ベン・トー (7) 真・和風ロールキャベツ弁当280円(アサウラ)の書評/レビュー


 ベン・トー (7) 真・和風ロールキャベツ弁当280円(アサウラ)の書評/レビューを掲載しています。

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ベン・トー (7) 真・和風ロールキャベツ弁当280円

本妻・愛人不在の佐藤を誘惑する女性
評価:☆☆☆☆★
 槍水仙は修学旅行、著莪あやめは家族旅行で不在の時、佐藤洋を最大のピンチが襲う。お金がない!
 半額弁当といえどお金がなければ買えない。古狼の山乃守喨と共に試食コーナーを巡ったり、白粉花からはフランクフルトや練乳つきバナナなど偏ったものをおごってもらったり、白梅梅の家に晩ご飯を食べに行ったりしてしのいだのは週末の思い出だ。

 何とか仕送りを受け取り、半額弁当争奪戦を再開した洋の前に、ハーフプライサー部員だった狼、烏頭みことが現れる。仙が不在のHP同好会の部屋に入り浸り、本妻・愛人不在の洋を誘惑してくる烏頭の狙いはどこにあるのか?その裏には、当時のHP部崩壊の秘密が隠されている。
 烏頭の狼としての二つ名、ウルフズペインの通りに、彼女の毒に犯されていく洋は、狼としての力を取り戻し、仙不在の縄張りを守り通すことができるのか?

 槍水仙は台湾へ修学旅行なので活躍の場面はないし、著莪あやめと佐藤がべったりのシーンもあまりないのは、佐藤を誘惑する別の女性がいるから。それが烏頭みことだ。一部、邪な想いを持った人物もいるけれど、今回の佐藤は女性陣に妙にもてる。
 しかし、佐藤がそんなにもてるには当然理由があるわけで、白粉花は自分の著作活動の資料収集として利用しているだけ。もちろん、烏頭みことの狙いも同じくらい別の理由がある。
 これまでのベン・トーではあまりいない様な、ちょっと腹黒い系の女性キャラ登場、かと思いきや、やっぱり最後はいつものようになっている気がする。そこがこの作品の良いところだと思いますけれど。

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