月11日日曜日)
 レンタルは2日しかしていなかったので、本日は同期が運転する車に乗せて頂き、温泉めぐり。



…天気は良くないんですけどね。良くこんな悪天候の中、車を走らせることができると、感心しきり。免許のないボクには想像もつきません。



…帰りはもっとひどくなりました。
 今日の晩御飯はバーベキュー。その後、ボクの発表。誰もいない展望室に行って、こっそりと練習。しかし、ろくに原稿を考えていないのでグダグダ。本番もグダグダ。結局、日本語にしてしまいました。だって、ボクのいんちき英語じゃ誰も理解できないんだもん。でも、ちょっとは英語で話す度胸がついたかも…、そうならいいなぁ。
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第六回 小樽(2004年1月12日月曜日)
今日も天候があまりよくないなぁ。



スキーをしてから帰るという人は置いて、バスで千歳空港へ。行きの時よりはだいぶ天気がまし。
 帰りの飛行機は遅くしておいたので、一人で観光。札幌経由で小樽に向かう。やっぱ、電車賃高すぎ。小樽駅近くからの車窓はとても綺麗だったのだけれど、写真を撮りそこなったのがイタい。電車はとても暖かく快適だった。普段乗っている電車と違い、入口が車両の両端にしかなく、客室とは中扉で区切られている。新幹線みたいな構造。こうしないと、冷たい空気が入って来るからだろう。
 駅前伸びるにテナントがほとんど入っていなくてビックリ。そこにつながる歩道橋から小樽駅を望む。



お店もしまっているところが多く、何となく活気が無い。観光客はこの時期には来ないの?
 相変わらず事前調査をしていないので、適当に海に向かって歩く。



しばらく歩くと、有名な倉庫街。



青空に白い雪ははえるだろうが、この季節では望むべくも無いか…
 特にお店にも用事が無かったので、さらに海の方を目指す。普通のランニングシューズでザクザクと港のほうに入っていく。



人影が無い。…もしかして不法侵入?



北海道らしいというか、キリルで書かれた看板もありました。
 帰り道に、ご飯を食べるところが無いか探す。少し時間帯から外れているので、閉まっている店が多い。路地裏に、面白いところを発見。



なんか、20年位前のドラマで見かけたようなお店だな。どきどき。
 結局、何も食わずに小樽を立ち去る。…ここまで来て食わないで帰る観光客なんて、ボクくらいだろうな。



帰りは、高速バスを利用することにする。…こっちの方が安いから。



しかし、こういうバス停で降りる人って、どういう人なんだろう。ここからの足はどうするんだろうかと、高速バスを利用するたびに思う。



バスの車窓から。



さっきはこの隣の線路を走っていたんだねぇ。




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第七回 札幌再び(2004年1月12日月曜日)
 無事札幌に再到着。まだ時間があるので、北海道大学を見てくることにする。せっかくだしね。



雪積もる道には誰もいない。ただわだちの跡の残るのみ。…休みだしね。
 ブラブラとお散歩。



旧北海道庁の建物らしいです。趣き深い。



建設中の雪像。もうすぐ札幌雪祭りなんですね。



自衛隊の方、がんばってー!
 だんだん駅のほうに向かっていると、市電に遭遇。



ちりん、ちりん。



くーらくなるから、かーえろっと。
 帰りの飛行機は、AirDoとの共同運航便だった。どういうことかというと、ANAの料金なのに、機体と乗務員はAirDoのものということ。



…差額を返せー!初めてだから起こったミスといえるでしょうか。まあ、ちょっとゆれて、ちょっと到着が遅れただけ(天候の関係上)だから、許すとしましょうか。
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