めげないくんとスパイシー女上司 女神たちのいる職場(有間カオル)作品の書評/レビュー


 めげないくんとスパイシー女上司 女神たちのいる職場(有間カオル)の書評/レビューを掲載しています。

めげないくんとスパイシー女上司 女神たちのいる職場

自分の部下には欲しくないけれど、実は大成するタイプなのかも
評価:☆☆☆☆★
 テレビ通販番組制作会社に初めての新卒として就職した数馬瞬は、アパレル部門のADとして配属されたものの、勝手に番組の進行表を書き換えてバイヤーの怒りを買い、人手不足のコスメ部門に雑用係として拾われる。
 しかし、拾われた先でも景表法に抵触するようなミスをして、バイヤーの早乙女美歩にはお荷物扱いされてしまう。いまや彼の心の支えは、美歩のアシスタントをする桜木八重の笑顔を見ることのみ。
 そんなこんなで、ミスをしながらも少しずつ仕事を覚えてきた頃、部門の運命をかけた新企画の情報がライバル企業に漏洩する事件が起きる。企画に関わった八重の仇を討つために、またまた数馬は突っ走るわけだが…。

 やる気だけは一流の新人社員が、思いっきり空回りしながら猪突猛進して、実績的にはアレだけれど、キャラクターと熱意だけは周囲に認められていくという感じのお話。
 でも、漏洩事件解決のアプローチはいただけない。確かにキャラクター的にスマートな解決ができないのは仕方ないけれど、犯罪は良くない。普通の社会人的にNGだ。
 読んで自分の恥ずかしい過去を思い出すというよりは、どちらかというとメチャクチャな主人公にイラつくところもあるが、面白いところもある作品だと思う。

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